【角満のエルデンリングプレイ日記17】闇霊に屈し、巨人を穿つ

怖いんだよ赤い敵……

 前回、マルギット攻略の糸口を探すためにあちこち彷徨っているうちに、

 かな~~~り深い地下だというのに、なぜか幾千の星がさんざめく“シーフラ河”という場所に迷い込んでしまった……と日記に書いた。

 これが、

 “レベルや実力に関係なく、見つけたところにはたいてい入れてしまう”

 という『エルデンリング』の恐ろしいところで、こちらがルーキーだろうがヒヨコだろうが神経痛のおっさんだろうが、容赦なくこの世界の洗礼を浴びせてくる。

 よって、まだレベル20前後で迷い込んでしまったシーフラ河も、

 サラサラサラ~~~……w

 「YOU DIEDwww」

 バシュッ!!!

 「YOU DIEDwww」

 世間の厳しさを教えられただけで、(この時点では)大きな収穫を得ることはできなかったのである。

 しかも……!!

 「んだよ……ッ!! んなヤベぇところだったら、入口にフタでもしといてよ……!! まったくもう……!!(# ゚Д゚)カーーー!!」

 プリプリと怒りながら、態勢を立て直すために地上の祝福まで戻ってきたところ……(((( ;゚Д゚)))

 「あ………………ッ!!!」

 “肝が冷える”とは、まさにこういう状態を指した表現なんだろうなぁ……。

 “鈴玉狩り”という、全身が真っ赤に染まった悪意のカタマリと出会った瞬間、間違いなく俺の体温は3度くらい下がったと思うわ……。コントローラーを持つ手はかわいそうなくらい震えてきて、

 「あ、あうあうあう……((゚Д゚;))」

 言葉も失ってしまう。

 この、朱に染まった戦士は『DARK SOULS』などでもおなじみで、プレイヤーに敵対して攻撃してくるNPCを表している。“闇霊”“赤霊”などと呼ばれ、実際に血の通った人間が操作しているんじゃないか……と錯覚するくらい、トリッキーで効果的な動きをしてプレイヤーを追い詰めてくるのである。

 しかも厄介なことに、オンラインプレイをしていると稀に他のプレイヤーが自分の世界に“侵入”してくることがあり、それもまた闇霊と同じ朱に染まった姿をしている。俺は『DARK SOULS』でさんざんリアルプレイヤーの闇霊に侵入されてボコボコにされた過去があるため(苦笑)、この赤い敵は視界に入っただけで震えあがってしまうんだよねぇ……。ここで出会った鈴玉狩りはNPCだったので、そこまでビビらなくてもよかったんだけど……。

 その戦闘力たるや……!!!(((( ;゚Д゚)))

 ブウンッ!!!

 アッと言う間の出来事だったのでスクショに撮れていないんだけど、鈴玉狩りが手にした剣がめったやたらと巨大化して……!!

 「YOU DIED……」

 (((( ;゚Д゚)))あ、あうううううう……!

 鈴玉狩りのHPを見るとわかる通り、圧倒的にして絶対的な敗北を経験させられることとなってしまった……。こ、この世界……ホントに心が安らげる場所がねぇぇぇええええ!!!www

 けっきょく……。

 こういった、“いまの自分ではこの世界に通用しない”という経験を経た俺は、

 「これは……地道にキャラを育てるのが、遠回りのようでいちばんの近道なんだな……w」

 という、どのゲームにも言える普遍的な法則に改めて気付き(遅w)、コツコツとルーン集め→レベルアップの作業を始めるのである。

 この序盤において、俺がルーン集めの“狩り場”としたのが↓こちらの場所だ。

 ストームヴィル城の手前にある、“嵐丘”というだだっ広い広場……。ここに、なぜか1匹の巨人が住みついているんだけど、まわりにさえぎるものが何もない野球のグラウンドのような土地なので、

 じつに余裕をもって戦うことができるのだ。

 しかもこの巨人、倒すと毎回……!

 1000ルーンもくれるので、序盤のレベル上げには最適!!w 倒したら嵐丘のボロ家に行って祝福で休み、広場に戻ると巨人が復活しているので、それをまた討伐して祝福に……という、永久機関が完成するんですねぇ~ww

 もうちょっと強くなると、メインの狩り場は“ゲール砦の北”に移るんだけど、それまではひたすら、この嵐丘の広場で巨人狩りをしていたわ……w

 ここで、ひとまずレベル25くらいまで上げたところで、

 「よしッ!!! 俺は強くなった!!! いまやリムグレイブ最強の男ッ!!! これでマルギットを倒せないわけがない!!!

 と、安っぽく阿修羅と化し、

 たぶん20回目くらいとなるマルギット戦に……。

 すると……w

 (((( ;゚Д゚)))うっ……! くッ……!!

 またしても敗れはしたものの……マルギットのHPも、以前より明らかに削れている!!!www この調子で、コツコツとレベルを上げつつ挑み続ければ、いつか必ず壁を越えることができるはずやぁぁあああ!!!www

 次回、マルギット戦、ついに決着!!

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『ELDEN RING』公式サイト:
https://www.eldenring.jp/

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