【プロセカ】“R Sound Design”さんが語る“Vivid BAD SQUAD(ビビバス)”と、オリジナル楽曲『Forward』について!【ボカロPインタビュー企画 #2】

R Sound Designさんの曲作りに迫る!

 2020年9月のサービスイン以来、コロコロオンラインがひたすら追い掛け続けているセガ×Colorful PaletteのiOS/Android向けアプリ『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』。

 2021年3月にはハーフアニバーサリーを祝した特集を展開し、

『プロセカ』ハーフアニバーサリー特集は下記の画像をクリック!!
 

 さらに2021年10月には『プロセカ』1周年を記念した大特集を実施するなど、担当からほとばしる圧倒的な“プロセカ愛”をカタチにし続けている。

『プロセカ』1周年記念特集は下記の画像をクリック!!
 

 そんなコロコロオンラインプロセカ班がとくに情熱を注いで追っているのが、このゲームの根幹でもある楽曲……そして、それを制作されている“ボカロP”と呼ばれる“才能たち”であります!!

 “子どもが将来なりたい職業ランキング”において、ゲームクリエイターやユーチューバーらと並んでボカロPが上位にランクインし、コロコロの読者層との親和性もめちゃくちゃ高いということで、前述のプロセカ1周年特集の際にボカロ界のビッグネームにつぎつぎとインタビューを敢行!! その内容の濃さは業界内外に衝撃を与え、このたび……不定期連載で、さらに多くのボカロPの皆様にご登場いただき、ナマの声をお届けできることになったのです!!

 『プロセカ』は、ゲーム内容はもちろん、楽曲のすばらしさが高く評価されて現在の人気を確立したと言っても過言ではない。それらを生み出したボカロPたちの考えかた、作品への向き合いかたを掘り下げたこのインタビュー連載を読まれることで、ゲームを遊ぶだけでは知りえない情熱や、楽曲に対する想いを知ることができるはずだ。その結果……さらに登場キャラやユニット、『プロセカ』そのもののことが好きになること請け合い!!

 そしてインタビューの後半では、“いかにしてボカロPになったのか?”という、将来この道に進みたいと思っている読者の皆様の道しるべになるような質問もぶつけているので、とにかくあらゆる人たちに読んでいただきたいなと!!

 さて今回ご登場いただくのは、“Vivid BAD SQUAD”(ビビバス)にオリジナル楽曲『Forward(フォワード)』を提供された“R Sound Design”さんだ。

 オシャレでハイソな楽曲を作られることで大人気のR Sound Designさんだが、じつは……本業ではお医者さんをされており、多忙を極める業務とボカロPの活動を両立されているスゴいお人なのです!

 今回、本来はオンラインインタビューを予定していながらも急なお仕事のため、最終的にはメールでご回答を寄せていただく形となった。しかし、本業の合間に真摯に質問にお答えしていただくことができ、こうして記事として発信できることになりました!

 R Sound Design様、改めましてありがとうございました!

“皆さん自身の曲”になってほしい

--R Sound Designさんがコロコロに登場されるのはこれが初めて。そこでお手数ですが、まずは簡単な自己紹介をお願いしたいのですが……!!

R Sound Design おもにボカロ曲やアーティストへの提供曲を作っております、R Sound Designです。自分自身もセルフカバーアルバムを出したり、アーティストとして活動しています。『プロセカ』ではビビバスにオリジナル楽曲『Forward』を提供させていただきました。

--いまご紹介いただいた『Forward』を、ビビバス用のオリジナル楽曲として提供されたわけですが、こちらの依頼を受けたときの率直な感想をお聞かせください!

R Sound Design 僕自身もよく知っているセガ様と、同じくよく使っているボーカロイドの初音ミクとがコラボしたゲームということで、ボカロPとしてもいちファンとしても、とてもうれしかったですね。

--この“Vivid BAD SQUAD”というユニットと、そこに属するキャラクターを初めて見たときは、どのような印象を持たれましたか?

R Sound Design 正直なところ、ヒップホップを彷彿とさせるストリートユニットであるビビバスへの楽曲提供の依頼は、当初は「意外だな」と思っていたんです。ローンチ前だったので、ある程度のシナリオとキャラ設定のみがわかる状況でしたが、僕に話が来るとしたら、ジャンル的にニーゴ(25時、ナイトコードで。)かレオニ(Leo/need)かと思っていました。でも、シナリオとキャラ設定を読んでいくうちに、気付いたらビビバスのファンになってしまいました。

--では、『Forward』を作られたときのテーマをお聞かせください! 方向性は、どのように決められましたか?

R Sound Design シナリオ上、すれ違っていたメンバーがひとつになっていく過程で挿入される曲だったので、タイトル通り前向きに、思い切りポップな路線にしました。歌詞についても、あえて最近のボカロカルチャーにはあまり取り上げられないような、“仲間とともに夢を叶える”といった、純粋でストレートかつ、世代を超えて共感できる内容としました。

--その中でも、とくにお気に入りの歌詞はございますか?

R Sound Design 「色鮮やかに歌う声を重ねて」の部分は、歌詞もメロディーもビビバスのVividな部分と、シナリオ上の楽曲の立ち位置を反映できたと思っていて、気に入っています。

--それを踏まえた上で、『Forward』の“聴きどころ”を教えてください! ポイントや、こだわられた部分をお聞きできれば幸いです!

R Sound Design サビの後半、「輝くストーリー」からのメロディーと歌詞の調和は、ぜひじっくりと味わってほしいですね。また、細かい部分にこだわったというよりも、Aメロからサビまで、とにかくキャッチーに仕上げられたなと思います。歌詞もメロディーもスッと入ってくる作品にできたと思うので、全体を通して何度も聴いてほしいです。

▲イベント「いつか、背中あわせのリリックを」の書き下ろし楽曲としてリリースされた。

--そんな『Forward』の制作日数は、どれくらいになるのでしょうか? それに合わせて、難産だったか、それとも比較的スラスラと作れたのか……など、制作難度などをお聞かせ願えればなと……!

R Sound Design 作詞作曲までは、非常にスムーズに制作できました。合計10時間くらいで、だいたいいまの形になったと思います。その後の編曲については、担当の方と相談しつつ、じっくりと時間をかけて作り込んでいきましたね。もともとはエレクトロっぽい編曲だったのですが、途中で大きな方針転換とかもあって、演奏家さんも交えてどんどん修正していき、いい意味で当初の想定とまったく違う作品になりました。

--ゲームに実装されたのを、初めてご覧になったときの感想は?

R Sound Design 「最高!」のひと言でした。ゲーム自体も、音に乗りながら演奏しているかのようにプレイできるし、ビビバスのバーチャルライブも、本当に観客になった気持ちで楽しめましたし。とてもいいゲームだと改めて感じましたね。

--ゲームに実装後、どのような反響がありましたか?

R Sound Design 多くのプロセカファンの方からSNSでフォローしてもらえたり、コメントもいただけるようになりました。その流れで、『Forward』以外の曲も『プロセカ』をきっかけに聴きにきてもらえるようになりましたし、より多くの方々に楽曲を届けられるようになったと実感しています。あと、今回のインタビューのような場もご用意いただけるようになって、感激です!

--では、『Forward』が大好きなファンの方々に向けて、メッセージをお願いできますでしょうか!

R Sound Design 『Forward』を聴いてくれてありがとうございます。この曲はビビバスの曲でもあり、ボカロ曲でもありますが、苦しいとき、辛いとき、勇気が必要なときに背中を押してくれるような、“皆さん自身の曲”にもなってほしいなと願っています。これからも『プロセカ』とともに、末永くよろしくお願いいたします!

--さてここから、将来の夢として「ボカロPになりたい!」と思っている人たちのために用意した質問にお答え願えればなと……!

 まずは……R Sound Designさんが、ボカロPになられたきっかけを教えてください!

R Sound Design 中学生のときにギターを始めて、高校以降、ずっとバンドをしていました。そのバンドが解散することになったので今度は個人で「ネットに曲を上げてみよう」と思い、ボカロPを始めたんです。

--ボカロPになるために、必要なスキルはありますでしょうか? たとえば「楽譜が読めることは必須!」とか、「楽器は何かやっておいたほうがいい!」など、将来を夢見る人たちにとって、道しるべになるようなヒントをいただけるとありがたいです……!

R Sound Design 無料のもので構わないので、DAW(音楽編集)などのソフトやアプリの操作を理解することが、スタートラインに立つうえで重要だと思います。楽器については、やっておいたほうが有利だとは思いますが、うまい下手よりも“演奏する楽しさ”を知っていることが大切だと思います。

--なるほど……!!

R Sound Design 僕はギターなどの弦楽器は多少触れますが、タブ譜(ギター専用の譜面のこと)以外の楽譜は読めませんし、小さいころから楽器をやっていたわけではないので絶対音感もありません。また、音楽理論は自分で少し勉強しましたが、専門的な教育を受けたこともありません。ギターを録音しないで、打ち込みで済ます曲もたくさん作っていますしね。つまり、スマホやタブレット、パソコンとボーカロイドソフトがあれば、いますぐボカロPを目指せると思います!

--これは勇気をいただけるお言葉……!! では、「ボカロPになってよかった!」と思うことは、具体的に何かございますか?

R Sound Design ボカロ曲だからこそより多くの方に聴いてもらえたり、カバーしてもらえるようになったと強く感じています。またボカロファンとのつながりや、ボカロPどうしのつながりができて、大袈裟ではなく、人生がより充実したと思います。そして最近はボカロもメジャーな音楽ジャンルとして認知されてきて、アニメ・ドラマのタイアップや大きな会場でのライブ、メディアへの露出など、ボカロPをしながら幅広く音楽業界に関わることができるようになったと思います。

--そんなR Sound Designさんから、ボカロPを目指す少年少女に向けて先達としてエールをお願いいたします!

R Sound Design 僕自身も別の仕事と並行してボカロPをしていますが、学校に通いながらでも仕事をしながらでも、音楽経験がなくてもボカロPになれると思います。最初は少し難しいかもしれませんが、スマホやタブレットのアプリなどをどんどん触ってみてください。きっとすぐに、ステキなボカロPになれると思いますよ!

--それでは最後に、『プロジェクトセカイ』の今後に向けて、エール等がありましたらひと言お願いいたします!

R Sound Design 『プロセカ』に関われて、本当に「よかった!」と思うことばかりです。これからも末永く、多くの方に愛されるゲームであり続けてください。いつまでも応援しています!

--本日はご多忙の中、本当にありがとうございました!!

R Sound Design

バンド活動を経て単身で楽曲制作を行う男性アーティスト。主に動画サイトを中心に作品を発表。
ボーカロイド楽曲の他、自身による歌唱、ギター演奏、DJ、動画制作、各種デザインにも精力的に取り組んでおり、メジャーレーベルへの楽曲提供や全国各地での音楽イベント出演などの実績を重ねている。
代表作:「帝国少女」「flos」など

 

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☆☆ボカロPインタビュー企画☆☆

連載記事

#1:市瀬るぽさん                   

#2:R Sound Designさん

 

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ボカロPに直撃インタビュー!

#1:DECO*27さん

#2:ピノキオピーさん

#3:Mitchie Mさん

#4:Gigaさん

#5:syudouさん

 

 

衣装カタログ

#1:バーチャル・シンガー編

#2:Leo/need編                        

#3:MORE MORE JUMP!編

#4:Vivid BAD SQUAD編      

#5:ワンダーランズ×ショウタイム編

#6:25時、ナイトコードで。編

 

タイトル概要

プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク

■対応OS:iOS/Android

■App Store URL:https://itunes.apple.com/app/id1489932710

■Google Play URL:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sega.pjsekai

■配信開始日:配信中(2020年9月30日(水)配信)

■価格:基本無料(アイテム課金あり)

■ジャンル:リズム&アドベンチャー

■メーカー:セガ/ Colorful Palette

■公式Twitter:https://twitter.com/pj_sekai