【角満のエルデンリングプレイ日記39】ドラゴンたちとの激闘(1)

これも醍醐味のひとつ

 前回の日記の最後で、俺はつぎのように今後の展開をほのめかしている。

 “『エルデンリング』の“武の象徴”のひとつであるドラゴンとの激闘が、いよいよ幕を開ける--!”

 そう、いるのだ……!

 この世界のアチコチには、ナマナカなレベル、装備では近寄ることすら許されない、アンタッチャブルな存在が……!

 ……いや、べつに近寄るのは自由なんだけど、まず間違いなく出会った2秒後に、

 こんなことになるけどね^^;

 平成時代を席巻した女性アイドルは、マジで恋するまでの時間を“5秒前”と歌い上げたが、『エルデンリング』の世界で強敵と相対したのちに「YOU DIEDwww」が表示されるまでの刹那は、きっちり“2秒”程度なのである(何の話だ)。

 で。

 啜り泣きの半島を捜索し尽くした俺は、ここからしばらく“探索のターン”に入る。メインストーリーを進めるよりも、こうしてアチコチを見て回る時間が個人的には楽しくて、ついつい寄り道をしちゃうんだよねぇ^^; それなのに、マップを見るたびに、

 「あれ?? このへん……ぜんぜん行けていないような。……あ! ここも!!」

 ↑こんな、オノレの目が節穴なことを象徴する事象が出てきてしまうんだけど……それだけ『エルデンリング』というゲームが壮大で、隅々まで作り込まれていることの証左だとも思うんだよね。すっかり枯れてしまったと思っていた50歳のおっさんの“少年の心”を呼び覚ますことに成功したゲームとして、俺のゲーム史で燦然と輝くタイトルになったわマジで……。

 さて、本題はここからである。

 前述の通り、いつでも訪れることができたにも関わらず、他のことを優先していたがために行けていなかった場所がけっこうあってさ。

 その代表例が、今回紹介するリムグレイブ中央付近にある湖だ。正式名称は“アギール湖”で、その気になれば序盤から訪問することはできたはずの場所--。

 でも、俺がやってきたのはゴドリック撃破後。つまりそこそこの戦闘力を身に付けた後で、前回の記事で夜の騎兵や死の鳥を倒したように、そんじょそこらのボスくらいでは「相手になんねえなぁwww」と思っていた時代のことである。

 そんな、「俺最強www」と浅はかに思っていた老勇者の前に……!

 “その存在”は降臨してしまう……!

 「ぬ……?」

 立ち枯れた木々の向こうに見えるのは……死の鳥のようなデカいトリでは……ないよねえ??((゚Д゚;))

 あのフォルム……! 顔つき……! そして何より……纏っているオーラが、この世界で生きるあまたの生き物と一線を画していて……!!!

 「どどど、ドラゴンいる……!!!((゚Д゚;)) な、なんでこんな、リムグレイブのど真ん中に……!!」

 リムグレイブは、言ってみればこの世界における最大の目抜き通りみたいなものだ(※個人的感想です)。要するに、この状況は……新宿歌舞伎町のアーチの上に、突如としてドラゴンが飛来したようなものなのでは……ッ!!!(((( ;゚Д゚)))

 しばらく、件の都会ドラゴンは、俺がいることに気が付いていなかった。

 つまり、そのままやり過ごすこともできたんだけど……ここにいるってことは、どうにかすれば倒してのけることもできるのでは……?? ってことでッ!!!!

 向かって行っちゃったよぉぉぉおおおお!!!www おっかねえクセに、なんでこういうときだけ大胆になるんだこのおっさんはッ!!!(自分のことだけどw)

 このドラゴン……“飛竜アギール”が放つ闘気は、尋常ならざるものがあった。そのモノから受ける“恐怖度”で言えば、正直、マルギットやゴドリックなんて足元にも及ばない気が……(((( ;゚Д゚)))

 でもだからこそ、拳を交えてみたい……! そしてできることなら屠り去って、きっとドロップするであろう飛竜アギールならではのアイテムを手に入れてしまいたい……!!

 「よよよ、よし!!! やってやるわ!!!!」

 俺は霊馬を蹴って距離を取り、

 改めて飛竜アギール攻略作戦を練ろうと考えを巡らし始めた。

 ししし、しかし……(((( ;゚Д゚)))

 そんな暇を、アギールは与えてくれず……!!!

 「え」

 「YOU DIEDwwwwww」

 ……って、やられるの早すぎぃぃぃぃいいおおおお!!!!www

 はたして俺は、この強大なドラゴンと渡り合えるのだろうか……??

 続く!!w

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『ELDEN RING』公式サイト:
https://www.eldenring.jp/

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. / ©2022 FromSoftware, Inc.