デュエマ妄想構築録 vol.48-4 ～いきなりワールドブレイク！I am ムートピア!!～

By まつがん

　さて、前回は皆さんにカードの能力を予想してもらったわけだが、まずは正解を発表することとしよう。

　それが、こちらのカードだ！

　2倍《一番隊 ザエッサ》だと……？

　あらゆるコスト帯のムートピアの起点となりうるこの能力、まさに覇王と呼ぶに相応しい。

　さて、7月23日(土) に発売予定の「マスター・ファイナル・メモリアル・パック」に収録される新カード、《真海の覇王 ググッピー》。このカードを使ってどのようなデッキを組むべきか。

　それを考えるにあたっては、「《真海の覇王 ググッピー》からどんなムートピアにつなげるのがいいか」を先に考える必要がある。

　特殊な方法を使わない限り、《真海の覇王 ググッピー》を召喚できるのは最速で3ターン目。となれば、《真海の覇王 ググッピー》の能力でコストを軽減したムートピアを召喚するのは4ターン目ということになる。

　では、3ターン目の《真海の覇王 ググッピー》から4ターン目に出せるムートピアで最も強力なものは何だろうか？

　そう、《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》だ。

　というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ！

　『ゴクガサイクル』

　いや、普通か？？？🤔🤔🤔

　このデッキの良くないところは、《真海の覇王 ググッピー》が「2→4→6」のうち「4→6」の部分を担当しているので、「それって別に《真海の覇王 ググッピー》じゃなくてもよくね？？？」というツッコミを受けがちなところだ。

　もちろん実際には2コストブーストを引けなくても単色だけで「3→6」のルートができるので、ゴクガサイクルにとっては大きな強化となりうることに変わりはないのだが、いかんせんムートピア色が薄く「覇王」感があまりにもないデッキになってしまっている感は否めない。

　では《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》の他に、3ターン目の《真海の覇王 ググッピー》からつなげられる有望なムートピアはいないのだろうか？

　否、もちろん存在する。

　そう、《偉大なる魔術師 コギリーザ》だ。

　というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ！

　『ロスト・コギリーザ』

　4ターン目《ロスト・ソウル》にすべてを捧げすぎでは？？？🤔🤔🤔

　タイフーン系12枚に《ロスト・ソウル》系12枚という過剰なまでの再現性を実現した呪文部分に対して《真海の覇王 ググッピー》と《偉大なる魔術師 コギリーザ》が4枚ずつしか積めないという確率への冒涜に加え、せっかく手札全部捨てさせたのにその後《偉大なる魔術師 コギリーザ》がW・ブレイクを入れて全てが台無しになる圧倒的な頭の悪さも相まってクソから生まれたクソ太郎の風情がそこにはあった。

　しかし、《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》も《偉大なる魔術師 コギリーザ》もダメとなるといよいよ6マナのムートピアでは《真海の覇王 ググッピー》のポテンシャルを生かしきれないようにも思えてくる。

　では、ここで発想を変えよう。7マナのムートピアでデッキを組むことはできないだろうか？

　そう、私に残された最後の希望……それは。

　《浪費する者 シキゴイ》だ。

　というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ！

　『シキゴイ・ムートピア』

　『巨大シキゴイ』

　どっちにしても《真海の覇王 ググッピー》を引かないとただのカカシでは？？？🤔🤔🤔

　こうして3ターン目の《真海の覇王 ググッピー》からつながるムートピアをコンセプトにしたクソデッキをいくつも量産していくうちに、私は気が付いたのである。

　3ターン目の《真海の覇王 ググッピー》に依存しているようではまともなデッキとは呼べないという事実に。

　そう、唯一無二の性質を持つ「覇王」なる存在は、「再現性」と真っ向から衝突してしまうのだ。

　つまり《真海の覇王 ググッピー》を強く使うためには、《真海の覇王 ググッピー》を引かない場合でもまともに動けるデッキでなければならない。それには、《真海の覇王 ググッピー》の代替となるカードが必要不可欠となる。

　そして《真海の覇王 ググッピー》を引かない場合に《真海の覇王 ググッピー》の代替を果たせそうなカードといえば、《一番隊 ザエッサ》くらいしか存在しない。

　したがって、「《真海の覇王 ググッピー》からつながって強いムートピア」は、同時に「《一番隊 ザエッサ》からつながって強いムートピア」でもある必要がある。

　しかし「《一番隊 ザエッサ》からつながって強いムートピア」となると、せいぜい2～4マナのムートピアということになる。

　そんなマナ域に強いムートピアが存在するはずも……。

　あった。

　結局《空中南極 ペングィーナ》が最強では？？？🤔🤔🤔

　「ビビッド・ムートピア」で示したように、ムートピアの強みは低コストクリーチャーの大量展開にある。それを生かすならば、《真海の覇王 ググッピー》からつなげるのは大型のムートピアではなく、大量の小型ムートピアであるべきなのだ。

　もちろんそれだと手札がすぐ切れてしまうようにも思えるが、《空中南極 ペングィーナ》をはじめとしてムートピアには手札を補充しながら展開する手段がいくらでもあるから問題はない。

　横並びしたムートピアを使って確実にフィニッシュするなら、《I am》が最適だろう。何せ「ジャストダイバー」が発動した《真海の覇王 ググッピー》の上に進化させれば、「ジャストダイバー」持ちのワールド・ブレイカーが完成するのだ (テキストを読み上げただけ)。

　ただこの動きだと《I am》のワールド・ブレイクの後で必ず相手にターンを返すことになってしまうが、そこで《天災超邪 クロスファイア 2nd》を入れておけば、《空中南極 ペングィーナ》の大量ドローで「G・ゼロ」条件も満たしているだろうから、ダイレクトアタック要員を確保することができる。

　もちろん毎回「ジャストダイバー」が発動した《真海の覇王 ググッピー》の上に《I am》を進化させられるとも限らないが、《I am》を召喚した際には大量のムートピアが手札に戻ってくることになるので、その場合でも一気に増えた手札から《神出鬼没 ピットデル》や《天幕船 ドンデンブタイ》を召喚してブロッカーとして立てておけば、タップ状態の《I am》を守れて安心だ。

　というわけで、できあがったのがこちらの「I am ムートピア」だ！

　『I am ムートピア』

　このデッキが実際にどんな動きをするのか気になる方は、以下の動画で確かめてみて欲しい。

　さて、いかがだっただろうか。

　《真海の覇王 ググッピー》が収録されている「マスター・ファイナル・メモリアル・パック」は、7月23日(土) に発売予定だ。

　また、コロコロコミック8月号ではデュエル・マスターズの原作コミックが読めるほか、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されているので、ぜひとも手に取ってみていただきたい。

　ではまた次回！

ライター：まつがん                      
 
フリーライター。クソデッキビルダー。        
 
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。  
 
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている（が、上記のような理由で大体失敗する）。

デュエマ妄想構築録vol.47バックナンバー
	デュエマ妄想構築録 vol.47-1 ～めくれフェニックス！レクスターズ・ユニバース!!～
デュエマ妄想構築録vol.48バックナンバー
	デュエマ妄想構築録 vol.48-1 ～無限攻撃を決めろ！石碑・ブランド!!～
	デュエマ妄想構築録 vol.48-2 ～5マナから11マナ！インフェル・ロータス!!～
	デュエマ妄想構築録 vol.48-3 ～ムートピアの覇王！《真海の覇王 ググッピー》登場！～