美術品、残りひとつに！
夏の折り返し地点となる7月末－－。
ルナステラ島の北の浜に、いまやキャンプサイトのソロキャンパーなみの歓待を受ける、行商業界ナンバーワンのスゴ腕営業マンがやってきた……！！
そう！！！ みんな大好き“つねきち”さんですよ奥様方！！！ｗｗ
美術品集めに興味がなかった時代は、
｢……んだよ。今日、つねきちの日かよ。最悪なんですけど～。ニセモノの美術品なんて、ウチの島に持ち込まないでほしいんだけど。アンタじゃなく、ジャスティンかレックスを呼んでよ。つねきちはもう、来なくていいからね｣
なんて蛇蝎の如き扱いを受けていたのに（言ってたの俺だけだけど）、たったの1年でここまで評価はひっくり返った。いまや完全に“国賓級”のおもてなしをしてお迎えする関係になったよ……。
その証拠にルナステラ島では、
北の浜とハシゴなしで行き来できるよう、“専用の”土管を設置してあるｗｗｗ ホラ、ワンマン社長が運営する中小企業の自社ビルなんかだと、社長室専用のエレベーターなんかがあったりするでしょう？ 従業員がヘタに使用したのを見つかったりした日には、
｢先刻、社長専用エレベーターを、社長、秘書以外の一般社員が使用している様子が防犯カメラで確認されました。当該社員は名乗り出るとともに、上長連名の元で経緯説明書を秘書室に提出するよう願います｣
なんて恐ろしい全メールが来たりするんだよなぁ(((( ；ﾟДﾟ))) でも、蓋を開けてみたらそんな従業員は存在せず、｢え……？｣と訝しんで秘書どもが震えながら確認したら男の下半身は映っていなくて、｢ぎゃあああああ！！ ゆゆゆ、幽霊ぃぃいい！？！｣という悲鳴が秘書室に響き渡った……なんて話は、いま俺が作ったんだけどさ（何言ってんだ）。
まあとにかく！
そんなつねきち商会専用土管を使って、元気に美術品の買い付けに向かったのだよ。
ちょっと前にも記事にしたけど、我がルナステラ島美術館に足りない美術品は……なんと、あとたったのふたつ！！
今日、もしも未所有の美術品が売っていて、しかもそれが本物だったら、ついに美術館完成に“リーチ”が掛かった状態に……！！
とはいえ当たり前のことなんだけど、残り5点くらいになったころから美術品の集まりが悪くなり、完全な牛歩状態に陥ってしまった。おそらくつねきちも、
｢島の美術館が完成してしまったら……このダンナは、美術品をいっさい買わなくなるで……！ それはアカン！！ なんとしても完成を阻止して、ニセモノをぎょーさん売りつけておかな！！！｣
なんて思惑を持って行商に来ているのであろう。残り数点になってからは、どちらが先にブレーキを踏むかのチキンレースをやっているようなものなのである。
しかし……！！
その日はつねきちの船に入った途端、
｢あッッ！！！ コレは！！！！｣
と言ったきり金縛りに遭ってしまったわ。だって、そこにあったのは……！！
左にある巨大な絵……！
あ、あれは間違いなく、ルーブル美術館に所蔵されている超絶有名な絵画、ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』じゃんよ……！！ そして……！！
｢我が美術館に寄贈されていない、最後の2枚のうちのひとつや……ッ！！！！｣
これはもう、迷っている場合ではない。
本物だろうがニセモノだろうが購入して、審判はフータの審美眼に任せよう。
残り10枚を切ったあたりから、俺は美術品の真贋に関してはいっさい気にしなくなり、すべてフータの判断に“おまかせ”にしているのである。そうすればアレコレと調べる必要もないし、ベルに関しては無尽蔵に持っているので、ニセモノを掴まされたところでセミの小便ほどのダメージしかないからな（それ大ダメージだろ）。
でも一応、アップにして見てみると……！
ふむふむ……！ ナルホドな……！！（わかってない）
というわけで、かちのあるめいが、迷わず購入！
翌日、自宅に届いたこの絵を持ってフータのところに駆け込み、
『なんでも鑑定団』の山内先生に鑑定してもらっている気分で結果を待っていると……！！
お……？？
おおおおおおお！！！！ 『民衆を導く自由の女神』、ホンモノだったぁぁぁああああ！！！！ｗｗｗ やったやった！！！ これで、ついにッ！！！
ルナステラ島美術館、完成にリーチが掛かりましたッッ！！！
はたして、最後の1枚は何なのか？？
そして1日も早くそれを得るために、今日もバイヤーの俺は、
パニーの島で売られている美術品を別商品に変えるべく、ニセモノとわかっているのに買い付ける日々を過ごしている（苦笑）。早くラストの1枚を並べてくれないかなぁ……ｗ
続く。
1年前の今日は？
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は？”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います！
ちょうど1年前、2021年8月3日の様子は↓こちらです。
引っ越してきたばかりのジャスミンがかわいくて、毎日話し掛けておりましたｗ
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部！”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか！』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト：
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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