By まつがん
恒例の宣伝からだが、皆さんは先々週発売したコロコロコミック12月号はもう入手されただろうか?
デュエル・マスターズの原作コミックが読めることはもちろん、12月に発売するゴッド・オブ・アビス第2弾「轟炎の竜皇」に関する情報も色々と掲載されている。ぜひとも手に取ってみて欲しい。
10月に発売した「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」は、現代デュエマでも通用するだけの様々なパワーカードを環境に送り出した。
だがそれだけでなく、過去の人気テーマに対しても、環境レベルとまでは行かないまでも現代デュエマで再び遊べるようになるような新たなサポートカードを数多く提供してくれていた。
その代表例とも言える1枚が、これだ。
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《漂流大陸の復活》。わずか5マナで数の制限なくクリーチャーを墓地から蘇らせることのできるこのカードは、該当する能力を愛するプレイヤーたちにとってはまさしく天恵だろう。
ではこのカードでデッキを作るとして、やはり挑戦してみたいのは「ダイナモ」だ。
……と、思ったのだが。
……。
…………。
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デッキにならん!!!😡😡😡
せめて1枚くらい「出たら勝ち」くらいのことが書いてあればよかったのだが、あまりにラインナップが貧弱すぎて何体釣っても別に勝たないという身も蓋もない結論に達してしまった。これに関しては未来のパックでの強化を待つほかないだろう。
そうなると残るは「ウェーブストライカー」か「サバイバー」だが、前者はデュエチューブでデッドマンがデッキを作っていたので、ここは「サバイバー」でデッキを組むことにする。
さて、「サバイバー」は能力を共有するので、まず考えるべきは「どんな能力を持ったサバイバーを何体蘇生したら最低限ゲームに勝てるか?」という点になる。
ゲームに勝つための最低ラインはそのまま要求値となるため、この要求値があまりに高すぎるようでは話にならないからだ。
ではサバイバーでゲームに勝つには、何を何体出せばいいのか?
私が考えた組み合わせはこれだ。
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W・ブレイカー持ちのスピードアタッカーがたくさん突撃すれば相手は死ぬのでは???🤔🤔🤔
そう、当たり前体操である。
そもそも要求値がどうとかいう以前に、4ターン目に人が死ぬのが当たり前な現代デュエマにおいて、おおよそ最速4ターン目にしか唱えられない《漂流大陸の復活》でゲームに勝とうと思ったら、釣ったクリーチャーを片っ端からシールドに突撃させてそのターン中に勝つ必要がある。
となればスピードアタッカーは必須だが、それだけだとジャスキルを作るのにも6体のサバイバーが必要になってしまうため、要求値を4体にまで引き下げられるW・ブレイカーも合わせて必須になる……というわけだ。
しかしそれでも、4ターン目に勝利することを前提とすると以下の要求が立ちはだかる。
・サバイバーを4体墓地に送り込む
・マナ加速する
・《漂流大陸の復活》を探す
無理ゲーでは???🤔🤔🤔
4ターン目のマナはすべて《漂流大陸の復活》を唱えるのに使用されるため、これらの要求はすべて1~3ターン目までに満たされなければならない。そうなるとどこかで2つ以上の要求を同時に満たすアクションが必要になってくるが、「墓地肥やし」と「マナ加速」を両立できるのは2マナ域だと《ダーク・ライフ》くらいなため、まずは仮に3マナ域にそうしたアクションを当てはめるとしよう。
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そうなると《漂流大陸の復活》と同じ闇文明である《終断γ ドルブロ/ボーンおどり・チャージャー》と《スラッシュ・チャージャー》に白羽の矢が立つが、これらで落とせるサバイバーは1体が関の山なので、1ターン目と2ターン目のアクションで3体のサバイバーを墓地に落とす必要がある。
『サンプルデッキ』
4 | 《無礼な刃 ラッシュα》 | 4 | 《終断γ ドルブロ/ボーンおどり・チャージャー》 | 4 | 《ブレイドラッシュ・ワイバーンδ》 | 8 | 適当なサバイバー | 4 | 《ブラッディ・クロス》 | 4 | 《ダムダム・ジョーカーズ》 | 4 | 《ブラッディ・ツヴァイクロス》 | 4 | 《スラッシュ・チャージャー》 | 4 | 《漂流大陸の復活》 |
これだけでも過大な要求だが、しかし仮にこの墓地肥やしの要求を満たしたとて、「《漂流大陸の復活》を探す」という要求はなお満たせていないのだ。
何か……何かブレイクスルーはないのか。私は必死になってこの要求を満たすアクションを探した。
そして、一つの答えにたどり着いたのである。
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《戦略のD・H アツト》《【問2】ノロン⤴》だ。
これらを2マナアクションに据えることで、まず墓地に落とすべきサバイバーの要求が1体減ることになる。奇数枚のシールドを割りきりつつダイレクトアタックまでを決めるのは、もともとW・ブレイカーだけだと効率が悪かった。ならばそのうちの1点をこれらのクリーチャーが担えばいい。
さらにこれらは2マナで2枚を墓地に落とせるので、両方サバイバーだと仮定するならば4ターン目にW・ブレイカーのサバイバー3体と《戦略のD・H アツト》系でジャスキルを組むことができる。ついでに2枚ドローも《漂流大陸の復活》にアクセスできて都合が良い。
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そうなると水闇タッチ火のデッキになるので、3マナ域が闇文明単色のチャージャーであることを踏まえると水文明単色のサバイバーの需要が増すことになる。そこで《サイバー・B・フィッシュα》は「ジャストダイバー」でジャスキルの貫通率を高めてくれるため有用だ。
また、《鬼・牛次郎》はささやかながら受け札になるので追加のサバイバーとしては悪くない。
『漂流サバイバー・プロトタイプ』
4 | 《戦略のD・H アツト》 | 4 | 《【問2】ノロン⤴》 | 4 | 《戯具 ドゥゲンダ》 | 4 | 《鬼・牛次郎》 | 4 | 《無礼な刃 ラッシュα》 | 4 | 《終断γ ドルブロ/ボーンおどり・チャージャー》 | 4 | 《サイバー・B・フィッシュα》 | 4 | 《ブレイドラッシュ・ワイバーンδ》 | 4 | 《スラッシュ・チャージャー》 | 4 | 《漂流大陸の復活》 |
だが、こうしてたどり着いた構成は、すべての要求を満たしているように思えたにもかかわらず、一人回しの違和感が拭えなかった。
その原因は明らかだった。多色カードが多すぎるのだ。
このデッキは2ターン目の2マナ、3ターン目の3マナ、4ターン目の5マナをフルで使うので、多色カードのマナチャージが許容されるのは1ターン目しかない。2ターン目までに引きすぎた多色カードは《戦略のD・H アツト》などで最悪サバイバーの代わりに捨てられるが、それ以降の多色ドローは単純なラグとなり、フィニッシュターンの遅れにつながってしまう。
また、《漂流大陸の復活》を探す力が弱いのも気になった。現状のリストでは通常ドロー以外のドロー・サーチは2ターン目の《戦略のD・H アツト》系しかない。これだけでは4枚入っているとはいえ《漂流大陸の復活》を4ターン目に引き込むことは難しい。
しかし、仮に《戦略のD・H アツト》系を減らしたとて、アクションは「2ターン目《戦略のD・H アツト》系→3ターン目チャージャー→4ターン目《漂流大陸の復活》」で固定されてしまっている。
ならばこの状況でサーチ力を少しでも高めたいと願うならば、0マナのインチキを使うしかない。
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そう、《一なる部隊 イワシン》だ。
これならば2ターン目の《戦略のD・H アツト》系によるサバイバー捨ての確率が高まるほか、3ターン目のチャージャー2種で墓地に落として《漂流大陸の復活》を探しにいくこともできる。たかがカード1枚分と言ってしまえばそれまでだが、それでもあるとないとでは雲泥の差だ。
また、《戦略のD・H アツト》系で捨てる想定とはいえ、8枚もの火文明多色カードが入っていることによる色事故も気になるところではあった。
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そこで《戦略のD・H アツト》系の一部を《灼熱の闘志 テスタ・ロッサ》に差し替えることで、アクションを変えることなくマナベースの調整を図ることができる。
というわけで、できあがったのがこちらの「漂流サバイバー」だ!
『漂流サバイバー』
4 | 《戦略のD・H アツト》 | 4 | 《灼熱の闘志 テスタ・ロッサ》 | 4 | 《一なる部隊 イワシン》 | 3 | 《鬼・牛次郎》 | 1 | 《戯具 ドゥゲンダ》 | 4 | 《無礼な刃 ラッシュα》 | 4 | 《終断γ ドルブロ/ボーンおどり・チャージャー》 | 4 | 《サイバー・B・フィッシュα》 | 4 | 《ブレイドラッシュ・ワイバーンδ》 | 4 | 《スラッシュ・チャージャー》 | 4 | 《漂流大陸の復活》 |
まつがん「よーし、このデッキで勝負だ!デッドマン!!」
デッドマン「いいですよ!では先攻、《星雲の精霊キルスティン/神秘の石柱》をチャージしてターンエンド!」
まつがん「え……?」
デッドマン「え……???」
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まつがん「これ相手がウェーブストライカーだったら《漂流大陸の復活》打てなくて終わるじゃねーか!!!カスが代!!!😡😡😡」
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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