By まつがん
「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」は遊びがいのあるカードを大量にもたらしてくれた。そしてそれは、スーパーレアであっても例外ではない。
《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》。いわゆる「上バイ」としては《轟く侵略 レッドゾーン》《熱き侵略 レッドゾーンZ》以来久しぶりに単体で3打点が作れるカードとして、ガチ環境では主に「火闇邪王門」などで活躍している。
だがこのカードの本来の使い方からすれば、やはり《轟く侵略 レッドゾーン》と《龍装者 バルチュリス》を絡めた「2点、3点、バルチュリス」のA定食を目指したいところだろう。
しかしこれには一つの問題があった。《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》も《轟く侵略 レッドゾーン》も《龍装者 バルチュリス》も、それぞれが代替がきかなすぎて手札に揃えられないのだ。
《エボリューション・エッグ》を使うという手もあるが、そこまでいくと今度は《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》を使ったデッキとの差別化が難しくなってしまう。
何か、何か他にないのか。《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》をメインコンセプトに据えつつ、「2点、3点、バルチュリス」の再現性を上げる方法は。
もういっそのこと、ゲーム外から《轟く侵略 レッドゾーン》が飛んできてくれれば楽なのに……。
ん？
「ゲーム外から飛んでくるT・ブレイカー」……そうか、つまり。
《蒼き覚醒 ドギラゴンX》を使えばいいのでは？？？🤔🤔🤔
《蒼き覚醒 ドギラゴンX》は超次元ゾーンから「パラレル侵略」できるので、「進化元Aの攻撃時に《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》に『侵略』してW・ブレイク、攻撃終わりに剥がれてアンタップ」→「進化元Aの再度の攻撃時に《蒼き覚醒 ドギラゴンX》で『パラレル侵略』」という動きだけなら、進化元Aと《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》を引いているだけで実現できる。
とはいえこれには一つ厳しい条件があった。まず進化元Aは《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》に「侵略」できなければならないので、火のコマンドでなければならない。そしてまた同時に、《蒼き覚醒 ドギラゴンX》で「パラレル侵略」するためには、サイキックではない水か闇の5コスト以上のドラゴンである必要があるのだ。
ということは、当然コストは軽いに越したことはないので、火水もしくは火闇で5コストの「スピードアタッカー」持ちコマンドかつドラゴンを見つけ出さなければならない。
はたしてそんなに都合の良いクリーチャーが……。
いた。
《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》と《ガイアール・ベイビー》だ。
これなら《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》が剥がれた後に《蒼き覚醒 ドギラゴンX》へと「パラレル侵略」することができる。しかも《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》の場合は《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》や《龍装者 バルチュリス》を拾えるチャンスがあるのもありがたい。
だが、これでは火・闇・自然・水という4文明のデッキとなりマナベースが終わりを迎えてしまう。また、いかに信頼度の高いワンショットといえど始動が5ターン目ではいささか遅すぎるきらいがある。
そこで《天災 デドダム》を採用することでマナ加速しつつマナベースの破綻を誤魔化すことができると、強い心でそう信じることにする。
また、多色のカードを必要なターンに使いたいことが多いので、《新世界王の破壊》を採用することでマナベースへの負担を緩和できる。
《天災 デドダム》は4枚しか採用できないが、自分がマナ加速できなくても相手を遅延できれば結果は同じということで、闇単色で打点と遅延を両立できる《停滞の影タイム・トリッパー》を単色カードの枠に採用したい。
また、このままだと《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》はともかく《龍装者 バルチュリス》も4枚しか入れられないのがネックとなるところ、《珊瑚妖精キユリ》は《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》と《ガイアール・ベイビー》の着地を早めてくれる上に「2点→3点→選ばれない打点」で実質《龍装者 バルチュリス》の代替になれるのでこのコンセプトにはピッタリだ。
というわけで、できあがったのがこちらの「フォーミュラ・ドギラゴン」だ！
『フォーミュラ・ドギラゴン』
| 4 | 《異端流し オニカマス》 | 4 | 《珊瑚妖精キユリ》 | 4 | 《天災 デドダム》 | 4 | 《停滞の影タイム・トリッパー》 | 4 | 《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》 | 4 | 《ガイアール・ベイビー》 | 4 | 《龍装者 バルチュリス》 | 4 | 《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》 | 1 | 《轟く革命 レッドギラゾーン》 | 1 | 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 | 1 | 《次元の霊峰》 | 1 | 《生命と大地と轟破の決断》 | 4 | 《新世界王の破壊》 |
| 2 | 《蒼き覚醒 ドギラゴンX》 | 2 | 《時空の禁断 レッドゾーンX》 |
？？？「ま、マンモス……じゃない！呪いが解けた!!」
そ、その声は！？
覇帝なき中二病、デッドマン！！(なぜヒゲダンス……？)
デッドマン「エモを求める研究仙人のために、また新しいカードを持ってきましたよ！」
はたしてデッドマンが持ってきてくれたカードとは！？
ちなみに来週12月30日は休載で、年明け1月6日から再開予定だ!!
というわけで、次回に続く！そして皆さん、良いお年を!!
ライター：まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている（が、上記のような理由で大体失敗する）。
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