【大塚角満のゲームを語る】第85回 あの“SteamDeck”が届いて3週間遊び込んだので、気になる使い心地を書いていく!

じつは……すっかり夢中です

 ひさしぶりの更新になってしまったこのコラムだが……!

 2023年は連載当初と変わらぬペースで、新ネタをガンガン投下していきたいと考えている。その決意の背景にあるのは、

(1)2023年のゲーム市場は、近年稀に見る大豊作になりそう
(2)今回のテーマにしている“ある商品”があまりにも魅力的だった

 ↑こちらのふたつの理由だ。

 (1)に関しては、まもなく発売日を迎えるのWB Gamesの『ホグワーツ・レガシー』、任天堂の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』、Blizzard Entertainmentの『ディアブロIV』、スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーXVI』、そして我らが小学館の『カブトクワガタ(仮)』などなど、今年前半に発売予定の期待作だけで枚挙にいとまがないほど。正直、

 「俺は……キチンと時間マネジメントができるのだろうか……?((゚Д゚;))

 と、ビビりまくって、いまから寝溜めしておこうかと考えているレベルである。

 とは言え今回は、理由(2)に関して詳しく書かねばならない。

 すでに記事タイトルになっているので、もったいぶらずに本題に斬り込むけど……!!

 いま、全国のゲーム好き少年少女の間で憧れのアイテムになっている“持ち歩けるPCゲーム機”、あの“SteamDeck”を、なんと昨年末に購入してしまったのです!!ww

 まあ、仕事で使うものなので角満事務所の名義で購入したんだけど、使い始めてちょうど3週間……!! 完全にこのマシンの虜になってしまったので、その使い心地をコラムにまとめようと思った次第である。

 まず大前提となるが、SteamDeckというマシンはアメリカのValve社が開発・販売するポータブルゲーミングPCのこと。その名の通り、同社が展開するPCゲームプラットフォーム“Steam”のゲームに最適化されたマシンで、日本では昨年の12月17日より出荷が始まったばかりである。

 価格は、搭載されているストレージの容量などにより異なり、ベースモデルとなる64GBモデルが59800円、256GBモデルが79800円、最上位の512GBモデルが99800円(すべて税込価格)。ちなみに俺が買ったのは、もっとも容量が大きい512GBモデルであります。

 そんなSteamDeckが、前述の通り昨年末に自宅に届いた。ぶっちゃけ、出版社名物の年末進行で疲弊しまくっていた俺にとって唯一の楽しみが“SteamDeckを手にすること”だったので、2022年内に配送してもらえたことは僥倖以外のナニモノでもなかったのである(苦笑)。そのおかげで、年末年始を楽しく過ごさせてもらいましたwww

 というわけで、届いた2秒後に外箱を激しく破り、

 「は、はぁはぁはぁ!!!」

 と荒い息をつきながら“開封の儀”を行った。

▲外箱を剥ぎ取って出てきたのが、こちらの内箱。でもこのパッケージ、伊達巻をくるんである簀の子と同様に(わかるかなw)巻かれているだけで、剥ぎ取れば中から……!

▲おお!! これは付属のSteamDeck専用ケース!! 奇をてらわないシンプルなデザインに好感が持てる!!

 この、マトリョーシカ状態のパッケージを開け続けると、ついに……!!

 !!!!! デタッ!!! SteamDeck本体!!! まだ俺の指紋が1ミクロンも付いてない、汚れなき状態!!! できることなら、ずっと美しいままで飾っておきたいくらいカッコいいよ!!!ww

 でも、そういうわけにもいかないので、ケースから取り出してみた。

 画面があまりにもピカピカのため、素人撮影では映り込みが過ぎるのはご愛敬。ちなみに付属品はこちらの本体と、

 充電用のアダプターだけ。これまた、じつに簡略化されている印象だ。

 さて、まずは大きさのチェックだな。公称では、SteamDeckのスペックはつぎの通りとなっているけど……!

・サイズ:298㎜×117mm×49mm
・重量:約669グラム

 重さに関しては後で書くとして、ちと身近にあったいくつかのゲーム機と並べて写真を撮ってみたので、それを紹介しましょう。

▲これはPSPと比べたところ。こう見ると……やっぱデカいなオイ!!!ww 存在感がヤバすぎる!!!

▲さらに、ゲームボーイアドバンスがあったので(懐かしい!)、それとも並べてみた。側が大きいのはもちろんなんだけど、7インチの大型ディスプレイが大迫力だな。

▲そして現行機では、通常版のNintendo Switchと並べてみた(このとき、すでにSteamDeckには後付けのカバーを装着してある)。SteamDeckは、かな~~~り武骨な印象である。

 デカいのは、間違いない。でも、武骨なガジェット好きな俺にしてみたら所有感を刺激しまくってくれるので、「むしろ、これくらいデカいほうがいい!!」と思ってしまったね。このへんの感じかたの違いも、のちほど記述したいと思う。

 そして重さだが、通常版のNintendo Switchよりも約200グラム重い669グラム。これ、数字だけみると結構な重量で、実際に仰向けに寝転がって両手を上に突き上げ、その状態でSteamDeckを持ってゲームをする……という遊びかただと、ものの数分で腕がダルくなるくらいの重さだと思う。でも、

 SteamDeckは本体を両手で持ちやすいように研究しつくされたグリップ形状をしているので、そのホールド感がハンパない。これにより感覚的には、かなり重さが軽減されているような気すらしてくる。ふっつーにコタツとか机でゲームを遊ぶ分には、重さはまったく問題にならないな……と断言してしまっていいわ。

 てなわけで、本体細部を写真で紹介しましょう。

▲本体左側には、十字キーとアナログスティック、そして特徴的なトラックパッドを装備。これはPCにおけるマウスのような使いかたができる。そして下部にある“Steam”のボタンを押すことで、いつでもホーム画面に行くことが可能だ。

▲こちらが本体右側。アナログスティックにABXYボタン、トラックパッドなどなど。アナログスティックとABボタンがかなり近いレイアウトになっているので、最初こそ「操作がしづらいかも……?」なんて心配していたけど、まったくの杞憂であった。いまのところ、操作における不満はほとんどない。

▲本体上部の左右には、R1、R2、L1、L2ボタンを配備。ちなみに、R1ボタンの延長線上に電源ボタンやUSB-Cの端子、ヘッドホン端子、音量ボタンなどが置かれている。

▲そして、これが裏側。……って、すでにカバーを付けてしまった写真で申し訳ないんだけど、見てほしいのは左右に奢られたR4、R5、L4、L5ボタンだ。これ、ふつうに持つと両手の中指、薬指が当たるところにあるボタンなんだけど……あまりにも手の収まりがよすぎるためか、ゲーム中にたびたび押しちゃうんだよなーーー!!ww いや、まだこれらのボタンを使うゲームで遊んでいないので実害はないんだけど、もしもこのへんも総動員するようなゲームで遊ぶとなったら……ちょっと工夫しないといけないかもしれない。それくらい、簡単に押せてしまう場所にボタンがアサインされているのである。

 さて、これを実際に手に持って遊んでみるとどんな感じになるのか?? さっそく、ファミレスでランチミーティングをしていたときに、事務所の女性スタッフに持ってもらった。

 それが↓こちらの写真。

 横幅がかなりあるのは……ディスプレイが大きいので仕方がない。でも、この姿勢か、

 若干、お行儀が悪いながらも、肘をついてのこちらのポーズだったら、

 「重さは、まったく気にならないな! グリップ感がいいので、めちゃくちゃ遊びやすい!!」(女性スタッフ)

 とのこと。画面も明るくて見やすいので(解像度は、1280×800px(アスペクト比16:10))、プレイ時にストレスを感じることはほとんどない。

 ちなみに、実際にSteamDeckを購入したあと、ゲームを遊ぶまでの過程はと言いますと……!

 Steamのアカウントさえあれば……!

 電源を入れてアカウントを紐づけるだけで、(ほぼほぼ)操作は完了してしまう!! 導入時の面倒なやり取りがまったくなかったので、すぐさまゲームに入れて快適でありました!!

 というわけでこの年末年始は、Steamにおいて毎年恒例のセールが行われていたので、気になっていたゲームを片っ端からダウンロードしてしまったよ。それらをすべてSteamDeckで遊んでいるので、この連載で紹介していければなと考えております。もちろん、いま話題の『ヴァンパイアサバイバー』にもドハマりしているので、そちらの紹介もやっていきたい!!

 では、本年もよろしくお願いいたします!!

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。