【カブトクワガタ日記】第10回 『カブトクワガタ』の沼、“交配”に打って出る!(2)

早くも連載10回目!

 『カブトクワガタ』が発売されてから、はや2週間--。

 この連載も、いち時期俺が忙しすぎて更新できなかった期間があったものの、なんだかんだで早くも10回目となった。

 ……ていうか、発売されてからまだ2週間ちょいしか経っていないんだな^^;

 その間、まるでスマホのソシャゲ運営のように、開発陣が矢継ぎ早にコンテストやらプレゼントキャンペーンなんかを打ち出しているし、いまだにネットでは、

 「『カブトクワガタ』、いろんな意味でスゲェぞ!!!www」

 と話題になっているので、世に出てから半月程度しか経っていないってのが信じられない……w いまや運営3年くらいのベテランゲームにも思えるわ……w

 この連載でもいよいよ、『カブトクワガタ』の神髄である“交配”に話が及んできたので、引き続きモリモリと書いてゲームを盛り上げていければと思う。

 さて。

 前回の記事では、初めて行ったノコギリクワガタの交配について書いたんだったな。

 でも、それはあくまでもチュートリアルだったので、ここはやはり自分の意志、自分のカブトで新たな戦士を生み出してみたいところ。そこで……!

 心細いお小遣いながら、みかんさんのショップでいくばくかの虫のエサを購入する。ここで施設の利用者としては当然ながら、

 「町の平和を守るために身銭を切って虫の交配をしているんだから、ちょっとくらい割引してくれてもいいよねえ??

 と思わずにはいられないのだが、ギルドマスター兼工場長兼お店の看板娘であるみかんさんは頑として、

 「ビタ一文まけないけん。貧乏人は帰ってもらってけっこうですけん」

 と、眉ひとつ動かさずに正規の代金を要求してくる。このへんのシビアさは異世界とはいえ、何事も値上がり激しい現実世界を投影しているのかもしれない。してないかもしれない。

 おかげで大した買い物ができなかったので、唯一の手持ちのつがいであるグラントシロカブトは……!

 元気3と元気5のヘロヘロ夫婦(苦笑)。それでも、

 いざ鎌倉(意味不明)となると、がんばって交尾してくれた。なんか泣ける。

 おかげで……!

 ズーン……ww

 ズズーーーーンwww

 できたーーーー!!!ww 初の育成グラントシロカブト!!! 両親はヘトヘトな様子だったけど、生まれてきたオスの子どもは……!

 こんな感じ!!

 ここで注目してほしいのは“つよさ”(強さ)だ。

 先ほど交尾していた野生の父ちゃんは“70”だったけど、なんとこの子は……強さ“200”の超エリート!!!ww さほどうまくいった交配じゃなかったんだけど、それでも野生と育成の個体ではここまで才能に差があるのである!!

 よしよし……!! これが『カブトクワガタ』における強戦士の供給パターンなんだな。

 ひとつ理解したところで、このゲームを快適に遊ぶうえで重要な“もうひとつのファクター”に切り込んでいく。それは、じつに単純ながら……!

 お金の工面です^^;;;

 強い虫を生み出すためには、当たり前のことだけど“よりいいエサ”が大量に必要になってくる。これは、わりと頻繁にNPCからもらえたりもするんだけど、前述の通り“大量に”消費することになるので安定供給にはよろず屋を利用するしかない。ってことは、割引断固せずの方針を貫くみかんさんから買うには、

 不要な虫を売ってお金に換えるしかないってわけだ。

 ちなみにここでも、野生よりも育成で作ったもののほうがはるかに高く売れる。これについてはのちのち“角満錬金術”として、大金を稼ぐ手段を公開したいと思います。

 てなわけで、新たに加えた“育成戦士”を使って謎のご神木の制覇に向かおうと思います。

 続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

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