デュエマ妄想構築録 vol.58-1 ~再現性で攻めろ!ブレイン龍世界!!~

By まつがん

 恒例の宣伝からだが、皆さんは先々週発売したコロコロコミック5月号はもう入手されただろうか?

 デュエル・マスターズの原作コミックが読めるほか、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されているので、ぜひとも手に取ってみていただきたい。


 いよいよ明日、アビス・レボリューション第1弾「双竜戦記」が発売となる。

 魅力的な新カードや新能力「メクレイド」など、ワクワクする要素がふんだんに盛り込まれた新セットとなるわけだが、そんな中で私が真っ先に注目したのはこのカードだった。

▲アビス・レボリューション 第1弾「双竜戦記」収録、《マジック・A・セミプーロ/♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン》

 《マジック・A・セミプーロ/♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン》

 一見なんてことのないツインパクトだが、このカードを見たときの私の反応はこれだ。

▲「超王道戦略ファンタジスタ12」収録、《ブレイン・ストーム》

 うおおおお!!!《ブレイン・ストーム》が8枚使えるぞ祭りだ祭りだ!!!!

 こんなんで喜んでたら枯れ葉が地面に落ちただけでも喜べるんじゃないか?と思われるかもしれないが、これは私の情緒が不安定なわけではなく、実際に地味に大きな影響をカードプールにもたらしているのである。

 何せ同じカードが8枚使えるということは再現性が上がるということを意味している。デッキビルダーにとって再現性は何よりも重視するポイントだ。100回回して50回しかうまく回らないようでは戦う前から5割負けているのと同義。逆に言えば100回回して100回回るデッキがあったとしたらそのデッキは何回かはたまた何十回か戦わずして勝てるということになる。しかも基盤になるドロー呪文に再現性があるということは、他のカードが8枚になってることと比べてその後の動きの再現性も段違いに補正されるってことなんですよね。それって最強じゃないですか??? (オタク早口)

 さらに上側は2面止められる可能性のある受けトリガーでもあるということで、これはデッキを作らないわけにはいくまい。

 とはいえ《ブレイン・ストーム》が8枚使えたところで何のデッキになるというのだろうか?

 ……だが、私はその答えを既に見出していた。

 《ブレイン・ストーム》の唯一無二性は、「手札枚数を失わず」「山札の上から2枚目を、2ターン目時点での9~10枚の公開情報から、最適な1枚に固定できる」という部分にある。

 ならば2ターン目時点での山札の上から2枚目、言い換えれば3ターン目時点での山札トップを使うデッキがあれば、8枚になった《ブレイン・ストーム》のポテンシャルが最大限発揮されるのではないか。

 そう、すなわち。

▲「最強戦略!! ドラリンパック」収録、《龍世界 ~龍の降臨する地~》
▲ゴッド・オブ・アビス 第2弾「轟炎の竜皇」収録、《竜のフレア・エッグ》

 《龍世界 ~龍の降臨する地~》を8枚積んだデッキを組めばいいのでは???🤔🤔🤔

 《龍世界 ~龍の降臨する地~》は3ターン目時点での山札トップにドラゴンを仕込むことで4ターン目の開始時に仕込んだカードを出すことができる。つまり2ターン目の《ブレイン・ストーム》とは相性抜群のカードということだ。

 とはいえそれだけだと《龍世界 ~龍の降臨する地~》が引けない場合に衝撃でうんこ漏れ太郎になってしまうところ、《竜のフレア・エッグ》を採用して《龍世界 ~龍の降臨する地~》を実質8枚にすることで肛門の締まりをケアすることができる。

 そしてこれにより、8枚の《ブレイン・ストーム》と8枚の《龍世界 ~龍の降臨する地~》とが融合したハイパー再現性デッキが爆誕するというわけだ。

▲十王篇 第3弾「幻龍×凶襲 ゲンムエンペラー!!!」収録、《∞龍 ゲンムエンペラー》
▲「20周年超感謝メモリアルパック 技の章 英雄戦略パーフェクト20」収録、《龍騎旋竜ボルシャック・バルガ》

 あとは《龍世界 ~龍の降臨する地~》から出して一番強い非進化ドラゴンを探すだけだが、一部のメタクリーチャーを無視できる《∞龍 ゲンムエンペラー》が最強であることは、火水のデッキになることも踏まえて間違いないだろう。

 また、次点としては「着地後に引き込んだ《∞龍 ゲンムエンペラー》を出せる可能性があるドラゴン」が望ましいところ、《龍騎旋竜ボルシャック・バルガ》はその要請を完璧に満たしてくれる。

▲王来篇 第3弾「禁断龍Vs禁断竜」収録、《B.F.F. モーメント》
▲ゴッド・オブ・アビス 第2弾「轟炎の竜皇」収録、《コッコ・武・ルピア》

 《∞龍 ゲンムエンペラー》の着地後はコスト5以下のクリーチャーや呪文が効果を失うので、受け札としては《B.F.F. モーメント》が最適だろう。《マジック・A・セミプーロ/♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン》の上側もコストが6なので、《∞龍 ゲンムエンペラー》で無効化されない強力なトリガーも8枚搭載できて受けの再現性も担保できる。

 《とこしえの超人》などのメタクリーチャーの処理役としては、水文明より火文明で担わせたいことも含めて《コッコ・武・ルピア》が相応しい。《龍世界 ~龍の降臨する地~》《竜のフレア・エッグ》が地味に毎ターン墓地肥やししてくれるので、継続的な処理も期待できる。

 というわけで、できあがったのがこちらの「ブレイン龍世界」だ!

 『ブレイン龍世界』

枚数
カード名
3 《隠れ潜む者 シードラン》
4 《竜のフレア・エッグ》
4 《コッコ・武・ルピア》
4 《マジック・A・セミプーロ/♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン》
4 《紅に染まりし者「王牙」/クリムゾン・ビクトリー》
1 《勝利宣言 鬼丸「覇」》
4 《龍騎旋竜ボルシャック・バルガ》
4 《∞龍 ゲンムエンペラー》
4 《ブレイン・ストーム》
4 《B.F.F. モーメント》
4 《龍世界 ~龍の降臨する地~》

 

まつがん「行くぞデッドマン!2ターン目《マジック・A・セミプーロ/♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン》、3ターン目《龍世界 ~龍の降臨する地~》!次のターンには《∞龍 ゲンムエンペラー》が降臨だ!!」

デッドマン「なるほど……では《ガチンコ・ルーレット》を唱えます!」

▲「エピソード2 ゴールデン・ドラゴン」収録、《ガチンコ・ルーレット》

漏れ太郎「ワオ……ブリリアント……(決壊)」

 ではまた次回!


ライター:まつがん                      
 
フリーライター。クソデッキビルダー。        
 
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。  
 
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。

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次回更新は4/28(金)更新!!