【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×ルオカ団長が語るナワバリ最新環境~1~

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ルオカ団長 第1回】

6月のアップデートで『3』の環境も大きく変化!

というわけで今回はスプラ界隈きっきての理論派であるルオカ団長をお招き。

ナワバリバトルにおける現在の環境についてふたりにたっぷりと語ってもらったぞ。

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
Twitter:https://twitter.com/Atobaru_ika
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ルオカ団長
「第5回スプラトゥーン甲子園2020 九州地区大会DAY2」を優勝した「〆る者達」のリーダー。『スプラトゥーン』のプレーヤーの中でも屈指の理論派として知られ、ステージやルールに合わせた柔軟な戦略でチームを勝利に導く。また、「第4回スプラトゥーン甲子園2019 近畿地区大会」では、自身が監督を務めた「ぽぽじろう学園高等部3年A組」が優勝するなど、選手としてだけでなく指導者としても優れた手腕を発揮。まさにナワバリバトルの勝ち方を知り尽くしたプレーヤーといえる。
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現在はエナジースタンド入りがナワバリ編成の主流!?

――6月にアプップデートが入りましたが、甲子園などの結果も踏まえた上でルオカ団長選手は今のナワバリの環境はどのように見ていますか?

ルオカ団長:そうですね。北海道甲子園DAY2を優勝した箸パスタ本舗はエナジースタンドを採用した編成ったんですけど、これは6月のアップデートから流行した編成のひとつなんですね。その意味でもアップデートによって以前よりも編成の幅が広がって、より戦略が難しくなってきてるなって印象はありますね。

 

――あとばる選手のカラマリも北海道甲子園DAY2に出場されましたが、アップデートから大会までの期間が短かったことで準備も大変でしたか?

あとばる:僕らはそんなにアップデートの影響を受けなかったというか、どちらかというと追い風でむしろアップデートのおかげでチームとしてだいぶ動きやすくなったなって感じではありましたね。
 理由としては、スクリュースロッシャーとジムワイパーの調整が大きいのかなと思っていて。これまで練習していて、やっぱり「スクリュースロッシャーとジムワイパーがキツイな」という話をしていたので、アプデによってそのあたりのブキをあまり見なくなったのはチームとしてはだいぶ助かりましたね。

 

――先ほどエナジースタンド編成が流行したという話がありましたが、これはどういう理由で採用するチームが増えたんですか。

ルオカ団長:いろいろあるんですけど、そもそもエナジースタンドって最初の前夜祭の段階からナワバリバトルに強いって言われていたじゃないですか。

 

――確かに前夜祭ではエナジースタンド最強って言われていましたね。

ルオカ団長:それにプラス、ステルスジャンプの存在やジャンプビーコンのようなエナジースタンドとシナジーの高いサブを使えるブキが増えて、かつそうしたブキを使うプレイヤーの練度が上がったことで、ラインをどんどんどんどん上げる戦法が成熟してきた結果、エナジースタンドが再び注目されたのかなと。

 

▲性能的には非常に魅力的なエナジースタンド。これからはエナジースタンド編成がトレンドになる?

 

ルオカ団長:あとは、エナジースタンド編成を流行らせるきっかけになったというか、エナジースタンド編成でめちゃくちゃ強いチームがいるんですけど、おそらく対抗戦などでそのチームと戦ったチームが、その編成をちょっとやってみようって試した結果「これ強くないか?」となって、どんどん採用するチームが増えたのはあると思いますね。
 カラマリさんも甲子園でエナジースタンドを採用されてましたけど、僕が配信を見ている感じだと、おそらくこのチームと対戦したあとで自分たちも採用しようということになったと思うんですよ。
あとばる:そうですね。アプデ前の練習のときに強いエナジースタンド編成のチームと当たって、「エナジースタンドって入れ得じゃない?」という話になって。
ルオカ団長:そうなんですよね。僕らもそのチームとやって、エナジースタンドが強いなと思って取り入れていったので。
 最初の段階から強いと言われてたけど、初期はそれをうまく生かせるほどにプレイヤーのレベルが足りてなかったのと、ギアの復活ペナルティアップがあると効果が打ち消されていたのが、その後のアップデートで解消されて、かつエナジースタンド自体の性能も強化されたことで、「よく考えたら今のエナジースタンドって弱点なくない?」って感じになったのかなと。

 

――みんな気づいたと言うか。

ルオカ団長:そうですね。あと、エナジースタンドと相性の良いブキが増えたことも大きいのかなと思います。
 代表的なのはデュアルスイーパーカスタムなんですけど、まずサブのジャンプビーコンは復帰に役立つので、そもそもエナジースタンドと相性がよい。加えて、デュアルスイーパーカスタムってブキ性能的にエナジースタンドの恩恵をフルに受けやすいんですよ。アクション強化とか相手インク影響軽減とかの効果が全部つくので、立ち回りが圧倒的にやりやすくなるんですね。
 そのほかにも、エナジースタンドのサポート役としてヒッセンヒューというブキも追加されてますし、そういったところで新ブキがエナジースタンド編成と噛み合いが非常にいいのかなというのもあります。

 

 

――エナジースタンドの効果を生かしやすいブキが増えたことで、採用しやすくなったんですね。逆にジムワイパーは今のナワバリ環境だとちょっと厳しくなった感じなんですか?

ルオカ団長:個人的にはそこまで弱くなってないというか、むしろまだ環境的には全然あると思うんですけど。あとばるさん的にはどうですか?
あとばる:まあ、これまで強すぎたのが正常化したっていうところかなと。
ルオカ団長:確かに関東甲子園ぐらいの段階だと、「いや、明らかにオーバーパワーのブキだよね」って感じだったのが、練度が高い人が使うと強いブキぐらいの印象になったのはありますね。
あとばる:それこそ前は「入れ得」のブキだったのが、「まあ別のブキの選択肢も出てくるよね」くらいになったのかなとは感じますね。僕らは本当にピンポイントでジムワイパーがきつかったので、それがあまり出てこなくなったのはチームとしてはだいぶ楽ですね。

 

――北海道甲子園でもシャープマーカーとシャープマーカーネオを採用してるチームは多かったですけど、この2つはなんだかんだナワバリだと今も強力なブキという位置づけですか?

あとばる:そうですね。編成の土台になるのがシャープマーカーって感じですかね。それこそエナジースタンド編成とか、さっき話に出たジムワイパー編成のように軸になるブキがあると思うんですけど、それらの尖ったところを丸くできる、補えるのがシャープマーカーなので。採用しない選択肢ってなかなか取らないんじゃないかなと思いますね。
ルオカ団長:シャープマーカー系はどのブキとも相性がいいってのが大きいですね。
あとばる:どちらのサブもナワバリにあっているし、スペシャルも役割はシャープマーカーとネオで違いますけど、どっちも明確な役割を持ってるので、オールマイティですよね。このブキは。

 

 

――あと、最近はジェットパックがやたら強い印象があります。ジェットパックがここまで猛威を振るい始めた理由はどういったところにあるんですか。

あとばる:4月の時点でジェットパックの高さが増したり、爆発で50ダメージを与えられる範囲が広がるアップデートがあって、ジェットパックの性能そのものが強くなったのもあるんですけど、それに合わせてクーゲルシュライバーが強化されたのも大きいのかなと。やっぱり後衛でどっしり構えられるブキが、「さあ詰めるぞ」ってタイミングでジェットパックで前に一緒に参戦できるっていうのは破格なんじゃないですかね。
ルオカ団長:ジェットパックについては、前は爆風の判定がイマイチ乗ってなくて倒せないみたいなことがザラにあったんですけど、今はちゃんと50ダメージ出ますからね。あと、『2』にあった爆風軽減のギアがなくなったことで、ジェットパックの爆風への対策がないというのも大きいのかなと。結局イカロールだったり、味方に飛んだりとかそういった方法しかなくて、撃っている側が一方的に有利になるスペシャルなので、非常に強い印象はありますね。

 

――これまではジェットパックは全然目立ってなかったのに一気に使う人も増えましたよね。

ルオカ団長:それこそ今はクーゲルシュライバーとかラピッドブラスターデコみたいなブキにジェットパックが付いているので、まだエナジースタンドとのシナジーが少し薄い気もしますけど、これが前線ブキ、つきそうなのはマニューバーあたりだと思うんですけど、そういった前衛ブキにジェットパックがついた場合、エナジースタンドとの相性が非常によいので、もしこのあと調整でジェットパック自体の性能が変わらなかった場合は、さらに脅威に感じる瞬間が多くなりそうだなとは思います。

 

▲以前はあまり見なかったジェットパックだが、ここにきて使う人も急増。しばらくはジェットパックが大暴れする環境が続く?

 

――確かに前線を張れるブキにジェットパックがついてくると、より使う人も増えて脅威が増しそうです。

ルオカ団長:より一層強く感じますし、そもそもあの手のスペシャルってゲージが徐々に減っていくスペシャルなんですけど、エナジースタンドはゲージが残るので、ジェットパックを返り討ちにしても、ドリンクを飲んでいると溜まった状態で戻ってくるので美味しくないんですよね。

 

――確かにめちゃくちゃ強いですね。

ルオカ団長:しかも後衛じゃなくて、前線だからスーパージャンプでガンガン飛んでくるので、なおのことエナジースタンドとは相性が凶悪そうかなという印象はあります。

 

――ナワバリの場合、チャージャーが環境的にあまり見ないので、それもジェットパックが強い理由なのかなって思ったんですけど、それだけが理由というわけでもないんですね。

あとばる:確かにジェットパックに対してチャージャーは強いんですけど、ナワバリでチャージャーが弱いっていう根本的な部分ではありますよね。
ルオカ団長:ナワバリってキルデスよりも、ラインの上げ下げが一番重要で、チャージャーがいるとどうしてもその上げ下げの時間的なロスとかがあって、ライン負けしてしまう試合になりやすいんですよね。
 ナワバリは中央を守るゲームではないので、そこがナワバリのチャージャーの難しいところかなとは思います。ただ、チャージャーコラボとかはけっこうサブスペが優秀なので、全然編成に入りそうだなとは思うんですけど、もしかしたら甲子園にチャージャー出てこない理由のひとつに、シンプルに「本番当てられるか不安」というのもあるのかなと。
あとばる:それはあると思いますね。うちのぴょんも本番でチャージャーである意味、博打はしたくないから持ちたくないって言ってましたからね。
ルオカ団長:でもわかります。チャージャー入りは絶対にチャージャーがキルを取らないと負けるので。

 

――甲子園はモニターだったり、椅子だったりと普段のプレイ環境とは違いますからね。それで、1本先取と考えると確かに怖いですよね。

あとばる:だと思いますね。2』はボムピッチャーがあったので、チャージャーが抜けなくてもラストで役割があったんですけど、そこがトルネードだとちょっとボムピッチャーに比べて薄いなっていうのはあったんじゃないですかね。それなら他のブキで安定感のあるほうがいいっていうのは、もう練習当初からずっと言ってましたね。

 

【今回のまとめ】
・ナワバリはエナジースタンド編成がトレンドに
・ジェットパックは今の環境だとかなり強い
・ジャープマーカー系はどんなブキとも相性がよい

 

次回も引き続きふたりの対談をお届け。

6月に追加された新ブキなどについてたっぷりと語ってもらうぞ。

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次回は7/14(金)ごろ更新予定!!