【カブトクワガタ日記】第150回 暗い、森の木の中で

異彩を放っていたのは……!!

 3つ目の戦場、村のご神木でのレア遺伝子探しが続いている。

 前回の記事では、ムシにまったく詳しくない俺にとっては衝撃の、

 漆黒のオウゴンオニクワガタを発見し、世界に(?)衝撃を与えた。

 このシッコクオニクワガタ、通常カラーの金色と比べると……!!

 うっは……!! これ、色違い過ぎだろ……!!ww

 ここまで12種のムシについていろいろな遺伝子を見つけてきたけど、ここまでキッパリと違う色で攻めてきたのって……たぶん、オウゴンオニクワガタだけだなww ぶっちゃけ、違う種なんじゃねえかってくらい雰囲気が異なってるよ……。

 いやでも、これだから『カブトクワガタ』のレア遺伝子探しはおもしろいのだ。

 このゲームを遊ぶ上で事前情報は1ミクロンも仕入れていないので(開発者インタビューとかはしてるけどね)、見るもの触るものすべて新鮮で刺激的なんだよねーーーー!!ww しかも、これほど異なる色を見せられると……!! これから発見するであろう、あまたのムシの色が楽しみでならない!!!

 と、新たにモチベーションをアップさせつつ、再び村のご神木に取りついた。

 ロケーションは、もちろん夜。そのほうがムシの活動も活発化して、ふだんは隠れているレア、激レア連中もモゾモゾと這い出てきそうだしなw

 でも……。

 夜のご神木でムシを探そうとしてもだな……。

 黒~~~ん……w

 真っ黒~~~ん……ww

 ドス黒~~~ん……www

 暗黒~~~ん……wwww

 とまあ、どのムシをクローズアップしても黒にしか見えねえよ!!!ww できればこの段階で、レアかノーマルかの判断がしてえよぉ!!!www

 そう、ここは月明かりしか届かない天然のご神木……。

 外灯などの人工灯で照らされていれば昼間のように明るくなってムシの色も確認しやすくなるんだろうけど、それではわざわざ夜のご神木に来る意味もないわけで……w やっぱりここはひと手間だけど、いちいち↓このように、

 確認画面にして、それがレアなのかどうか判別するしかないんかなーーー。めんどくせーなーーーー!!

 ……なんて、横着なことを考えつつご神木を眺めていたんだけどさ。

 そのとき、太い幹の真ん中付近で↓こんな光景が見えて……。

 ……あれ?? あのフォルムは……たぶん、セアカフタマタクワガタであろう。さすがに、それくらいの見分けはつくからな。

 いや、でも……。

 月明かりに照らされるその外殻は、俺の目には赤く見えるんだけど……?

 こ、これはもしや……!!!

 “発見の予感”に激しく背中を押されながら、そのセアカフタマタクワガタをアップにすると……!!!

 !!!?!?www な、なにこの、プラモデルみたいな色をしたセアカフタマタクワガタは!!!ww

 これまで、木の幹にいるセアカフタマタクワガタって、

 こんな地味なのしか見たことなかったので、こ、これは……! 間違いなく!!

 「レア色きたぁぁぁあああ!!!www」

 ってことで、次回はバトルですw

 続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

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