デュエマ妄想構築録 vol.66-4 ~4ターン全ブレイク→ダイレクト!ゴスペル・ノヴァ!!~

By まつがん

 さて、前回は皆さんにカードの能力を予想してもらったわけだが、まずは正解を発表することとしよう。

 それが、こちらのカードだ!

▲2024年2月発売予定パック収録、《水晶の王 ゴスペル》

 コスト制限なしで呪文を唱えられるだと……?

 なかなかにやばそうな効果をしているわけだが、2月に発売予定の商品に収録される新カード、《水晶の王 ゴスペル》。このカードを使ってどのようなデッキを組むべきか。

 それを決めるにあたっては、まずはやはり「《水晶の王 ゴスペル》からどんな呪文を唱えたらゲームに勝てるか?」を考えるべきだろう。

▲「マスターズ・クロニクル・パック 英雄決闘譚」収録、《オールデリート》
▲超天篇 第4弾「超超超天!覚醒ジョギラゴン vs 零龍卍誕」収録、《煌銀河最終形態 ギラングレイル》

 すぐに思いつくのは、《オールデリート》《煌銀河最終形態 ギラングレイル》のようにアドバンス・フォーマットで既に活躍している大型呪文だ。

 だがこれらで勝つためには《禁断 ~封印されしX~》や超GRの存在を前提とせざるをえないところ、アドバンス・フォーマットの方が要求されるデッキパワーも高くなるため、まずはオリジナル・フォーマットでの使用可能性を検討したいところだ。

 とはいえ、もちろん「唱えるだけで勝てる」というような効果を持った呪文はオリジナル・フォーマットには存在しない。

 しかし、「通常ならそうでもないが、特殊な状況に限っては唱えると限りなく勝ちに近い状況になる呪文」ならば存在するのではないだろうか?

 たとえば《水晶の王 ゴスペル》で呪文を唱えるのは攻撃時なので、「相手のシールドを0枚にする呪文」があればそのままダイレクトアタックまで行けることになる。

 しかしそんな都合の良いカードが存在するはずも……あった。

▲不死鳥編 第3弾「封魔王の系譜」収録、《ティラノ・リンク・ノヴァ》

 《ティラノ・リンク・ノヴァ》を使えばいいのでは???🤔🤔🤔

 《ティラノ・リンク・ノヴァ》ならば相手のシールドをすべてブレイクできるので、《水晶の王 ゴスペル》がそのままボールを相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!してくれる。

 しかしこのままだと相手のS・トリガーを踏み放題なのでただの遅い《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》である。

 わざわざ新しくデッキを作るからには、《水晶の王 ゴスペル》にしか主張できない存在価値を見つけたいところだ。

 では、《水晶の王 ゴスペル》にしか主張できない存在価値とは何か?

 その答えは、これだ。

▲「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」収録、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》

 《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》に「革命チェンジ」しながら唱えればいいのでは???🤔🤔🤔

 《水晶の王 ゴスペル》は「光または水のドラゴン」なので、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》に「革命チェンジ」することができる。これを利用し、まず《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》に「革命チェンジ」して登場時能力で相手の呪文を封殺してから《ティラノ・リンク・ノヴァ》を唱えることで、呪文トリガーを全ケアした《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》が爆誕するのだ。

 3枚コンボとはいえ、呪文トリガーを全ケアした《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》ならばさすがに存在価値を認めてもいいだろう。あとはこれらのコンボパーツを集めながら《水晶の王 ゴスペル》のコストを下げられるドロー呪文で残りのスロットを埋めるだけだ。

▲戦国編 第2弾「戦国英雄伝」収録、《キリモミ・ヤマアラシ》
▲アビス・レボリューション第4弾「竜皇神爆輝」収録、《氷柱と炎弧の決断》

 《水晶の王 ゴスペル》にはスピードアタッカーがないので、たとえコンボパーツが揃っていても普通に使うと召喚したターンは棒立ちでターンを返すことになってしまう。そこで《キリモミ・ヤマアラシ》を採用することで、《水晶の王 ゴスペル》のコストを1マナ分多く軽減しながら即時攻撃可能にすることができるようになる。

 《氷柱と炎弧の決断》は墓地の呪文カウント自体は《サイバー・チューン》と変わらないが、《キリモミ・ヤマアラシ》のための火マナを供給しながら4枚ものカードにアクセスでき、さらに受けトリガーにもなるという唯一無二の性能を持っている。

 また、《水晶の王 ゴスペル》は登場時に墓地の呪文を回収できるので、《水晶の王 ゴスペル》の着地までに使用しない《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》と《ティラノ・リンク・ノヴァ》は墓地に逃がせるのもコンセプト上噛み合っている。

▲超天篇 第2弾「青きC.A.P.と漆黒の大卍罪」収録、《虹色妖精ポミリン/レイニー・アトラス》
▲「弩闘×十王超ファイナルウォーズ!!!」収録、《銀河の伝説》

 とはいえ、これだと4枚しか積めない《水晶の王 ゴスペル》へのアクセスが課題となる。《ロスト・ウォーターゲイト》も考えたがコンボデッキで手札枚数には余裕がない。そこで《虹色妖精ポミリン/レイニー・アトラス》は、活用しづらい1ターン目のマナを使って《炎弧と氷柱の決断》《水晶の王 ゴスペル》《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》といったカードにアクセスすることができる。

 このままだとマナベースがオワオワの実の終わった人間になってしまうところ、《銀河の伝説》《ボンバーの伝説》といった「伝説」サイクルを採用することで、《水晶の王 ゴスペル》のための軽減力を落としたり《ア・ストラ・センサー》《虹色妖精ポミリン/レイニー・アトラス》のサーチ対象を確保したりしながらマナベースの安定を図ることができる。これは「新世界王の~」にはなしえない芸当だ。

 というわけで、できあがったのがこちらの「ゴスペル・ノヴァ」だ!

 『ゴスペル・ノヴァ』

枚数
カード名
4 《虹色妖精ポミリン/レイニー・アトラス》
4 《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》
4 《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》
4 《神託の王 ゴスペル》
4 《ア・ストラ・センサー》
4 《キリモミ・ヤマアラシ》
4 《エマージェンシー・タイフーン》
4 《炎弧と氷柱の決断》
2 《銀河の伝説》
2 《ボンバーの伝説》
4 《ティラノ・リンク・ノヴァ》

 

 このデッキが実際にどんな動きをするのか気になる方は、以下の動画で確かめてみて欲しい。

 さて、いかがだっただろうか。

 《水晶の王 ゴスペル》が収録されている商品は、2月に発売予定だ。

 また、コロコロコミック2月号ではデュエル・マスターズの原作コミックが読めるほか、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されているので、ぜひとも手に取ってみていただきたい。

 ではまた次回!

ライター:まつがん
 
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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