【パズドラ】『大塚角満のモンスター美術館』第247回 中世ヨーロッパの書物がモンスターに!? “テウルギア”を語る!!

第247回 「テウルギア」

公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は“テウルギア”を大紹介!!

▲赤の魔導書・テウルギア

 今週から、新たなシリーズのモンスターを解説していきたい。

 ……いやこう書くと、モンスターNo.10000台の最新シリーズのモンスターを取り上げるように読めるけど、筆者が言いたいのは“この連載では初めて紹介するシリーズ”という意味で、登場するのは10年ほど前から存在する大ベテランであります^^;

 その1回目となる今回は、モンスターNo.1749をピックアップする。それが具体的に誰を指すのかと言えば……!!

 赤の魔導書・テウルギア!! “魔導姫”シリーズのモンスターとしてスペシャルダンジョンに現れた、火属性のあの子です!!

 テウルギアがパズドラに初めて出現したのは、いまから丸9年前の2014年12月。スペシャルダンジョン“グリモワール 降臨!”のボスとしてやってきたのだ。

 このグリモワール降臨のダンジョンって、当時としてはかなり変わった作りをしていた。まず、道中に現れるモンスターがランダムに変化。これ、現在ではふつうに見られる光景だけど、9年前のこの当時はめちゃくちゃ画期的な設計だった。そして、最大の特長が、ボスも3体の中からランダムで出現する……ということ! そのボスがいわゆる魔導姫シリーズのモンスターなわけだが、目当ての子(筆者の場合、木属性のボス)がなかなか出現してくれなくて、「なんで火ばっか出るんだよ!!><」と、歯噛みしたことをいまでもよく覚えている(苦笑)。

 テウルギアは魔導姫シリーズの火属性枠で、回復ドロップを火に変えたり、暗闇攻撃をしてきたり、火目覚めを使ってきたりと、なかなかトリッキーな攻撃をしてプレイヤーを苦しめてくれたのだ。

 そんなテウルギアとは、中世ヨーロッパで流布した魔術書“グリモワール”のひとつ、『ソロモンの小さな鍵』の一部を指す言葉だ。おもに悪魔と天空の精霊について書かれた書物で、それらを使役する方法が記されている。要するに召喚術についての書となり、パズドラのイラストもそんな風景をモチーフにしたものと思われる。

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

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次回は2月12日(月)更新!!

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