完全優勝をもくろんで
ロクロクビオトシブミがまさかの無双をしてくれたことにより、激ムズ虫相撲大会の“タランティオン記念大会”の1回戦を突破することができた。
ここまで、使ったムシは先のロクロクビオトシブミのみ……！
つまり、準備してきた強豪たちをほとんど消費しないまま、万全の体制で決勝戦に臨むことができるってわけだ！！
これ、今後も激ムズ虫相撲大会で勝ち抜いていくためには超重要となる戦略のひとつだよな。敵が強くなる決勝戦を前にグダグダな試合をしてしまうと、自軍の消耗がヒドくなって、ショボいムシしか残らなくなってしまうし。それを避けるためには今回のように“1匹のムシだけで”1回戦を勝ち抜く必要があり、それを実践できた今回は……！！ 格好の“優勝しどき”ってことになるのだッ！！！
てなわけで、さっそく決勝の舞台に向かおう。
相手となるのは……！！
おお！ 1回戦で女帝・リサを倒したヒカリ氏か！！
相手にとって、不足はない。ヒカリには過去に何度も苦杯を舐めさせられているし。
そんな、決勝戦の先鋒戦。
ここはもう、出し惜しみせずに自軍の最強クラスを出すしかないだろう。
となれば……！！
ひさびさに……この偉丈夫を出陣させよう！！
そう！ ヘルクレスオオカブト・リッキーブルーの突然変異種！！ 俺が持っているムシの中では間違いなく最強の、伝説の戦士であります！！
しかも！！
ヒカリが先鋒戦に出してきたムシは、
アクティオンゾウカブトの突然変異種！！
タランティオン記念大会だからそういう選択なんだろうけど、ヘルクレスオオカブトの調和（緑）に対して相性が悪い冷静（青）のムシをぶつけてくるとはなｗｗｗ これで……！！
性格勝負でも我が軍が勝ったので、強さは500vs.470と差がついたぞ！！！
となれば……！！
目押しルーレットで最大攻撃力を引きさえすれば……！！
ガツン！！！
よし！！ 入った！！！
これでヒカリがいくらがんばっても……！
あｗｗ がんばれてないｗｗｗ
これにて、ヘルクレスオオカブトが1本先取。このままの勢いで、決勝でも圧勝してみたい！！！
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部！”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか！』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター：
https://twitter.com/kabukuwa_info
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