【カブトクワガタ日記】第413回 SRネプチューンオオカブト、量産始まる

突然変異を目指して

 激ムズ虫相撲“ネプチューン記念大会”を制してもらった優勝賞品、“SRネプチューンオオカブト”を突然変異させるべく、

 秘境の谷に凱旋しての繁殖作業が始まろうとしている。

 まずはその取っ掛かりにと、万能伝説の幼虫エサを中心とした、量産化に必要な物資を買い集めようと思った。これは、繁殖に入る前の通過儀礼みたいなもので、だいたいここで10~20回分のエサや土を買うことになる。なので今回も、数十万円の出費は覚悟していたんだけど……!

 あれ?? 前回はケンタウルスオオカブトの量産をしたから、カブトムシ系のエサが枯渇していると思っていたんだけど……想像以上に潤沢に残っているなあ。上のスクショには写っていないけど、万能伝説の幼虫エサも30個くらいはストックがあったし。

 これはいったいどういうことなんだろう……と考えたところ、すぐに答えが出てきたわ。

 先ほど、「前回の繁殖作業はケンタウルスオオカブトだった」と書いたけど、これは過去もっとも順調な交配だったと断言できるほどスピーディーにコトが進み、なんとたったの12回で突然変異種にたどり着くことができてしまったのだ。

 「どうせ今回も長丁場だし……」

 と決めつけて、60回分の交配材料を用意していたってのにwww

 というわけで、その“ケンタウロスオオカブトのおこぼれ”が大量にストックされていたため、今回は余計な買い物をする必要がなくなった……ってのが、この出来事の真相だったのであるww

 というわけで、ほとんどお金を使わぬまま繁殖の準備が始まった。それはもちろん、

 ムッシャムッシャwww

 1匹しかいないSRネプチューンオオカブトを満腹にする。

 からの~~~!!

 ムッシャムッシャwww

 ムッシャシャシャシャwww

 大き目のメスにもご飯を与えて、いつでも交尾に移れる体制を整えてあげた。前回の記事でも書いた通り、ネプチューンオオカブトはすでに30匹も繁殖させているので、メスもいい大きさのものがそろっているのである。

 てなわけで、1回目の交配!!!

 ゆっさゆっさwwww

 SRオスが小さすぎて、完全におんぶされている赤ん坊なんだけど……w

 しかも、生まれてきたのは……!!

 ケーーーーーッ!!! メスかよ!!! お母ちゃんはいいサイズがズラリとそろっているんだから、慌てて出てこなくていいのにーーー!!!><

 いまは、大きなSRネプチューンオオカブトの入手が求められているのだ。じゃないといつまで経っても、突然変異種にたどり着けねえんだよ。

 そんな2回目の交配は、我が願いが昆虫の神様に届いたらしく……!

 よし!!! オスきた!!!

 そのサイズは……!!

 なるほど、412cmか。416cmが最大サイズであることを考えると少々物足りないけど……ま、1匹目だし!! こいつを元に、SRの突然変異種を目指してやるぜ!!

 続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

(C)2023 小学館・うえむらひろし