【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×ろぶすた~が語る「東西対抗 東日本代表決定トーナメント」~4~

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ろぶすた~ 第4回】

あとばる選手×ろぶすた~選手による対談も今回がラスト!

最後は「東西対抗 真夏のオンライン大会」東日本代表決定トーナメントの決勝の試合と、新ブキの評価について聞いていくぞ。

▲「東西対抗 真夏のオンライン大会」東日本代表決定トーナメント

ろぶすた~選手のGloriaが優勝した「東西対抗 真夏のオンライン大会」東日本代表決定トーナメントの試合は上のリンクから視聴することができるぞ。

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
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ろぶすた~
全ルールでXパワー4000を達成するなど、『スプラトゥーン』でも最強レベルのブラスター使い。ロングブラスターをメインで使用し、そのエイムの正確性と射程を活かした立ち回りの巧妙さは、すべてのブラスター使いにとって非常に参考になる。2024年6月に開催された「東西対抗 真夏のオンライン大会」の 東日本代表決定トーナメントでも、次々と相手を倒す圧巻のプレイを披露し、チームの優勝に貢献。見事に東日本代表の座を手にした。
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決勝の試合を振り返り!

――決勝はMagneticとの試合でした。1本目のリュウグウターミナルのエリアではロングブラスターを採用されていましたけど、このステージだとロングブラスターの方が強い?

ろぶすた~:そうですね。段下からのロングブラスターが非常に強いのと、そこまで塗り合いが発生するステージでもなく、一方的に抑えやすいイメージがあったので。だったら別にボトルガイザー、ロングブラスター、シャープマーカーネオの構成でも塗りが足りないわけではないなってことで、この編成になりました。
 あと、相手が.52ガロンとボトルガイザーを入れたシールド2枚編成だったんですけど、これも予想できていて、シールドに対してロングブラスターってけっこうメタなんですよ。キューバンボムもあるし、爆風でシールドをめくることもできる。それで、相手がシールド2枚を採用するなら、Rブラスターエリートデコよりはロングブラスターを出したほうが刺さるのかなという考えでロングブラスターにしました。

 

――なるほど。あと、試合を見ているとスタートから出て右の上側のところをろぶすた~選手がずっと抑えていましたけど、ロングブラスターはあのポジションが強い?

ろぶすた~:そうですね。いわゆる「強ポジ」というところで、あそこのポジションが段下から圧をかけることもできるし、全体のマップでいうと右奥の敵陣の広場にも遮蔽物で身を隠しつつ、圧もかけることができる。前衛としては強いポジションだと思います。

 

▲(「東西対抗 真夏のオンライン大会」東日本代表決定トーナメントより)

 

――ロングブラスターを使っているんですけど、エリアがやっぱり難しいなと思っていて。リュウグウターミナルのエリアだとこう動けばいいのかとすごく参考になりました。

ろぶすた~:やっぱり混戦状態だと、ロングブラスターは強さを発揮しやすいんですよね。1発のダメージがでかいので、味方の対面中にカバー1発で当てたら、その味方ってほぼ対面に勝てるんですよ。ロングブラスターは塗りが弱いんですけど、そうやって相手の塗りブキを落とすことに貢献することが勝つためのポイントになりますね。

 

――2本目はクサヤ温泉のヤグラでした。ここは バケットスロッシャー とボトルガイザーを両チームとも採用していて、残り2枠をろぶすた~選手たちはR-PENとロングブラスターカスタム、相手はN-ZAP85とRブラスターエリートにしていました。この両チームの編成について、あとばる選手はそれぞれの狙いなどをどう見ました?

あとばる:エナスタ枠にR-PENを採用したのは、かなり勇気があるなとは思いましたね。ロングブラスターを採用していたので、そことの相性のよさとか、そもそものメインの射程の圧とかで、まあ理解できなくはないんですけど、ヤグラというルールで考えるとエナスタ枠ならキューバンボムを持つN-ZAP85の方が安定なのかなとは思っていたので。
 僕が編成を考えるなら、相手のMagneticと同じN-ZAP85とRブラスターエリートにしたと思います。R-PENを出す勇気があまりない(笑)。

 

▲(「東西対抗 真夏のオンライン大会」東日本代表決定トーナメントより)

 

――ここでR-PENを採用したのはどういう意図だったんですか?

ろぶすた~:僕がロングブラスターを持つ限定での話なんですけど、Rブラスターエリートじゃなくて、ロングブラスターを持つと、相手のRブラスターエリートがちょっときつくなっちゃうんですね。じゃあ、どうするかとなったときに、Rブラスターエリートに射程が勝っていて、かつ現環境で有効なブキと考えるとR-PENしかないかなってのがあって。R-PENならメインでずっと圧をかけることができる上に、エナスタ役も担うことができる。
 もちろんN-ZAP85も強いんですけど、特にクサヤ温泉は全体的に遮蔽物が少なくて射程の長さを活かしやすいので、R-PENが有効かなと。あと、今回は相手のブキプール的に出してくるであろう編成がほぼ予測できていたので、だったらここは強気にメタであるブキを出してもいいんじゃない、ということで決めた感じです。

 

――なるほど。この相手だったから、この編成にしたと。

ろぶすた~:イベントマッチとかだったらこの編成ではないと思います。相手の編成がわかっているからこそのメタというか。

 

――続く3本目はマテガイのホコでした。ここは負けてしまったんですけど、さすがに序盤でカウント1まで進められたら厳しいという感じでしたか。

ろぶすた~:そうですね。ちょっとキューインキのかみ合いが悪かったってのもあるんですけど、相手も上手い方なので、そこから覆すことは難しかったですね。ただ、気持ち的にはすぐに切り替えられたので、そこはよかったかなと。やっぱり1回負けたらメンタルにくるというか。
 もちろん相手も2敗して心に余裕がないというか、きつい状態だったと思うんですけど、逆に僕たちは前に言った通りナワバリが弱いので、もし次のアサリで取られちゃったらけっこう苦しいというのがあって。

 

――お互い2勝ずつで、最後のナワバリ勝負になったら精神的にもちょっと苦しい。

ろぶすた~:そうなんですよ。でも、リーダーのしぇるたんさんが、試合が終わった瞬間に「ホコのことはもういいから切り替えよう」って言ってくれて。それで心を切り替えて、アサリに専念できたのがよかったかなと。

 

――実際、4本目のマンタマリア号のアサリでは100-0と完勝しました。ここではロングブラスターを採用していましたけど、マンタマリアだとキューインキを持つRブラスターエリートよりも、ロングブラスターの方がよい?

ろぶすた~:そうですね。Rブラスターエリートは射程もちょっと腐っちゃいますし、あとマンタマリア号はキューインキがあまり強くないんですよね。基本的に攻めでキューインキを吐くぞってなったら正面の道で吐くじゃないですか。でも、このステージだと正面高に敵がいるかもしれないし、左高台にいるかもしれないしで、けっこう倒されやすいステージなんです。

 

――それもあってロングブラスター採用ということなんですね。あとばる選手はこの試合を見ていかがでしたか?

あとばる:特に印象に残ったのが3分ぐらいのシーンで、ワイプアウトを取ってカウントを進められるタイミングで、最初はチーム全体でアサリを取りに行こうとしたんだけど、すぐにメロンくんだけゴール下に戻るんですよ。
 それで、メロンくんがゴール下あたりで耐えつつ、ろぶすた~くんがアサリを3つぐらい持って飛んで、ゴールするという流れがすごく綺麗で。要はシールドを持っていて耐えられるメロンくんが前で耐えて、メンバーの中だとスペシャルもあのタイミングであまり溜まらないし、デスしてもそんなに痛みがないろぶすた~くんが飛んで入れているっていう。
 結果的にアサリを入れたあとろぶすた~くんとメロンくんはやられちゃうんだけど、編成的に絶対にやられてはいけないポジションのしぇるたん選手はしっかり残って、ひまじん選手もこの間にスペシャルを溜める動きをしていて。

 

▲(「東西対抗 真夏のオンライン大会」東日本代表決定トーナメントより)

 

――個々がそれぞれの役割に合った動きをしていたんですね。

あとばる:結局、そのあと100カウント取って勝ちましたけど、個人的にはここのスイッチングが試合の決め手になったなと思っていて。ここで、しぇるたん選手とひまじん選手がしっかり生き残ったことが大きかった。

 

――誰が行った方がいいかもしっかり考えて動いていたんですね。練習の段階からそういうことはちゃんと意識していたんですか?

ろぶすた~:そうですね。まあ、本番はちょっと焦っちゃったってのもあるんですよね。本当は僕だけアサリを集めに行って、ひまじんさんとメロンくんの2人で抑えた方がよかったなって思って。試合ではアサリを入れたあとに僕もメロンくんも落ちちゃったんですけど、ひまじんさんもあそこを抑えていたら、もしかしたら崩れずにそこでノックアウトまで持っていけたのかなと。そこは本番の緊張が出てしまったなって感じはありました。

 

新ブキ・ロングブラスターカスタムとフルイドVの評価は?

――アプデで追加されたロングブラスターカスタムについても聞きたいんですけど、ろぶすた~選手はこのブキはどういった評価ですか?

ろぶすた~:汎用性で言うと僕的には無印の方が強いかなと思うんですよ。Xマッチにしろ、大会にしろ。理由としては、テイオウイカ中にメインが撃てないのが残念なポイントというか、「テイオウイカを使っている暇があったらメインとポップソナーを撃っていた方が強くない?」って思っちゃうんですよね。
 もちろん、僕があまりテイオウイカをうまく扱えていないだけってところもあるとは思うんですけど。

 

▲発動中は無敵というのがテイオウイカの魅力だが、発動するタイミングなどうまく使いこなすのはなかなか難しい。
(「東西対抗 真夏のオンライン大会」東日本代表決定トーナメントより)

 

――イカで追いかけ回している時間があるならというような。

ろぶすた~:そうですね。やっぱりテイオウイカは突進しかないので、倒せる敵が限られちゃうじゃないですか。なので汎用性で見ても、無印の方が強いなと。もちろん、ステージによっても違って、例えばスメーシーのエリアって、相手の来る場所が限られているので、そういうステージだったらテイオウイカは無類の強さを発揮してくれる。
 その意味では、無印とちゃんと差別化もできているので、ステージやルールに応じて使い分けるのがいいのかなとは思ってます。

 

――なるほど。ステージやルールによってはカスタムも強いと。

ろぶすた~:そうですね。基本的にはどちらも強いので(笑)。

 

――あと、新ブキでいえばフルイドVも追加されました。LACTも使っているあとばる選手は、この新ブキはどうですか?

あとばる:個人的にはあまり強くないなって感想ですね。

 

――そうなんですか? けっこう相手にいるとウザいなって思うんですけど……。

あとばる:ウザい止まりなのが惜しいですね。だったら、R-PENの方が圧倒的に塗りも圧力も上というか。特に長射程枠なのに、相手の長射程に圧力が出ないっていうのが致命的で、ほかに相手の長距離枠に圧力かけられる味方がいるとか、もしくは相手がハイドラでボムを投げるだけで動かせるとかだったらフルイドも動けると思うんですけど、相手にクーゲルとかが来るとジェットパックも落とせないし、クーゲルもどかせないしって感じで。

 

――チーム戦で入れるとかだと、なかなか厳しい?

あとばる:そうですね。チームで入れるとしてもボトルガイザーがきついし、それで言うならXマッチとかの方が動けるのかなって感じはします。面白いブキではあるけど、個人的な評価としては高くないです。

 

――最後にろぶすた~選手からアドバイスをもらいたいのですが、Xパワー2000前後の人たちがそこからもう1段上に行くためには、どういう部分を磨くのが近道だと思いますか?

ろぶすた~:僕の自論みたいな感じになっちゃうんですけど、うまい人を真似るよりは、自分の中で試合を通してなにが悪かったのかをちゃんと反省して次に生かすというか、自分の中での勝ち方を固めることが大事かなと思います。
 僕で言うとXマッチを通す上でロングブラスターはあまり攻めずに生存する動きの方が安定するなとか、ポジションをずっと維持するとアサリはカウントが進むなとか、ホコはカウントが進んだらもうあとは時間を稼げば勝てるなとか、そういう自分流の勝ち方を編み出すと、けっこう安定するかなと。

 

――確かに、自分の中での「勝つための指針」のようなものをひとつ持っておくと、負けたときの反省も生まれやすいですもんね。

ろぶすた~:そうですね。このデスのせいで、僕の中での勝ち方が実行できなかったとか、そういう反省につなげやすいので。単純に「やられるのが良くないな」って言っても、なんでよくないのかがわかっていないと次に生かせないですからね。
 そうではなく、「ここを維持したかったのに倒されたのがよくなかった。じゃあ、次はもうちょっと後ろめで維持しよう」とか、すぐ次のプレイに活かせる反省点が生まれるようになれば、自ずと上達していくのかなと思います。

 

【今回のまとめ】
・決勝のアサリは頭脳的なスイッチが勝利のカギに!
・Xマッチは自分の中での勝ち方を固めることが大事!

 

次回は新たなプレイヤーが参戦! 誰が登場するのかお楽しみに!

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次回は8/16(金)ごろ更新予定!!