【カブトクワガタ日記】第428回 激ムズ虫相撲大会、本当に激ムズになる(2)

これはヤバい!!

 7月21日の大型アップデート後では初となる、激ムズ虫相撲大会に参戦している。

 順番的に、今回参加するのは“マルイクス記念大会”。その1回戦の対戦相手に、

 毎度おなじみすぎて自分の子どもなんじゃねえかと思い始めているヒカリが選ばれたところまで前回の記事で書いた。

 でもこのときまで、

 「正直、今回も楽ショーだろうなwww」

 と、余裕をかましてふんぞり返っていたことは否定できない。

 激ムズ虫相撲大会で勝利が積み重なったことにより、希少で強力なSRムシがそろってきたことで、確実に我が軍の戦力増強が成されているから。

 しかし……!!

 前回の記事の最後で書いた通り……!!

 こ、これは……!!

 当然っちゃ当然なんだけど、7月21日のアップデートで実装された、対戦の新ルールが適用されている……!! これ、もしもXボタンに配置されている新技を使われてしまったら……。

 ドキドキしながらも、すでにバトルは始まってしまっているので、無敵のロクロクビオトシブミ君で攻撃を加えた。

 まだ、目押しルーレットの回転が遅いので……!

 余裕の最高攻撃力!! でも、見ればヒカリのマルスゾウカブトも、ロクロクビオトシブミ君と同じ攻撃力構成をしている。しかも、

 ……まあ、これはあまり意味がないけど、積極的に技を使ってきやがるなぁ。

 結果……。

 ぬぅ……。引き分けか……。

 つぎの攻撃も……!

 ロクロクビオトシブミ君の83に対し、

 マルスゾウカブトも83……!

 こ、これは……! なんだか相手のAIが強くなっているような……??

 「いかん……! ミスれないぞ……!」

 増していく緊張感。ここで、いい大人だったら冷静に対処しそうなものなんだけど、なんと俺は……!

 「みみみ、ミスったらヤバいお……!(((( ;゚Д゚)))」

 震える指で、高速回転するルーレットを止めたら……!

 ぎゃあああああ!!! まだ何もされていないのに、ふつうに失敗したあああああ!!!(アホ)

 当然、相手はこちらの攻撃力を余裕で上回り、俺はあろうことか無敵のロクロクビオトシブミ君で先手を許してしまうのである。

 こここ、こいつはマズい!! なんらか手を打たないと、ルーレットががんがん速くなるだけだ!! こうなったら……とっとと!!

 「やるしかねえな!!!」

 ってことで、俺はここで禁断のXボタンを押したのである!

 「喰らえ!!! 不規則!!!」

 その瞬間、ぐわんぐわんに回転が乱れ出すルーレット。これにはヒカリもたまらず、

 よし!! ミス!!! これでイーブンだ!!!

 「うっしゃ!! こっからは耳押し発動で、絶対にミスらないぜ!!」

 誓いも新たに、つぎの攻撃に移ろうとしたらだなぁ……!

 あ……!!(((( ;゚Д゚))) ままま、まぜこぜ使われた……!!!

 続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

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