【#コロコロ500号】42年の歴史を詰め込んだ『コロコロ500号記念大年表』公開 第7弾!!(2007年〜2011年)

2011年(平成23年)第382号~第393号

■トピックス:ガンダム、コロコロに立つ!
「超人キンタマン」でのオガンダム騒動から29年――ついにガンダムがコロコロに登場! ガンダムシリーズ第14作「機動戦士ガンダムAGE」(MBS・TBS)放送開始タイミングでスタートした「コロコロ×ガンダムプロジェクト」は「ガンダムで最強の『カッコよさ面白さ楽しさ』を追い求めるプロジェクトである!」というもので、コロコロならではのガンダムを見せる! といった強い意気込みが伺えます。ガンダムがかつて類似ライバル誌の看板タイトルだったことを知るマンガファンはこのコロコロでの展開に、驚愕するとともに時代の流れを感じたものです。
 
コロコロの顔・ドラえもんはこの年、ニュースが2つ。映画原作マンガでは、コロコロコミック創刊35周年記念作品として製作された「のび太と奇跡の島」(11月号)から、作画を岡田康則先生から、むぎわらしんたろう先生にバトンタッチ。また、この年の9月3日には川崎市に藤子・F・不二雄ミュージアムが開館し、コロコロでも「誌上ツアー」としていちはやく館内を紹介する特集が組まれています。

▲2011年10月号表紙

■主な人気マンガ
1月号~「劇場版イナズマイレブン オーガ外伝」やぶのてんや(読切)
2月号~「ダンボール戦機」藤異秀明
3月号~「ドラえもん のび太と新鉄人兵団」岡田康則、原作:藤子・F・不二雄(読切)
4月号~「デュエルマスターズビクトリー」松本しげのぶ、「大長編メタルファイト ベイブレード」足立たかふみ(読切)
5月号~「ポケットモンスター ビクティニと黒き英雄ゼクロム」井上桃太、「クロスファイト 新ビーダマン」小松清太郎
6月号~「イナズマイレブンGO」やぶのてんや
7月号~「あつめてカービィ!」谷口あさみ(読切)
9月号~「大長編でんじゃらすじーさん邪」曽山一寿(読切)
10月号~「機動戦士ガンダムAGE トレジャースター」吉田正紀
11月号~「映画ドラえもん のび太と奇跡の島」むぎわらしんたろう、原作:藤子・F・不二雄、「超!微能力戦隊シュワッツ」緒方雄一
 
デュエマが「デュエルマスターズビクトリー」(松本しげのぶ)に、イナイレが「イナズマイレブンGO」(やぶのてんや)として新章がスタート。そして、この年は何と言っても「ダンボール戦機」(藤異秀明)、「機動戦士ガンダムAGE トレジャースター」(吉田正紀)というロボットもの2作品の連載が注目の的です。
 
「ダンボール戦機」はアニメのコミカライズ。本作以降もゲーム発売タイミングで、「ダンボール戦機W」(2012年2月)、「ダンボール戦機ウォーズ」(2013年4月)と連載が続いていきます。そしてコロコロ初のガンダムマンガ「機動戦士ガンダムAGE トレジャースター」は、ガンダムAGE-1を操るダイキ・リュウザキ少年が伝説の宝「大いなる翼」を求めて宇宙を冒険するという外伝的作品。翌2012年からは本編第3部の主人公、キオ・アスノを主人公としたコミカライズ「機動戦士ガンダムAGE~クライマックスヒーロー~」が連載されています。

▲「機動戦士ガンダムAGE トレジャースター」吉田正紀先生

■主なホビー:LBXとガンダム、コロコロから出撃!!
やはりこの年は、2大ロボットものホビー! 「ダンボール戦機」では、「LBX」と呼ばれるフィギュア玩具およびPSPで発売されたゲームを特集。LBXを収納するショルダーバッグも発売されていて、こういった子供が“あったら嬉しい”と思う周辺アイテムをきちんと抑えているところは、さすがはレベルファイブ! といったところ。
 
そして「ガンダムAGE」では、当時大流行していたトレーディングカードアーケードゲームの「ガンダムトライエイジ」、フィギュアやプラモをマシンにスキャンさせて戦わせるアーケードゲーム「ゲイジングバトル」(ともにバンダイ)の特集が組まれています。

▲ダンボール戦記 特集記事
▲ガンダムトライエイジ特集記事

■2011年の出来事
マルモリダンス、ゴールデンボンバーが話題に
任天堂「ニンテンドー3DS」発売
東日本大震災
パズル&ドラゴンズiOS用アプリとしてリリース。スマホゲーム人気に火が付く
FIFA女子ワールドカップで、日本の「なでしこジャパン」が優勝
ユーチューバー・HIKAKINが、「HikakinTV」開設
7月24日をもって「地上アナログ放送」「BSアナログ放送」が終了し、地デジ・BSデジタルへ移行
 
■コロコロトリビア: CSキッズステーションで「コロコロアワー」スタート
完全地デジ移行のためデジタルテレビが普及したこの年、CS放送のこども・アニメ専門チャンネル、キッズステーションで「コロコロアワー」が開始されます。夕方4時~夜7時のあいだで「ペンギンの問題Max」、「イナズマイレブンGO」などのコロコロアニメ、デュエマ専門番組「デュエル・マスターズ DASH TV」など全6タイトルを連続放送するプログラムで、小学生にはたまらなく至福の時間と言えるでしょう。
 
そんな「コロコロアワー」は現在、放送時間が日曜朝6時~9時となり、「デュエル・マスターズ!!」、「けだまのゴンジロー」など全7タイトルのコロコロアニメを放送中(2019年11月現在)。視聴方法は今も変わらず、全国ケーブルテレビ局やスカパー!、ひかりTVなどに加入のこと。「見たくなったら、今すぐお父さんお母さんにお願いだ!!」(当時の記事より)。

▲キッズステーション「コロコロアワー」告知記事

類似ライバル誌の休刊によって、人気ホビー(人気者)はコロコロ! が決定づけられた年になりました。ベイブレードにトレーディングカード、家庭用ゲーム機に携帯ゲーム機、人気スポーツ選手もいればお笑いタレントもいる、そしてついにはガンダムまで! ……と、コロコロに載っていないホビーはない! といった誌面のコロコロですが、テクノロジーの進化と共に新たなジャンルのホビーが誕生するのです! 次回更新は2000年代生まれの読者も懐かしい、2012年から!!
 
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コロコロ500号カウントダウン特集記事はこちら!!

商品概要
『月刊コロコロコミック12月号』
発売中!
特別定価:600円(税込)

参考文献:渋谷直角「コロコロ爆伝」(飛鳥新社)、のむらしんぼ「コロコロ創刊伝説」(小学館)