『PCエンジン mini』発売カウントダウン! ~待ちきれないのでPCエンジン(実機)でオススメゲームを紹介!〜第1回『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』

はじめまして、ライターの8号機です。少し前まで中古ショップのゲーム売り場で働いていましたが、なんやかんやあってライターになりました。そんな自分が是非とも紹介したハードがこちら!
 
いよいよ2020年3月19日の発売が迫る『PCエンジン mini』!! 1987年に発売された『PCエンジン』の名作ゲームが詰まったレトロゲーマー必見のハードだ。
 
もちろん『PCエンジン』に触れたことのない人にもオススメしたい。「PCエンジンというゲーム機を初めて知った」「そもそも、どんなゲームが収録されているのか?」と疑問に思う人もいるだろう。
 
そこで、『PCエンジン mini』に収録される日本語タイトルの中から5作品を紹介! 当時の実機『PCエンジン DUO-R』でのゲーム画面、PCエンジンを特集した伝説の雑誌『月刊PCエンジン』の当時の記事とともに見所をピックアップするぞ!
 
今回紹介するのは、KONAMIの『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻(ロンド)だ。
 

『悪魔城ドラキュラ』シリーズとは?
KONAMIから1986年、ファミリーコンピューター ディスクシステム用ソフトとして発売された『悪魔城ドラキュラ』をはじめ、『ドラキュラII 呪いの封印』、ゲームボーイの『ドラキュラ伝説』、ファミコンROMカセットの『悪魔城伝説』などがある。現在でも根強い人気を誇るゲームシリーズだ。近年ではNintendo Switchソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ Special』にも参戦し、注目を集めたのは記憶に新しいと思う。『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻(ロンド)』はシリーズ第10作目。スーパーファミコンの『悪魔城ドラキュラXX』、PSPの『悪魔城ドラキュラX クロニクル』などリメイクもされている。

 

戦慄の夜が訪れた…。
ゴシックホラーアクションの金字塔をプレイせよ!


 
大人気ゲームシリーズの第10作目として1993年で発売された『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻(ロンド)』。物語は復活したドラキュラ伯爵を倒すため、主人公リヒター・ベルモンドが悪魔城に挑む、というもの。本作の主人公、リヒターはかつてドラキュラを倒した一族、ベルモンド家の末裔であり、過去作の主人公、ラルフ・C・ベルモンドやシモン・ベルモンドの子孫だ。
 
PCエンジンソフトの中でも末期に発売されたともあってその数は少なく、希少価値が付いている。そのお値段、なんと1万円以上!(※8号機調べ)気になっていたけど手が出なかった人は、だいたい同じ値段で買えちゃって、さらにPCエンジンの数々の名作まで遊べちゃう『PCエンジン mini』をゲットしてみては?
 
そして『月刊PCエンジン』では1993年の7月号で記事が初掲載! 『悪魔城ドラキュラ』シリーズがPCエンジン初登場として、ファンの期待が高まった。
 

▲1993年『月刊PCエンジン 7月号』より

▲1993年『月刊PCエンジン 7月号』より
▲1993年『月刊PCエンジン 7月号』より

アクションでは、メインウェポンのムチとステージ上でゲットできるサブウェポン、聖水やクロスなどを駆使して、敵が蔓延るステージを進んでいく。
 


 
やりごたえ抜群のゲーム性は初心者でもハマること間違いなし!
 
ムチの間合いやハートを消費して使用する特殊攻撃アイテムの使い所やその特性を活かして、ステージを攻略していく楽しみは他では味わえない。そのため、ステージに隠された仕掛けや敵の挙動を見抜く必要がある。
 
特にコウモリやメデュウサの揺らめきながら飛んでくる敵はかなり手強い! 衝突してダメージのノックバックで底なしの穴に落ちて、残機を減らす、というのが事故が多発する。横スクロールアクションが苦手な自分には、ボスよりも恐ろしく感じる敵であった。
 

「でも、30年近く前のゲームだし……」と侮るなかれ!

『PCエンジン』はゲーム業界初の光ディスク(CDメディア)によるゲーム機なのだ。(正確には1988年に発売された周辺機器CD-ROM2)これによって、ゲームの容量が増え、サウンドやグラフィックが向上。アニメーション演出、キャラクターボイスなど今では当たり前となっている技術だが、当時では衝撃的な革新技術だったのだ。
 

▲OPアニメは必見だ!

さらにステージ2の巨大な敵、ベヒモスが登場は圧巻だ!
 

▲迫るベヒモス! 逃げろ、リヒター!

そして、『悪魔城ドラキュラ』シリーズは音楽も最高! 『ドラキュラ・サウンド』とファンの間では語り継がれた音楽は伊達じゃない。
 
中でも『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻(ロンド)』はシリーズ通しても、高クオリティのサウンドを実現! ステージ1の『乾坤の血族』、ステージ3の『血の涙 -Bloody Tears-』やシリーズ通しての名曲『Vampire Killer』などなど聞き惚れるサウンドが目白押し。
 
正直、サントラ聞きたくてこのゲームを買いましたよ、自分は!(※SUPER CD-ROM2ソフトはCDラジカセなどで再生すると、ゲーム内の音楽が聴けるのだ)
 

アクション演出面も強化!

ゲームのアクションもこれまでのシリーズを受け継ぎつつ、さらに迫力のあるものになっている。リヒターはバク転による回避や多彩なサブウェポンが使いこなす。
 

▲敵に攻撃を回避するの最適なアクション。

▲1992年『月刊PCエンジン 10月号』より。多彩な攻撃方法でステージを攻略せよ!

そして、『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻(ロンド)』の代表的なアクションといえば、アイテムクラッシュ!!
 

 
ハートを大きく消費して、ド派手な攻撃を繰り出す!
 
アイテムクラッシュはサブウェポンによって、攻撃範囲や効果が異なる。画面に映っているのはクロスのアイテムクラッシュ『グランドクロス』!! 巨大な十字架が画面いっぱいに飛び交い、敵にダメージを与える。