【HMMゾイド】重厚かつ濃密なゼネバス帝国の猛虎が登場!! 「EPZ-003 サーベルタイガー CAカラーVer.」レビュー

ホビーメーカー壽屋(コトブキヤ)より緻密に細かなディテール、関節ギミックで再現した『ZOIDS』のプラモデルシリーズ、「HIGHEND MASTER MODEL(HMM)」の『ZOIDS』シリーズが発売中だ。
 
今回は昨年12月から1月まで青山GoFa、オンライン会場にて開催された「ZOIDS」の基となるコンセプトアート展「ゾイド源泉」にて先行販売された「EPZ-003 サーベルタイガー CAカラーVer.」を紹介。価格は6,000円(税抜)。こちらは現在コトブキヤショップ各店、コトブキヤオンラインショップ限定で発売中だ。

「ZOIDS」シリーズ初期から登場したゼネバス帝国の大型高速ゾイド「サーベルタイガー」。今回紹介するキットはタカラトミー在籍クリエイターであり「ZOIDS」の産みの親の一人である徳山光俊さんが手掛けるコンセプトアートカラーを再現したカラーリングとなっている。

▲「サーベルタイガー」コンセプトアート

深い赤色と黒色が織りなすケレン味と猛々しさに釘付け

「サーベルタイガー」はゼネバス帝国史上初となる大型高速ゾイドで、鋭い牙や屈強な四肢、背部と胸部の武装と一撃離脱の戦法を得意としたデザインとなっている。ちなみに、ガイロス帝国の「セイバータイガー」はこの「サーベルタイガー」を自国仕様にしたもので、アニメ「ゾイド -ZOIDS-」ではレイヴンが初期に乗っていた。

さて、「EPZ-003 サーベルタイガー CAカラーVer.」はバリエーションキットとなっており、そのパーツ構成は2008年に発売された「セイバータイガー」とほぼ同じ。しかし、コンセプトカラーを再現した新規成型色から組み上がった「サーベルタイガー」は同じパーツ構成でも印象は全然違う。

「セイバータイガー」は鮮明な赤色を基調として、アニメの活躍から来るだろう強敵感、ライバル感が伝わってきた。「EPZ-003 サーベルタイガー CAカラーVer.」はそれとは違った惑星Ziの戦場を駆け抜ける雰囲気を纏っていた。外装の暗い赤色や黒色がより重厚感ある印象となっており、顔つきもより獰猛さを称えた雰囲気を纏っている。

筆者による素組の組み立て時間はヤスリがけを含めて約12時間。同じランナーの色違いのもあるので、開けた時は圧倒されるかもしれない。しかし、組んでみるとスムーズに進められ、また、「同じランナー」なので素組でも「この部分はこの色に」と自分の好みにカスタマイズできるのも魅力だ。

「EPZ-003 サーベルタイガー CAカラーVer.」(素組)

鋭い牙やしなやかな体つきで、瞬発力のあるシルエットとなっている。背中の砲身も回頭でき、露出したパイプケーブルは合成ゴム素材でリアリティある仕上がりとなっている。首元や前足にあるシリンダーも動きに連動して伸縮する。

頭部はコックピットハッチの開閉が可能で、パイロットフィギュアの搭乗スペースも確保。また、緻密にモールドが施され、素組でもそのメカニカルな表現が楽しめる。

細身の前足と力強い後ろ足は虎を彷彿とさせる造形と機動性を重視した装甲で構成されている。シルバーの爪はしっかりと地面を捉え、バネのある脚部で駆け抜ける姿が想像できる。ゾイドの生体的なアクションや可動、メカニック的な頑強さやギミックが詰め込まれている。

動きに合わせて、装甲も連動してスライド。シリンダーが伸縮しているかのような演出が光る構造となっているぞ。

そして、ゾイドの心臓と言えるゾイドコア部分も再現。胸部に収納されており、着脱ギミックも備わっている。

さらに、ボーナスパーツとして「セイバータイガー」に付属されていた武装もついている。火力が増強され、センサー類も積まれて重厚感がさらに増す。ゾイドシリーズの四方に伸びる砲身やセンサーのアンテナの独特で、インパクトのあるシルエットが再現できるぞ。

ここからは塗装した状態を紹介していくぞ。

「EPZ-003 サーベルタイガー CAカラーVer.」(塗装済み)

取扱説明書のカラーガイドを参考に塗装した。シャッター部分やシリンダーには、シルバーとゴールドを塗り、背部武装のセンサーはオレンジで塗装。各モールドにもスミ入れを施している。

今回の塗装ではより深みのある色合いにして、より兵器的な側面が強くなるイメージとなっている。特にスミ入れによって各モールドがさらに明確になった。

アクションでは頭を下げた臨戦態勢や躍動感溢れる飛びかかる攻撃姿勢もさらに迫力が増している。四肢の力強い動きを、HMMシリーズの高い可動域でポージングができる。

そして、別売りの「HMM ゾイド」シリーズと合わせた妄想戦闘シーンはぜひ試して欲しい。ゾイドならではの野生的な格闘戦や互いが相手を見つけた時の牽制までも緊迫感あるディスプレイが可能だ。

今回は以前にも紹介した「EZ-034 ジェノブレイカー リパッケージVer.」で作ってみた。

▲ジェノブレイカーと間合いを図るように、周囲を回るサーベルタイガー
▲サーベルタイガーの瞬発力が炸裂。隙をついて飛びかかる!
▲ジェノブレイカーがサーベルタイガーの前足を捉える。しかし、サーベルタイガーの鋭い牙が標的の喉笛へ突き刺さる。

牙や爪で互いの機体が力任せに押さえ込もうとするアクションはゾイドだからこそできる力強さに溢れている。もちろん、武装による戦いやアクションも楽しめるぞ。


重厚感と細かい関節ギミックが光る「EPZ-003 サーベルタイガー CAカラーVer.」。

「セイバータイガー」とは違った趣と印象が楽しめ、赤と黒のコントラストが素組でも見ていて満足度のある出来栄えとなっている。オススメとしては墨入れをして各部のモールドをはっきりさせると、それだけで十分な見応えになる。

また、「ゾイド源泉」で販売されたグッズが「GoFa gallery shop」で発売中。展示会図録などと合わせて「EPZ-003 サーベルタイガー CAカラーVer.」を組めば、その世界観がより楽しめるぞ。

商品概要
EPZ-003 サーベルタイガー CAカラーVer.【イベント会場&コトブキヤショップ限定品】
■好評発売中!
■スケール:1/72
■製品サイズ:全長約270mm
■価格:6,000円(税抜)
■製品仕様:プラモデル
■パーツ数:201~400
■詳細:https://www.kotobukiya.co.jp/product/product-0000003982/
■購入ページ:コトブキヤオンラインショップ

GoFa gallery shop:
https://test-shopgofa01.shop-pro.jp/

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