【あつ森】『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第29回 幻聴が、聞こえる


これはゲームのやりすぎか

『あつまれ どうぶつの森』を遊んでいると、ときに、
 
「ドキッ!!!」
 
とさせられる瞬間がある。
 
たとえば……雨の日にやたらとデカい魚影を見たとき。
 

 
「こ、この巨大な魚影は……ッ!!!」
 
早鐘のように打つ心臓の音を感じながら、
 
「シ、シーラカ……ッ!!!」
 
言いかけて釣り上げると……。
 

 
スズキなんだけどねぇぇぇええ!!! シーラカンスなんて滅多に釣れねえよ!!w
 
あと、タヌキ商店でカブ価を確認するとき。
 
「倍とは言わない……!! せめて買った値段の1.5倍くらいにはなっててくれよ……ッ!!!」
 
張り裂けそうな胸を押さえながら、その時のカブ価を聞くと……!!
 

 
倍どころか、3分の1に大暴落なんだけどねぇぇぇええ!!!(怒) カブで儲けたことなんてまったくねえよ!!w
 
とまあ、いろんなシーンで胸が張り裂けたりドコドコと脈打ったりしているわけです。
 
そんな、『あつ森』の胸ドキシチュエーションのひとつに↓こんなのがありますよね!
 

 
ひゅ~~~~~……!
 
そうです!! 「ひゅ~~~」という風切り音とともに、プレゼントをくっつけた風船が飛来したときですよ!!

風船プレゼントの魅力

風船プレゼントは、『どうぶつの森』シリーズではおなじみの要素のひとつだ。
 
フラフラとどこからともなく飛んできて、風の向くまま島を横断してどこぞの空へと消えてゆく--。
 

 
行先は……遥か彼方のイスカンダルか、ガンダーラかジパングか。
 
誰が飛ばしているのかも、その目的が何かもわからない、ちょっと不思議でかすかに不気味、そして……とってもミステリアスで魅力的な“気まぐれ要素”のひとつである。
 
この風船プレゼント、ゲットするには、パチンコで風船を割って落下させるしかない。それを知らない人は、虫あみや釣り竿を振り回して、
 
「こ、このこの!! 届かねえぞこのこのこの!!!><」
 
と躍起になって追い掛けると思うが(俺もそうだった)、それでは決して届かないので急いでパチンコ作ったほうがいいです(苦笑)。というのも、プレゼントの中身は“魅惑”以外のナニモノでもなく、
 

 
衣類が入っていたり、ベルが入っていたり、
 

 
ときにはDIYのレシピが入っていたりするので、見かけたら万難を排してでもパチンコ片手に追いかけたい。絶対に、おいしい見返りがあるからな。

ひゅ~~~……

そんな風船が4月の初旬、やたらめったら飛んできていた。
 
ふと空を見ると、
 
「あ、風船」
 
ちょっと移動して気配を感じると、
 
「む……。今度は風船ふたつかよ」
 
本気で一時は、そこらで飛んでるアゲハチョウよりも風船を見る機会が多くて、正直、
 
「……また風船かよ!!」
 
と、辟易としていた人も多いと思うのだ。ま、俺がそうなんだけどね。
 
この“多発風船”の原因は、イチもニもなくイースターだった。イースターエッグのひとつ“そらとぶたまご”が風船プレゼントと混じって飛来していたので、単純にふだんの倍の数が島にやって来ていた……って感じ。
 

 
でも冒頭で書いた通り、風船プレゼントは魅惑のハプニングなので可能な限り見逃したくない。よって、風船の到達を知らせる、
 
「ひゅ~~~~……」
 
という風切り音が聞こえたらすぐさまパチンコを手に取って、
 
「風船キタ!! どこだどこだどこだ!!!」
 
と走り出していたのである。
 

 
……この状態が、約10日間続いた。
 
島のどこにいても、
 
ひゅ~~~……
 
「どこだどこだ!!?」
 

 
いつゲームを起動しても、
 
ひゅ~~~……
 
「どこだどこだどこだ!!?」
 
もう、何のゲームをしているのか、よくわからなかったわ(苦笑)。
 
そして……耳が慣れてしまったのか、恐るべき現象が起こるようになってしまった。なんと……風船なんて飛んでいないのに、ゲームから風切り音が聞こえる気がするのである!!
 
(ひゅ~~~……)
 
「どこだどこだ!! ……って、気のせいだった」
 
(ひゅ~~~……w)
 
風船ッ!!! ……って、また違った」
 
最終的には『あつ森』で遊んでいないときも、
 
(ひゅ~~~……www)
 
「うお!!! 風船音が!!! ……って、ゲームしてなかった((((;゚Д゚)))
 
こんな“風船の幻聴”を聞いた人、全国に200万人くらいいるはずだ……。ひゅ~~~……。
 
大塚角満の『あつ森』おもしろガイドも更新中

大塚角満(おおつか・かどまん)

1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html

※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo

 

『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌バックナンバー

▲第1回
いよいよ開始! 無人島生活

▲第2回
ナゼ、かぶるのか

▲第3回
島の名前問題、勃発!

▲第4回
リセマラで星を得る話

▲第5回
初めてのお出かけ

▲第6回
冨〇義勇もどきと冒険に

▲第7回
闇夜の恐怖

▲第8回
もう輪廻転生の呪いだろ……

▲第9回
青空水族館、爆誕!

▲第10回
闘将(たたかえ)! 辮髪戦士!!

▲第11回
タランチュラ島の激闘(1)

▲第12回
タランチュラ島の激闘(2)

▲第13回
おい! 鈴木!!

▲第14回
匠の部屋(1)

第15回
匠の部屋(2)

第16回
またカモか!

第17回
この春を忘れぬために(1)

第18回
この春を忘れぬために(2)

第19回
店に並ぶ人

第20回
空を見上げる人

第21回
空を見上げる人、その後

第22回
カブで資産運用を!

第23回
カブは腐るか食い時か

▲第24回
タランチュラ、一攫千金

▲第25回
風来の釣り人

▲第26回
初めての釣り大会

▲第27回
スゴいのが、いる(1)

▲第28回
スゴいのが、いる(2)