【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×ぴのが語る第5回スプラトゥーン甲子園~2~

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ぴの 第2回】

あとばる×ぴの対談の第2回目!
 
今回はAnotherが優勝した「第5回スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会」のDAY1を振り返り! ハイレベルな激闘が繰り広げられた各試合についてたっぷりと語ってもらったぞ。
 
「第5回スプラトゥーン甲子園」全国決勝大会 DAY1

 
「第5回スプラトゥーン甲子園」全国決勝大会 DAY2

 
Anotherが優勝した「第5回スプラトゥーン甲子園全国決勝大会」DAY1、DAY2の試合は上のリンクから見ることができるぞ。
 

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ika
ぴの
「第5回スプラトゥーン甲子園」を優勝したAnotherのリーダー。わかばシューターをメインで使用し、塗り役としてはもちろん、ここぞという場面ではしっかりキルも取るなど、攻守に渡ってチームに貢献。また、常に一手先を読む的確な判断力と視野の広さを持ち、チームがピンチのときでも冷静な立ち回りがで相手に流れを渡さない。Anotherは人数不利な状態から打開して、再び盤面有利に戻すまでのスピードが非常に速いが、それはぴの選手の働きによるところが大きい。まさに、Anotherにとっての縁の下の力持ち的存在の選手だ。

 

オンライン大会・春を勝ち抜き全国へ!

――全国決勝大会の前に、オンライン大会・春のことも伺いたいんですけど、当然トーナメントに残ったのは強いチームばかりだったと思うんですけど、事前の感触としてはここは優勝できる手応えはありましたか?
ぴの:ありましたね。言われてもピンとこないと思うんですけど、半年前に僕らは大会とかを連続で優勝していたりして、そのときって大会に出る前に「今日は優勝できるな」みたいなメンタルになるんですよ。
 
――負ける気がしないというような?
ぴの:そんな雰囲気になって、そういうときは大抵優勝できるんです。それで、オンライン大会・春は久々に出る大会でちょっと緊張していたんですけど、前日くらいから「昔の優勝できるときのメンタルになっているぞ」という感じになったので、正直、優勝できる自信しかなかったですね。
 
――緊張とかもあまりなかった?
ぴの:前日の夜が緊張して寝られなかったんですけど、当日は「今日、いけるやつだ」というメンタルになったので全然緊張しませんでした。
 
――なるほど。優勝できる自信は十分だったんですね。ただ、大会は初戦1本目のムツゴ楼でいきなり負けてのスタートでした。
ぴの:あれはちょっとバズさんがやらかしたというか(笑)。バズさんはけっこう後半にブーストがかかる人なんです。ただ、負けてからどう立て直すかも強いチームの条件だと思うので、そこでうまく立て直せたのは逆に自信にも繋がりました。
 全国決勝大会のDAY1のリーグ戦でもどんぐりーずに負けちゃったんですけど、みんなそこで気合が入ったと言っていて、そこからうまく立て直せたことも優勝できた勝因なんじゃないかなって思います。
 


▲(第5回 スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会 DAY1 5:12:19より引用)

 
――そのオンライン大会を優勝したあと、全国決勝大会前にチームでなにか改めて話したり、作戦を考えたりとかはあったんですか?
ぴの:特に新しく話し合いをしたとかはないですね。オンライン甲子園を優勝して終わったあとは、1週間くらいは休憩して、そのあとはひたすら対抗戦を繰り返していった感じでした。
 
――そういた対抗戦でも手応えとしてはかなり良かったんですか?
ぴの:そうですね。基本的にどこのチームにも負け越さなかったので。なので、編成を変えようみたいな話し合いもとくにはなかったですね。ただ、強いと言われているチームとかは「こういう動きをしてくるって覚えておこう」といったことは話したりはしました。
 
――かなり手応えがある状態で全国決勝大会を迎えたわけなんですね。その全国決勝大会DAY1は5チームによるリーグ戦でしたけど、試合前は緊張とかはなかったですか?
ぴの:プレーに支障が出るほど緊張はしなかったです。どちらかというとソワソワしたというか、別リーグにいたGGBoyZが最初から2連敗したのとかを見て、「甲子園はいろいろあるんだな」と思って、余計にソワソワしたり。
 待っている間は「早く自分たちの番が来ないかな」という気持ちが強かったですね。
 


▲DAY1は甲子園2連覇中の王者GGBoyZがまさかの2連敗スタート。どこが勝ち抜いてもおかしくないハイレベルな大会となった。
(第5回 スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会 DAY1 1:47:02より引用)

 
――あとばる選手は、甲子園のときは試合までの待ち時間はどう過ごしていたんですか?
あとばる:基本的には他のチームの試合を見ていましたね。
 
ぴの:あとばるさんって甲子園とかNPBとか、オフラインの大会にもたくさん出場して勝っているじゃないですか。オフラインだといつも通りのプレーができないみたいなのってあるんですか? 僕はオンラインの大会にしか出たことがないので、どうなんだろうと思って。
 
あとばる:やっぱり、オフラインはいつもの60%の実力しか出せないと思っています。それくらいオフラインだと独特な雰囲気があるんですよ。
 
ぴの:NPBとか観客の真ん中での試合でしたもんね。でも、そういう環境でもあとばるさんって『1』の頃から勝っているイメージだったので、どういう気持ちで試合をしているのかなって。
 
あとばる:いろいろ吹っ切れて、「ここまできたら勝っちまうか」みたいな感じになるといいんですけど、周りの目を気にしているとどうしてもダメですね。なので、実力を出し切れない前提でやる感じですね。
 
ぴの:僕らも今回はオンラインでの開催だったのでよかったですけど、これがもしオフラインだったらどうしようと思っていたんですよ。
 
あとばる:ぴのくんはオフラインの大会……たとえばNPBとかは出場する気はないですか?
 
ぴの:個人的にはあまり乗り気じゃないです。今回のNPBは中止になってしまいましたけど、次回あったとしておそらくチーム単位じゃなくて、個人での応募ですよね。自分はチームの連携を大事にしているので、もし練習期間が短かったら活躍できるかなって不安の方が大きいですね。
 
――選ばれてもチームメイトに迷惑をかけちゃうかもというような?
ぴの:はい。いつも一緒にやっているメンバーだからこそ指示もできるし、ある程度こういうところで支えてあげたら活躍してくれるなとかもわかっているので、そうじゃない初めての人たちと一緒にチームを組むとなるとちょっと不安ですね。
 
――そういう難しさはありますよね。1回も組んだことがない人たちと同じチームになる可能性もある。
ぴの:そうですね。そういう舞台になってくると、やっぱり場馴れしているDNG(DetonatioN Gaming)とかGGBoyZとかの人たちが活躍できるんじゃないかなと個人的に思っていて。僕は絶対にそういうところだと緊張しちゃうので、なかなか難しいところではありますね。
 


▲(第5回 スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会 DAY1 5:13:24より引用)

 

Anotherの全国決勝大会 DAY1を試合を解説!

――ここからはDAY1の試合を振り返っていただきたいんですけど、グループ突破のためにも初戦は重要な試合だったのかなと思います。やっぱり、初戦を勝つか負けるかって、その後のメンタルにも影響してくるじゃないですか。
ぴの:それこそ相手のDNGは初戦を落としていて、「負けられないぞ」と強気にくると思ったので、そういうときこそ僕たちはいつも通りに試合に臨もうということは意識していました。
 オンライン甲子園の予選では1本目を落としていたので、「ここは1本目からちゃんと気持ちを作っていこう」ということはチームメイトとも話していて、実際にいつも通りのプレーができて勝てたので、初戦のつかみはすごく良かったですね。
 
――あとばる選手もリーグ戦の大会にいろいろ出場されていますが、初戦は重要という意識はあったりしますか?
あとばる:やっぱり、初戦を勝ったらめちゃくちゃ勢いに乗れるぞとは思いますね。ただ、だからといってガチガチに緊張するとかはないですね。やっぱり、もし負けてもあとがあると思ってやれるのはメンタルが楽です。
 
ぴの:僕らのチームもそういう感じでしたね。「まあ、全試合負けなければ突破できるから気楽に行こう」みたいな感じで。僕自身は全試合勝って1位通過をしたかったんですけど(笑)。
 


▲(第5回 スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会 DAY1 5:14:58より引用)

 
――2戦目がどんぐりーずとの海女美術大学で、これがAnotherがDAY1で唯一負けた試合でした。
ぴの:この試合は動きがみんな良くなかったなと思っていて、それに加えて最後の最後でうまく相手がひっくり返してきて負けたという感じでしたね。
 
――終盤にどんぐりーずのみけ選手に連続で倒されて、競り負けた形でした。
ぴの:そうですね。れんたなをセンプクさせて、僕たちを倒しに来たところをれんたなが横からから倒すというのが僕たちのひとつの勝ちパターンとしてあったんですけど、相手がそのセンプクをかなり警戒していたのか、スペシャルを吐いても前に出てこなかったんですよね。
 それで、れんたなが先に仕掛けたんだけどうまく刺さらなくて、バズさんのノーチラスもスプラスピナーと違ってマルチミサイルで相手のスペシャルに返すという動きができないので、それでうまく相手の作戦が噛み合って、こっちが空回りして負けたという感じでしたね。
 そのあたりの敗因については、試合のあとにすぐにみんなで話し合えたので、この負けを次の試合に引きずるということもとくになかったです。「こういう負け方はあるから別にいいよ」みたいな。「こっちが刺さらなかっただけで。あとはみんなちょっと動きが悪かったくらいだから」って感じでした。
 


▲この位置でずっとセンプクしていたれんたな選手。どんぐりーずもそれを警戒したのか、不用意に前に出てこないなど、熱い駆け引きが繰り広げられる。
(第5回 スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会 DAY1 5:41:13より引用)

 
――話し合いをして修正できたと次の試合前のインタビューで言っていましたけど、みなさんの中でわりと敗因ははっきりしていたんですね。
ぴの:そうですね。ですから、次にやるときは相手がスペシャルを使っても前に出てこなくて、ギリギリまでセンプクを警戒してくるなら、こっちはバズさんがスプラスピナーを出して、引いている相手に対してマルチミサイルを出したり、れんたながセンプクしないでプロモデラーとかスロッシャーで敵に圧をかけるような動きをすれば勝てるな、と。
 自分たちの中で「次にやるときは負けない」という修正点がすぐに出たので、個人的にもそれほど気にしなくていい負けだなとは思っていました。
 

【今回のまとめ】
・オフラインの大会だと普段通りの実力を出すのは難しい!
・追い込まれてからいかに立て直せるかも強いチームの条件!
・DNG戦の勝利はオンライン大会・春の教訓が活かされていた!

 
次回もあとばる選手とぴの選手の対談をお届け!
 
全国決勝大会DAY1の残り2試合について聞いていくぞ。お楽しみに!
 

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次回は9/29(火)更新!!