『劇場版ポケットモンスター ココ』ザルード役、中村勘九郎さんインタビュー!! 勘九郎さんが少年時代に読んでいたコロコロコミックを持っていったら……!?


 
『劇場版ポケットモンスター ココ』本日12月25日(金)いよいよ公開! 今回コロコロオンラインでは「ザルード」を演じる中村勘九郎さんにインタビュー! 勘九郎さんが大のコロコロ好きと聞いた取材チームは1990年1月号のコロコロコミックを持参したぞ!
 
『劇場版ポケットモンスター ココ』の見どころやコロコロとの思い出など盛りだくさんの内容でお届け! 最後まで見逃すな!!
 

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ザルードから学んだ守るべきもの

――今回はインタビューを受けてくださりありがとうございます! 勘九郎さんの力強い演技に最初から最後まで目を離せませんでした!!
 
中村勘九郎さん(以下、勘九郎):ありがとうございます。まさか自分が大好きなポケモンの映画で声優を務めることができるなんて夢のようでした……とても楽しかったです。
 
――声優のお仕事は初めてとお聞きしました。経験してみていかがでしたか?
 
勘九郎さん:ドラマや舞台とは異なり、体や表情を使うことなく声だけで表現をしなくてはいけないところが難しかったです。劇中の「ザルード」のアニメーションには激しい動きや豊かな表情があるのですが、そのシーンにあった声をのせていくことのはとても大変でした。自分の中で「話す相手」、「距離」、「大きさ」を想像しながら演じるのは慣れるまでに時間がかかりましたね……!
 
今回私が演じた「ザルード」は、掟を守る少し荒っぽいポケモンなのですが、監督から『警戒心を常に忘れないように』と言われ、気が付いたら収録中の自分の姿勢が自然にザルードのような姿勢になっていました(笑)
 
――今回、勘九郎さんが演じたのは「ココ」の父である「ザルード」でしたが、勘九郎さんが父としての自分を重ねる部分はありましたか?
 
勘九郎さん:子どもの新しい発見や、大人には想像できないような考え方、感覚を知ることで親もまた成長するんだなと感じました。
 
ザルードは子どもを育てたことはないですし、親に育ててもらった記憶もありません。そこが僕とは少し違うのですが、自分の考えに反発して叱ったり否定するのではなく、発見していくという楽しさを知っていったことや、子育てへの戸惑いというところが重なりましたね。
 
――では、勘九郎さん自身が『親になったんだな』と感じた瞬間がありましたら教えてください。
 
勘九郎さん:子どもたちが初舞台を踏んで歌舞伎の世界に入ったときでしょうか。自分が子どもの頃に父から教えてもらったことを今度は自分の子どもたちに教えることができた瞬間、親になったんだなと感じました。
 
あとは大変なニュースがあったとき、これまでは自分や妻の心配をしていたのですが、今はまず子どものことを心配するようになりました。「ザルード」が言っていた「自分より大事なもの、守るべきもの。」に出会えたんだなと心の底から思います。
 
――とても家族思いで素晴らしいと思います! 普段お子さんと一緒にゲームとかするんですか?
 
勘九郎さん:はい! 『ポケットモンスター ソード・シールド』も一緒にプレイしました!
 
僕は、やることをしっかりやればどれだけゲームをしてもいいと思うのですが、妻がしっかりしているので「時間を決めてやるように」と言ってくれています。なので子どもができない分僕がそれを補っていますね!
 
――と、いいますと……?
 
勘九郎さん:ロールプレイングゲームをプレイするときは子どもたちがストーリーを進めて、夜中に僕がレベルを上げています! 協力プレイですね!!
 
――本当ですか!?
 
勘九郎さん:本当です! 「このポケモンはどこに出るのか」など、子どもたちが知りたいことを調べてあげるのも僕の役目ですね!
 

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