【原神プレイ日記】角満の『原神』大紀行:第45話 純粋精霊との死闘(3)


 

サンフランシスコのスカンク

 
 角満アーミーズ自慢の回復娘、バーバラちゃんを上限突破させるため、その素材を持つガーディアン“純粋精霊”に挑んだときの話もいよいよ大詰めである。
 

関連記事
【原神プレイ日記】角満の『原神』大紀行:第44話 純粋精霊との死闘(2)

 
 前回の記事でも書いた通り、純粋精霊の本体はクリオネのようなプランクトンのようなホタルイカのようなミジンコのような……とにかく一見、おとなしくて優しそうな水生動物に見える。
 

 
 そして、純粋精霊が放つ召喚獣(なのかどうか知らんけど)たちも、リスにカエルにスズメに鶴にと、およそ人を襲うことなどなさそうな、動物園でも“安全枠”に入れられていそうなケモノばかりなので、戦いの前半は必ずやつぎのように思うのだ。
 
 「純粋精霊って、チョロそうだなwww バーバラちゃん、待っててね♪」
 
 と。
 
 でも……。
 
 このかわいらしい姿が、クセモノであった。罠であった。
 
 ホラ、現実世界にもいるじゃないですか。
 
 スカンクはパッと見ではかわいいけど、ピンチと見るやこの世のものとは思えない強烈な放屁をぶっ放す“臭撃”をするし、アライグマも某アニメでキュート認定されてたくさん持ち込まれたが、いまやさいたま市の大塚家近くにも出没し悪さの限りを尽くしているという話もある(マジです)。
 
 そうそう、もう10年以上前だけど、アメリカ出張に行ったときに現地でコーディネートしてくれる特派員の女性が、
 
 「家のガレージにスカンクが棲みついちゃって、ホントに困っているのよねぇ……」
 
 と、とてつもなくブルーな顔をして闇落ちしていたことを思い出したわ。その人はサンフランシスコに住んでいたんだけどスカンクはわりとそこら中にいて、
 
 「この家、ええやんけ」
 
 と、家に目を付けられるとたいへんだったそうだ。とくに、嗅覚が発達している犬などは鼻っ面に放屁をブチかまされると悶絶地獄もいいところで、エラい騒動になるそうだ……って、俺は『原神』とまったく関係のない、サンフランシスコのスカンク話をなんでこんなに詳しく書いているのだろう(苦笑)。
 
 そう、いまの問題はスカンクでもアライグマでもなく(アライグマ害は現在進行形だけどな)、目の前の純粋精霊なのだ。どうにか打開策を見つけないと……ヤツの体力を削り切る前に、こっちが青色吐息になっちまうよ!!
 

惨敗

 
 純粋精霊が呼び出したリスたちは、とんでもない強さだった。
 
 狂ったようにビョンビョンと跳ねて攻撃をくり出して来て、こちらに主導権を渡してくれない。しかも、手を出せないでいるうちに体力がグングンと回復しているようで(必死だったのでよくわからんがな)、せっかく削った純粋精霊本体もみるみるうちに元気に……!
 
 「い、いかん!! 振り出しに戻っちまう!!!」
 
 俺、大いに焦るも頭のどこかは冷静で、つぎのような妙案を思いつく。
 
 「そうだ!!! ヤツらは水元素だし、ここは水上の闘技場なんだから……氷のスキルを使って動きを封じてやればいいんだ!!!」
 
 そこで、氷元素のガイア先輩登場! さっそくスキルでリスどもを凍らせてやったわ!
 

 
 ピキーーーーン……!
 
 よし!!! 狙い通り!!!
 
 さあここで刻晴ちゃんに選手交代して、氷×雷の元素反応、超電導を……と思ったんだけど、リスが固まってくれる時間はわずか2秒ほどで(泣けるw)、なかなかうまいこと元素反応まで持っていくことができない。
 
 「な、ならばッ!!!!」
 
 火元素の香菱を出して攻撃するも、殴った端から火を消されている感じで(苦笑)、シケたマッチで火を付けようとしているかのようは徒労感すら感じる……。
 

 
 しかもよく見りゃ、すでに頼りの刻晴ちゃんが死亡しているし……w
 
 「く、くっそ!!!!>< やっぱりここはガイアで……!!」
 

 
 氷で攻め込んでみたが決定的なダメージを与えることはできず、
 

 
 なんとか刻晴を復活させて雷で畳みかけようとしたが、それでもやっぱり削り切ることができない……!
 
 そのうち、リスだけでなく鶴も現れてガチガチにまわりを固められ、
 

 
 あれほど強かった刻晴の元素爆発も、その場を脱出するための緊急避難の用しかなさない……。
 

 
 何人もの戦士が倒れ、打開策も見つけられず、ついに俺は……ひとつの決断を下すに至った。
 

 
 「だ、ダメだ……!!!>< いまの俺たちじゃ、純粋精霊を倒すことはできぬ……!!!><
 
 そして……。
 

 
 屈辱の、敵前逃亡……。
 
 脱兎のごとく水の闘技場から逃げ出し、
 

 
 泣きながら、七天神像で傷の手当……。でもこのとき、身体に追った傷よりも、圧倒的に心に刻まれた敗北感が痛かった……!!
 
 「くっそ……!!! なんたる醜態……!! なんたる屈辱……!!!
 
 純粋精霊との最初の戦いは、見るも無残な、
 
 “惨敗”
 
 で幕を閉じた。
 
 でもこれが、水のガーディアンとの歴史に残る戦いの始まりとは、このとき、誰も気づいていなかった(少年マンガ風)。
 
 続く!
 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『原神』公式サイト:
https://genshin.mihoyo.com/ja/

※ゲーム画面はPS4ソフト『原神』のものです。
Copyright© 2012-2020 miHoYo ALL RIGHTS RESERVED

© 2020 Nintendo

『原神』プレイ日記 角満の『原神』大紀行のバックナンバーは次のページへ!!