ゾイド生みの親徳山氏5656万字!?限界ロングインタビュー 第1世代と第3世代 新旧ゾイドクリエイターインタビュー 第6回

超絶貴重! ダブルクリエイターズインタビュー第6弾

レジェンドの徳山さんと若手のエース片山さんから聞く、『ゾイドワイルド』の裏話!
今回は今後の広がりや展望についてをうかがった!!

——『ゾイドワイルド』で今後挑戦したいことはありますか?

徳山
そうですね。これからやりたいことは、過去と違ったことが出来る…例えばジオラマみたいなものですね。ジオラマの上でゾイドを動かして、なおかつ動きのある作品なんかが出来ればと。

▲クワーガ。哨戒と戦闘を兼ねる小型ゾイド。本能を解放すると、ノコギリ状のデュアルシザースで、敵ゾイドに切り込む。

——ジオラマは面白そうですね!

徳山
動きのあるYouTube映えするジオラマとか、そういったことは過去のゾイドでは出来なかったことですので。

——確かに今の時代ならではですね。

徳山
それをいつかの機会でコロコロさんとやっていけたらなと。100円ショップで買える素材で簡単なYouTube映えする演出が入っているジオラマを作る、そんなのが出来たら良いなっていうのは今一番考えていることなんですよね。

——いいですねー!

徳山
子供たちに手に入りやすい物を使う100均カスタマイズっていうのをゾイドではやりたいなっていう。そんなに敷居の高くない作例をコロコロさんの方に出して、それをコロコロコミックやコロコロチャンネルなどで発表できたら素晴らしいですね。

——それは是非やりたいですね!

徳山
大きなものじゃなくても例えば額縁の木製フレーム、コルクボードの上とかで世界観を作るなんてことも出来ますし。そういったものでファン同士が、より盛り上がれたらなと。

——投稿熱みたいなので盛り上がれますものね。

片山
映えってやつですね(笑)。

片山さんイチ押しゾイド、それが「ナックルコング」!

——-お気に入りのゾイドはあるんでしょうか?

片山
そうですね。いろいろあるんですけど。強いて挙げるならナックルコングですね。

——-ゴリラですね!

片山
一番やりたかったのが、子供がよく見てるゴリラの姿を見せたいなっていうのがありました。最近のゴリラって常に二足歩行で歩いてて、映画とかでも印象が強いじゃないですか。そういう所をしっかり見せたくて、今回のゴリラは四足で歩き、二足で立ち上がるんです。

——(動きを見て)おー、リアルですね~。

片山
さらにドラミングもします。

▲ナックルコング。近接の肉弾戦を得意とする中型ゾイド。普段は4足歩行だが、本能を解放すると2足で立ち上がり、強化したナックルで強烈なドラミングを行う。

——おー! スゴい!!

徳山
これは本当に片山最高傑作ですよ。

——レジェンドも太鼓判ですね!

徳山
さっき言ったようにベースデザインを僕の方でやる訳ですが、それを大きく変えて片山がデザインした最初のゾイドなんですよ。

片山
今や懐かしい(笑)。

徳山
だからそういった面だと、片山の方でこれは結構大きな取り組みなんですね。

片山
そうですね。いろいろとチャレンジでした。

徳山
なかなか苦労したと思いますよ。デザインをこうやって見てもらうと分かるんですけど、ゴリラの骨組みがとてもしっかりしているんですよ。

——これ、すごくリアルですよ!

徳山
彼はね、研究をしたと思うんですよね。僕のデザインの段階だと、なんというかすごくメカっぽかったんですよね。

▲貴重な設定資料を見せていただいた!

——そうですね、確かにメカ感がすごい。

徳山
そうなんですよ。今日たぶん彼はコングを推してくるかなと思って、デザイン画を持ってきたんですよ(笑)。

片山
バレていましたか(笑)。

(一同笑)


すご~くいいところだが、残念ながら今回は以上!
次回はナックルコングの驚きの開発秘話などを聞いていくので、期待していてもらいたい!!

第7回に続く

徳山 光俊(とくやま みつとし)
『ゾイド』立ち上げに携わったスタッフのひとり。『ゾイドワイルド』ではゾイドの
デザイン原案を担当。溢れんばかりの『ゾイド』愛を若い世代に伝えるべく奮闘中。
片山 周(かたやま しゅう)
『ゾイドワイルド』から開発に携わる若手の第3世代。これまでになかった新世代のゾイドの数々をデザインしている。サソリなどの不気味なモチーフのデザインが得意だとか。

 

次回は10/20(土)更新!!