【大塚角満のゲームを語る】第58回 ウマとともに、馬に染まれる『ウマ娘 プリティーダービー』最高!

競馬とともにあった青春を振り返る

 すでにアチコチで書きまくっていて、何がおもしろくて何がすばらしいのかよくわからなくなってきているんだけど(苦笑)、いまメインで記事を書いているコロコロオンラインでもしっかりと啓蒙しないといかん!! と思ったので、このように筆を執った次第なのであります。

 改めまして。

 2月24日にサービスインしたCygamesのアプリ、『ウマ娘 プリティーダービー』が楽しいです。

 育てゲーとしての出来のよさも、ウマ娘たちのかわいらしさも、レースやライブシーンの圧巻のクオリティーも、そして……ゲームの端々からほとばしる圧倒的な“競馬愛”も、すべてがすばらしすぎる!!w

 まだ若かった1990年代~2000年代はじめにかけて、俺の“趣味三大天”は、バイク、レザークラフト、そして“競馬”だった。

 週末のたびに競馬仲間の家に集まり、競馬新聞とスポーツ新聞と首っ引きになって、

 「明日の天皇賞は……どう考えても、テイエムオペラオーの2連覇決着だろう!」

 「いやいや! 成長著しいメイショウドトウの躍進もある!」

 「あの……! 俺のセイウンスカイも忘れないで……」

 なんていう議論をしながら酒を飲む時間が、ほかのどんなことよりも幸せなひと時だった。ちなみに、コロコロオンライン読者にはわからないかと思うが、これは2001年の天皇賞(春)の話で、1着はテイエムオペラオー、2着にライバルのメイショウドトウ、俺の好きなセイウンスカイは大差のビリっけつだった。

 こういった、いまから20年以上も前の競馬シーンを、まるでさっき見たばかりかのようにくり出すおっさん競馬ファンに、この『ウマ娘 プリティーダービー』というアプリは……“刺さった”。いや、刺さりまくった!!

 出てくるのは、実在の名馬の名を冠した美少女たちで、リアルなお馬さんは1匹たりとも出てこないのに……。

 そんな彼女たちが躍動するレースシーンを見た瞬間、俺は思わず拳を握りしめていたのだ。

 「……いけ!! トウカイテイオー!!!」

 「がんばれナイスネイチャ!!! 1回くらい、GIで勝ってみせろ!!!

 目の前でくり広げられているのは、どっからどう見ても美少女たちの徒競走。でも、俺の目に映るのは……後にも先にも実現することのない、歴代の名馬たちによるドリームレース以外のナニモノでもなかった!!

 シンボリルドルフが!!

 メジロマックイーンが!!

 ミホノブルボンが!!

 そしてサイレンススズカが、いっしょのレースでしのぎを削りあっているよ!!!

 もうダメ。

 圧巻のグラフィックで展開するそのレースは、紛れもないリアル競馬のグランプリだったわ……。

 トレーナーとなり、彼女たち“ウマ娘”をトレーニングで鍛え上げて、夢のGI、その先にある“URAファイナルズ”というレースで優勝させてあげたい……!!

 こみ上げてきた想いは、ファンの、馬主の、調教師のそれがすべて混ざり合った、複雑で尊いもの--。

 このウマ娘を、勝たせてあげたい……!

 史実を覆す活躍をさせて、あの日見た夢の続きを見てみたい……!!

 あのハルウララが、有馬記念を走ったら--!

 サイレンススズカに、あの悲劇がなかったら--!

 そんな、ありもしない“if”の世界をも『ウマ娘 プリティーダービー』は見せてくれる。こんなにかわいらしい見た目のゲームなのに……ガチでマニアなおっさんの想いも受け止めてくれるなんて!!w

 というわけで、『ウマ娘 プリティーダービー』に完全にコミット。ずっと遊ばせていただきます!