【大塚角満のゲームを語る】第63回 『ディアブロ II リザレクテッド』、テクニカルアルファをやった結果……!

ライフワークのひとつです!

 このコロコロオンライン誌上でもプチ特集を展開したのだが、今年2月にアメリカの大手ゲームメーカー・Blizzard Entertainmentが恒例のイベント“BlizzCon”を実施し、『ハースストーン』や『オーバーウォッチ』など、同社の人気ゲームの最新情報を惜しげもなく発表している。

 その中で、我がコロコロオンライン……というか、大塚角満が20年以上前から追いかけている“Blizzard最大のフランチャイズ”、『ディアブロ』シリーズについても数々の“新ネタ”がお披露目になって、世界中のハック&スラッシュ(『ディアブロ』を元祖とするアクションRPGのジャンルのひとつ)ファンを狂喜乱舞させたのである。

 で!!

 その発表の中で電撃的に公開されたのが、『ディアブロ』シリーズでもとくに熱心なファンを抱える大傑作『ディアブロ II』のリマスター版の存在。あの名作が大幅に進化・改良を加えられ、

 『ディアブロ II リザレクテッド』

 ↑この名称で、2021年中に各種プラットフォーム(Windows PC、Xbox Series X|S、Xbox One、プレイステーション5、プレイステーション4、Nintendo Switch)で発売される予定となっている。

 これね……!

 もう、ホントにうれしいなんてもんじゃない、“約束された幸せ”と言っても過言じゃないくらいの僥倖なんですよマジで!!!

 俺は個人のサイトで『ディアブロ III』のプレイ日記を3年ほども書いていた“生粋のディアブロバカ”だけど、遊んだ時間の長さで言ったら、じつは2000年に発売されたPC版の『ディアブロ II』がブッチギリのナンバーワンなのだ。

 プレイしていた期間は……『ディアブロ III』のPC版が発売された2012年の直前までだから、じつに10年(!)に及ぶ。同一のコンテンツをこれだけ長いこと遊んでいたのって、『ディアブロ II』以外だと現在進行形の『パズドラ』(丸9年)しかないと思うわ。

 しかも、俺が遊んでいたのはPCの英語版で、わからない単語が出てくるたびに辞書で調べて、チクチクと進めていたんだよなぁ(苦笑)。懐かしいなあ。

 そんな、“心のゲームのひとつ”である『ディアブロ II リザレクテッド』のテクニカルアルファテストが実施され(※すでに終了しています)、ありがたいことにこの俺も御呼ばれしたので、さっそくプレイさせてもらったのでした!!

発売はよ!!

 今回のテクニカルアルファは、PCの英語版のみで、選べるクラスはアマゾネス、バーバリアン、ソーサレスの3つ。エリアも、序盤の序盤であるActI、ActIIを遊ぶことができた。

 しかし、俺は1年前からテレワーク中心の生活で、ゲーミングPCが置いてある事務所に行くのは2週間に1回くらい。なので、テクニカルアルファの最終日に駆け込みでのプレイになってしまったんだけど……それでも、かつての冒険の興奮が、

 ↑このローディング画面を見た瞬間に蘇ってしまったよ……。

 魔物が跋扈する危険な世界につながる、妖しくも魅力的な光の扉……。

 これ、20年前の『ディアブロ II』で2万回くらい見た光景と、まったくいっしょなんだよなー!!

 でも、それもそのはず。

 前述のBlizzConのときに『ディアブロ II』の開発者にインタビューする機会に恵まれたんだけど、彼らいわく、

 「基本的な部分は、ほとんど変えていない」

 とのことだった。この言葉の意味はローディング画面だけじゃなく、実際に冒険に出たときに展開する風景やバトルなどすべてに掛かっていたものだ……ってことに、俺はすぐ気づくことになる。

 最初に降り立つ拠点も、

 敵とのバトルも、

 インベントリがパズルのようになっているところも、すべてが当時のまま!

 いやもちろん、グラフィックは格段に美しくなっているし、演出やエフェクトは現代風に洗練されているんだけど、その根っこにある“『ディアブロ II』らしさ”はまったくもってそのままなので、違和感を1ミクロンも感じないのだ。

 これはスゴい。

 リマスター版のゲームって、良くも悪くも“オリジナルからかけ離れる”ことで新作感を強調する部分があるけど、この『ディアブロ II リザレクテッド』は徹底してオリジナル版をリスペクトし、“らしさ”をいっさい消していないのである。

 そのうえで、より世界観を深める演出が随所に施されているからタマラナイ。

 俺がもっとも「おお!!!」とヒザを打ってしまったのがダンジョンのシーン。

 これがその様子なんだけど……!

 暗さと陰湿さを際立たせるためのライティングが素晴らしくて、20年前に覚えた、

 「ダンジョン……入りたくねぇなぁ……w」

 という、お化け屋敷に入る前のようなイヤな怖さをより強く感じさせてくれるようになっている!!

 そしてもちろん、元祖ハクスラらしいアイテム収集の楽しさはそのまま!!

 加えて言うなら……!

 死んだら装備とお金をその場にバラ撒いて、回収できなければすべて失うという“恐怖のデスペナルティー”もそのまんま!!!www ひえええええ!!!www 2000年代初頭のゲーム、マジでマゾいぃぃぃいいおおお!!!www

 というわけで、ここに宣言したい。

 『ディアブロ II リザレクテッド』が発売されたら、このコロコロオンライン誌上でプレイ日記を展開します!!w なので……1日も早く、サービスインしてください!!ww この場を借りて、よろしくお願いいたします!!w

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。