『夜廻と深夜廻 for Nintendo Switch』は、2015年と17年に発売した『夜廻』『深夜廻』をNintendo Switch用に移植した夜道探索アクションゲームだ。「コロコロオンラインのライターが厳選! 本当に怖いホラーゲーム7選! 渾身のレビュー」の第二夜は、最凶の肝試しを堪能できる『夜廻と深夜廻 for Nintendo Switch』の紹介をしていく。……って平静を装って書いているけど、あー、もう、最初に言います。めっちゃビビったよ!!!!
懐中電灯だけを頼りに夜の街へ
ゲーム冒頭、主人公の少女は犬のポロと散歩をしているのだが、このオープニングはチュートリアルも兼ねている。

「Rボタンを押しながら移動すると走ります」などの説明があるのだが、画面の小石を拾って使用すると、衝撃の展開が……。プレイヤーは、この時点で、次に何が起こるか予測できないゲームであることを、身を以て体感することになる。
イベント後、消息不明になってしまったポロ。一人で家に帰った主人公を待っていたのは、少女の姉だ。
「ポロはどうしたの?」
意気消沈した主人公の様子を見て、私が探してくるから待っていて、と優しい言葉を掛ける姉だが、ポロ同様に少女の前から姿を消してしまう。一体、この街で何が起きているのか……。行方不明になったポロと姉を探しに、少女は懐中電灯を片手に、暗い街を一人歩くことになる……というのが、このゲームの概要だ。



街の至るところに、異形のお化けが現れる。行動パターンがそれぞれ異なるほか、懐中電灯のわずかな明かりだけが頼りなので、おっかなびっくりしながらゲームをプレイしていくのだが、慣れないうちは何度もゲームオーバーになってしまった。いわゆる“初見殺し”の場面がいくつもある。
ただ、そこでゲーム機を置くことなくプレイすることができたのは、何度かプレイしていくうちに攻略法を見つけられる難易度設計になっているからだ。ゲームオーバーになる前に拾ったアイテムなどは、再開時に引き継がれているのも親切なポイント。




さらなる恐怖が待ち受ける『深夜廻』
続いて、『深夜廻』をプレイすると、最初に次のような画面が表示された。ゲームを最大限楽しめるようにするための演出の一つだろう。


『夜廻』を最初にプレイしていたので、「またチュートリアルに仕掛けがあるんでしょ?」と構えていたのだが、油断した頃に恐怖の演出が襲ってきて、思わずビクッとなってしまった。製作陣の思うツボである。怖い。ほのぼのした主人公のビジュアルとは裏腹にめちゃくちゃ怖い……のだが、その恐怖がどんどん快感になっていくのが、このゲームの醍醐味だろう。
『深夜廻』では、オブジェクトを移動することができるなど、前作のシステムを踏襲しつつも出来ることが新たに増えているので、新鮮な気持ちでプレイできる。音響効果もバツグンで、さまざまな面が続編らしい正統進化を遂げている。つまり、より怖くなっているということ……。
家にいながら肝試し気分を味わいたい人は、ぜひプレイしよう。
作品概要
『夜廻と深夜廻 for Nintendo Switch』
■メーカー:日本一ソフトウェア
■ジャンル:夜道探索アクション
■フォーマット:Nintendo Switch
■CERO:C
■公式サイト
https://nippon1.jp/consumer/yomawari_switch/
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