【大塚角満のゲームを語る】第76回 『ディアブロ II リザレクテッド』のオープンβに参加してみて

けっこう遊べたなー!

 前回の当コラムで、9月24日にBlizzard Entertainmentから発売予定のアクションRPG『DiabloII: Resurrected(ディアブロ II リザレクテッド)』(PS4、Nintendo Switch、PC、Xbox Oneなどで発売)の先行アクセステストに参加してみた……という記事を書いた。

 先行アクセステストってのはいわゆるクローズドβテストのことで、ここから出てきたプレイヤーからのフィードバックを受けてゲームの最終調整を行ったりする。

 この先行アクセステストはクローズドなので小規模なものだったんだけど、さらに多くの人に参加してもらってサーバーの負荷テストを実施したり、より多くの反応を得るために、8月21日~24日の期間にはオープンベータテストも行われたのだ。

 先行アクセステストの参加者はデータをそのままオープンベータにも移行できたので、俺は引き続き、プレイステーション5で『ディアブロ II』をプレイすることができた。

 そこで前回よりもさらに踏み込んで、あと1ヵ月足らずで登場する『ディアブロ II リザレクテッド』のことを語りたいと思います!!

神ゲーだ

 ……と言っても、結論としては前回の記事と変わらないんだけどね。

 誤解を恐れずに言えば、『ディアブロ II リザレクテッド』は、

 “現代の技術でより美しくなった『ディアブロ II』”

 であり、

 “良くも悪くも、当時の雰囲気を堪能できる正調『ディアブロ II』”

 である。

 もう、この2点に尽きると思う。

 ドット絵だった20年前では想像もつかなかった美麗なダンジョンに、

 より強い武器、より優秀な武具、そして見たこともないような効果を持ったアイテムを求めて、何度も何度も潜り続ける……!

 稀に出会う、

 「うお!!!! こ、コレは!!!!」

 と、思わず目を見開いてしまうような強烈な武具。

 しかし、

 「んだよ!! バーバリアン、装備できねえじゃん!!!

 という事実にショックを受けるも、逆にこれが呼び水となって、

 「でも、あれくらいヤバい武器や防具も、このへんだったら落ちるわけか……! だったら……さらなる奥地に進出するしかないな!!!

 ↑こんなモードに突入してしまう。ギャンブラーが、より危険な賭けに打って出るように……w

 そして。

 「いゃぁぁああああああ!!!>< こここ、こんな奥地で死なないで!!!>< 素っ裸の状態で、ここまで来るなんて不可能ですから!!!><

 『ディアブロ II』のデスペナルティーは、

 “死んだその死体は、自ら回収しないと消滅する”

 という地獄の取り決めがあるため、無理だろうがムチャだろうが、自分でこの場所まで言って死体(装備品とお金ね)を取ってこないといけない。もちろん、その途中で倒れてしまったら、すべて没収というね……w

 この、

 “より深く潜り、より良いアイテムを”

 という脳を刺激してやまないハクスラならではの要素は、20年前のオリジナル版『ディアブロ II』ですでに極まっていたので、いま遊んでみてもおもしろさはまったく色あせていない。むしろ、現代の救済措置が満載のゲームに慣れている身からすると、

 「そうだ……! このマゾさだ!! これを求めていたんだよ俺はッ!!!

 ってことになって、さらなる深淵に足を踏み入れてしまうのである。

 オープンベータテストでact I(第1章)をすべてやり切り、

 act IIに踏み入ったところで、

 俺は改めて思ったね。

 「やっぱり『ディアブロ II』って……神ゲーだわ」

 そんな『ディアブロ II リザレクテッド』は、9月24日に発売される。

 オープンベータテストではプレイできなかったNintendo Switch版も出るので、いまからどのハードで遊ぶのか悩み中であります^^;

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。