【ディアブロ II リザレクテッド プレイ日記27】本当の狩り場

より上の装備を目指して

 今日も今日とて、ナイトメアを舞台にしたトレジャーハンティングばかりやっている。

 その様子を、この間ずっと記事にしてきたわけですがね。

 それらの記事内で、もっとも手軽で、まだ装備が整っていない“ナイトメア初心者”でも比較的楽に回せる狩場として、ACT IIIのクラスト下層を紹介しているんだけど、何日も何日もここに入り浸っていると、フト我に返ってしまうことがある。

 そこで浮かぶのは、

 「俺……いい歳こきまくっているのに、ここでず~~~~……っと木のバケモノを相手に、キャイキャイはしゃいでいていいんだろうか……(((( ;゚Д゚)))

 という、およそ考えうる最悪の思考で、ここに至ってしまうともはや、

 ↑このようにいくらレアやユニークの装備が落ちても、

 「はぁ……。なんてムナしい……。こんなの、いくら拾っても無駄なんだよ……」

 と、すっかり世捨て人な気分である。もうハンパなアイテムでは、心が1ミリも動かなくなってしまったのだ。

 だいたい、ゴールドも持ちきれないしな。

 とっくにアイテムボックスに入れられる許容量はオーバーしているので、イラネー装備を売った端から、

 チャリンチャリンwww

 サイフに入りきらないゴールドが、足元にドサドサと落下してしまう。この現象すら、ムナしい。金があっても買えるものはほとんどないので、あふれてしまう分はとりあえず、ギャンブル装備を購入してサイフに収めようとしている。

 そういう行為も、ムナしい。

 ギャンブル装備でティアマットの反駁が出るなら、いまある1000万ゴールドをすべて突っ込んでもいいけど、そういう話も聞かないからな。やっぱり、この世のすべてがムナしいのだ。

 「はぁ……。いまだ見たことのないアイテムが落ちるかもしれない、そんな狩場はないものか……」

 クラフト下層でのトレハンは、明らかに頭打ちの状態になった。

 もうここは卒業して、べつの桃源郷を探さないといけないかもしれない。でないと……ムナしさに背中を押されてヤケクソでヘルに突入し、連続死を重ねまくってすべての装備を失うかもしれないぞ(苦笑)。

 そこで俺は、快適だったACT IIIの森を出て、さらに先の章にいるボス戦に狙いを定めた。

 なんだかんだ、このゲームはより強いボスから目が覚めるような武具が落ちる仕組みになっている(と思う)

 だったら……!

 「ラスボスであるバール戦を、しばらく回してみようかね!!w」

 さっきまでの沈んだ気持ちはどこへやら。

 「わーいわーいw 新しい狩場を探すじょ~~~www」

 俺はすっかりゴキゲンになって、ACT Vのボスが待つ破壊の玉座に向かったのであった。このように簡単に気分が裏返るのが、昭和40年代生まれのおっさんの便利なところであり、めんどくさいところでもあるのである。

 そして俺は丸2日くらい、バール戦を主戦場にトレハンを行ってみた。

 すると、

 バールが召喚する側近たちからも、ご覧のようにぼちぼちと、レアやユニークの武具が落ちることが確認できた。

 でも……。

 ここを狩場にすると何が面倒くさいかって、メインターゲットであるバールに至るまでにやたらと時間がかかってしまうことだ。

 道中の道のりが長く、敵もヤバいやつ(名前を失念したんだけど、猛スピードで突っ込んでくる小さい集団)が現れることが多くて、屈強な装備でも死ぬことがあるし……。どうにも燃費的によろしくないし、装備をロストする危険性も小さくない。

 「うーん。ここはちょっと、微妙だなぁ」

 報酬とリスクを天秤に掛けたとき、ここは確実にリスクのほうが下に下がる。だったら、なかなかいいのは出ないけど、クラスト下層を回しているほうがマシかなぁ……。

 俺はすっぱりとバール戦をあきらめることにし(2日間入り浸っていたけどなw)、そのひとつ前のACT IVに狙いを定めてみることにした。

 この章のボスは、ご存知“ディアブロ”

 個人的にはラスボスのバールよりも手こずった相手なので、あまり頻繁には会いたくないと思っていたんだけど……!

 「まあでも、じつは絶好のトレハン相手かもしれんしな。ちょっと何回か回してみよう」

 そう決意した俺は、

 えっほえっほww

 えっほwww えっほっほwww

 バールのときと比べて、ほぼ一直線でディアブロのもとに向かえるので、道のり的にはこっちのほうが圧倒的にストレスは少ない。しかも、

 あれ……!?

 エリートな的を倒すと、ほぼ確実にレア以上のアイテムがドロップするぞ……!!?

 手応え的には、クラスト下層の木の巨人と同じか、それ以上のドロップ率でレアアイテムが手に入る感じ……! こいつは……もしかすると!!!

 幸せの予感に背中を押されながら、次回に続くw

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『ディアブロ II リザレクテッド』公式サイト:
https://diablo2.blizzard.com/ja-jp/

※ゲーム画面はPlayStation 5ソフト『ディアブロ II リザレクテッド』のものです。
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