これは……ドームコンサート的別荘！？
タクミボスが病に倒れ、急遽駆け付けたドクターヘリ（ロドリー機長のヘロヘロ双発機だけど）で救急搬送されてしまったその日－－。
空気を読まずに来店した昔馴染みのキッズの注文で、
“結成！ ステキなバンド！”
をテーマにした別荘を建てることになってしまった。
正直、タクミボスが安否不明の状態で仕事に集中できるかどうか不安だったんだけど、そこは“一人前の別荘職人”と認められたこの俺。建設現場に着くや瞬時に仕事モードのスイッチが入って、
まずは2階の居住部分を、わずか数分で完成させたのであった。
さて、今日はメインの1階部分を作らねばならない。
キッズの要望は、｢バンドを結成して存分に音楽を楽しみたい！ だパンク！｣とのことだったので、設置がマストのアイテムも、
なるほど。ドラムとギター、あとスタンドマイクね！
ただメンバーはキッズと、腹の袋に入っている息子（娘かもしれんが）しかいないみたいなんだけど……今後の音楽活動の方向性については俺が口出すことじゃないので、まずは粛々とデザインを固めていかないとな！ｗ
とはいえ、どうしたものかな。
音楽を楽しむ空間ということになると、俺が考えうる方向性としては……以下の3つくらいかなと。
1.ピアノやバイオリン、打楽器なんかもズラリと並べたオーケストラコンサート風
2.狭くて薄暗い店内に、小さなステージとキラキラの楽器類を設えたジャズバー風
3.雄大なステージときらびやかな照明、そして多くのファンで埋め尽くされた客席がうれしいライブ会場風
このほか、もっとこじんまりとした音楽教室風……なんてのもできると思うけど、さすがにそれだとスケールが小さすぎるので今回のプランからは除外。よって、上の3つの案から選ぶことになったわけだけど……！ やっぱり……ここは……！！
｢せっかくだから、もっともド派手なデザインにしようかな！！ つまり……プラン“3”！！ でっかいライブ会場を作って、キッズに喜んでもらうことにしましょうか！！｣
このような方向性に決定しました！！
俺がここで思い浮かべたのは、海外の大物アーティストが日本にやってきたときに展開する“ドームコンサート”もしくは“球場ライブ”というものだった。
俺は若いときから洋楽好きなので、ローリング・ストーンズやBon Jovi、Linkin Parkなどが来日したときには欠かさずドーム公演を見に行ったものだけど、そのときの……なんとも言えない浮世離れした雰囲気を、キッズの別荘に再現できないかなぁ……と考えたのである。
球場でのコンサートとなれば、床板と壁紙はほぼ一択だな。
↓こんな感じでｗ
“スタジアムのかべ”をまわりに張り巡らし、バンドの背後だけアクセントウォールで“どんちょうのかべ”を配した。そしてもちろん、足元は人工芝であります。
これをベースに、何に使うのかよくわからない音響機器や楽器、そして｢球場ですし＾＾；｣ってことでスタジアムの照明を派手に設置ｗ なんだかこの段階ですでに、西武球場のコンサートっぽくなってきた気がする！！！
気を良くした俺は、
｢狭いながらもアリーナ席と……ソファーでくつろぎながらライブを楽しめるVIP席も作っちゃおうかな！！！ｗｗ｣
ってことで、入口手前側に↓このような細工を施した。
おおおおお……！！ なんか……悪そうな業界人が陣取りそうなソファー席できたぁぁぁあああ！！！ 中央の丸椅子が、お父さんやお母さんが見守るPTAの役員席みたいになっちゃうけど（苦笑）、この方向性、間違っていないですよね！！
さらに、作業が進むと……！
俺が、
｢巨大なイベント会場と言えば……“アレ”を置かないとリアリティーが出ないよな！！！｣
ってことで真っ先にレイアウトしたのが、スタジアム照明の手前にある建築用の“足場”であります。およそ、きらびやかなライブ会場には似合わなそうな足場だけど、さりげなく配置することで不思議と“イベント会場感”が増したと思いませんか？ このファインプレイは、約30年の記者生活で数々のゲームイベントを舞台裏から見てきた、俺の知見の成せる業であろうな（ドヤッ）。
ここまできたら、あとは仕上げだ。
家具磨きで効果的なエフェクトを付けたら……！
｢照明テスト入りまーーーす！！ まずは全消灯～～～！！｣
リアルに口ずさみつつ、照明の調整を行う。この、スポットライトとスタジアム照明に頼った仕様も悪くないけど……さすがにちょっと暗いかなぁ。
そこで。
｢照明テストーーー！ つぎは全点灯～～～！！｣
自然光を入れてみたけど……これだと逆に明るすぎて、ちょっと興醒めだよねえ。
ということで今回は、
｢夜間の休場コンサートをイメージしよう！！｣
ってことで、↓このような照明にしてみました！！！
月あかりに照らされる、ボーカルのキッズ……！
コンサートは、いよいよ佳境を迎えて……！！！
ヽ(`Д´)ﾉ エンダ～～～～！！！！
どうどう！！！？ めちゃくちゃかっこよくね！！？ この別荘！！！ ていうか、すでに別荘感がゼロすぎて密かに困惑しているんだけど……キッズの要望に、100％応えられたのではなかろうか！？
てなわけで、これで完成！！ キッズに納品させてもらいました！！
これまで20棟以上の別荘を作ってきたけど……このキッズ邸はトップ3に入るお気に入りになったわ！ やっぱり、濃いテーマの別荘作りは楽しいなーーー！！
そして、作業を終えてタクミライフの事務所に戻ってくると……！
あ！！！ タクミボス！！！ どうやら大事には至らず、無事に帰ってくることができたようだ！！
ちなみに、タクミさんが倒れた原因は……！
なんだよ！！ｗ ただの食い過ぎかよ！！！
まあ、こんな牧歌的なゲームでヤバくてリアルな病名が出て来るとは思っていなかったけど、よりによって食い過ぎとはね……ｗ
てなわけで、リゾート島始まって以来の大事件は、肩透かしで終了したのでした！ｗ
続く！
1年前の今日は？
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は？”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います！
ちょうど1年前、2021年2月21日の様子は↓こちらです。
真冬の天体ショーが、夜空を彩っておりました。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部！”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか！』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト：
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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