【角満のエルデンリングプレイ日記6】最初の挫折は“還樹の番犬”

いきなりキツい……!

 リムグレイブの小高い丘の上に置かれていた彫刻が、地面のある1点を光で指し示し、勇者の俺に向かって、

 「行け」

 と告げた(と解釈した)。

 そこにあったのが、おそらく『エルデンリング』をプレイする褪せ人のほとんどが最初に入り、最初に挫折することになる(意味深)ダンジョン、“嵐の麓の地下墓”。

 その道中で、いろんな妨害や嫌がらせを喰らいつつもなんとか先に進み、

 ボスが向こうにいることを表す“悪夢の霧”(俺が勝手にそう呼んでいるだけで、正式名称じゃないぞ)を発見して、勇躍その中に飛び込んだ……と、前回の日記で書いている。

 すると……!

 霧の向こうでは思っていた通り、どこかかわいらしくありながらも、圧倒的な死の匂いをまとった異形の者が……!!!(((( ;゚Д゚)))

 「うわああああああ!!!! にゃ、ニャンコきたぁぁぁあああ!!!!((゚Д゚;))

 いや、“番犬”って書いてあるけどね^^;

 そう、最初のダンジョンである嵐の麓の地下墓に現れたのは、スフィンクスのそれを思わせる姿をした“還樹の番犬”という名の怪物であった。

 パッと見、ピンと立った大きな耳と、細くしなやかな尻尾がシャムネコを思わせたが……番犬ってことだから、イヌの化身なのだろう。

 い、いや、それにしても……。

 まだけっこうな距離があるってのに、ヤツが手にしている物体が、やたらと巨大な剣ってことがよくわかる……((゚Д゚;)) ああ見えてじつは……パラソルチョコってことはないよねぇ……??

 番犬はすぐに、我が分身である勇者を“排除すべき者”と認識したようだった。ならばこちらも、R3を押し込んでロックオンし、肉弾戦の準備をしなければならない。でも、何を仕掛けてくるのか見当がつかなかったので、ひとまず、

 「まわりをグルグルと回りながら、やつの動きを見極めよう。遠回りのようだけど、最終的にはそれがいちばんの近道だと、オラは思う

 サイヤ人のようなことをブツブツとつぶやきつつ、番犬から距離を取ろうとする俺。異様に緊張しているせいで、独り言でも言っていないと落ち着かないのだ(苦笑)。

 しかし……!

 そんな俺の消極的な立ち回りをあざ笑うかのように、番犬は信じられないほど躍動して……!!!

 !!?!?!! いいい、いま何された俺!!!! こ、このイヌ、バチューンって富んだと思ったら剣を……ッ!!>< 『ドラゴンバスター』の垂直斬りみたいにしてッ!!><(わかるかなあw)

 そして、ここから……。

 『Demon’s Souls』、『DARK SOULS』から連綿と受け継がれる、

 「YOU DIED」→ルーン落とす→再出撃→ルーン回収→「YOU DIED」→ルーン落とす→再出撃→ルーン回収→「YOU DIED」→ルーン落とす……(以下、30回続く)

 ↑この、地獄の輪廻転生にハマり込むことにッ!!!

 しかも霧の向こうのボス戦って、ボスを倒すか、倒すのをあきらめるかしないと抜け出せないようになっているので……このエリアに2000ルーン以上を落としちまった俺は、否が応でも地獄の輪廻でもがき続けるしかないという!!!><

 この序盤において、2000を超えるルーンは大金以外のナニモノでもない。

 こんなことになるとわかっていたなら、アイテムを買うかレベルアップにすべて使って、スッカラカンになってきたのにぃ!!><

 いや……!

 過去の経験から、こうなることは火を見るよりも明らかだったんだよな……。それを、

 「『エルデンリング』、『DARK SOULS』とかと比べたらだいぶ楽になってると思うわwww これなら、いきなりボスに挑んでもなんとかなる気がするwww」

 根拠のない自信に背中を押されて、大金を持ったまま霧をくぐってしまったんだ……((゚Д゚;)) なんという危機感の欠如!! ホントに50歳かオマエ!!!><(ウソならよかったのに)

 それでも、俺はそう簡単にはめげない。

 いかにこの番犬が厄介とはいえ、

 『DARK SOULS』のスモウ&オーンスタインに比べたら、ザコにみたいなもの……。

 なんだけど……。

 なぁ……(((( ;゚Д゚)))

 20回くらいは余裕で、屈辱の「YOU DIEDwww」を見たと思う。さすがに辟易して、

 もうちょっとビルドの方向性が定まってからやろうと思っていたレベルアップや、聖杯瓶の強化に踏み出すことに……。

 しかし、それでも……。

 ああああ……(((( ;゚Д゚))) あかん……(((( ;゚Д゚))) 『DARK SOULS』を遊んでいた時代から10年くらいが経過し、当時よりも著しく動体視力や判断力が鈍くなっているんだよなぁ……。こ、これは……! 肉弾戦では……!!

 それでも、俺は再度立ち上がる。

 ……なんか、勇者の格好が違う気がするけど(苦笑)。

 これはいったい、どういうことなのか!!?

 衝撃の、次回に続く!!w

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『ELDEN RING』公式サイト:
https://www.eldenring.jp/

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