【コロコロ学園YouTu部】フリースタイルドラムは、自分が主役になれる。YouTubeの垣根の低さが僕という存在をいろいろな人に伝えてくれた

取材・文=石川裕二

オススメのYouTuberやYouTubeチャンネルを紹介する「コロコロ学園YouTu部」! 第6回はフリースタイルドラマーのKoh(コー)さん!! 華麗なドラムさばきで魅せる動画から、ドラムを使ったクスッと笑えるネタ系の動画も出している動画クリエイターだ! 1000万再生を超える動画もあるなど、これから要注目の人物なんだぜ!!


▲まずはこの動画を見てくれ! おもしろ!!!!

ドラムの道を志したきっかけは吹奏楽部

――まずは、Kohさんがドラムの道を志したきっかけを教えてください!

小学生の時にバスケットボール部に入っていたんですけど、めちゃめちゃ厳しいコーチで。中学校に進学する時に「運動部はもういいや」と思って入ったのが、吹奏楽部でした。そこで打楽器パートをやることになったんです。

――それが現在も続いているわけですね。ドラムの魅力って、どんなところですか!?

打楽器って、原始時代からあるとされている楽器なんです。しかも、打楽器は人を踊らせる力を持っている。リズムがあるから、身体が自然と踊り出すんですよ。あと、打楽器って数学的でもあるんです。どの音符を、どれだけ1小節に詰め込めるか――それが楽しくもあります。

――なるほど! では、フリースタイルドラムを知ったきっかけは、何だったのでしょうか。

「フリースタイルドラム」っていうのは、実は僕が勝手に呼んでいるだけなんです。でも、ルーツを辿っていくと、それはマーチングバンドの技術で。『ドラムライン』っていう、マーチングバンドをテーマにした映画があるんですけど、そのなかで、僕がやっているようなドラムの技が出てくるんです。

それに加えて、中学生の時、同級生が、とある学校の吹奏楽団の定期演奏会のDVDを持ってきてくれて、それを見たら、正に僕が今やっているようなスタイルのドラムを叩いていて、自分もこれをやりたいと思ったんです。それで高校時代にマーチング部に入った、という流れです。

さらに、YouTubeでもマーチングバンドのドラムの動画を見るようになり、そのかっこよさに憧れて、「これだ!」と思いました。でも、マーチングバンドのドラムのすごさって、意外と知られていないんです。そこで、マーチングの世界だけで留まらせておくのはもったいないなと思い、10年ほど前……大学生の頃ですね。地元の仲間とドラム隊のチームを組んでやってみようぜ、となったんです。

――おお〜、熱い流れですね! 

でも、コロナ禍になり、お披露目をする場所がなくなることでチームが解散してしまったんです。でも、自分はドラムを続けたかった。そこで、SNSを中心に活動していこう、となりました。個人チャンネルをつくったのは2021年の1月のことです。

YouTubeを始めたメリット・デメリット

――え、めちゃくちゃ最近じゃないですか! 読者にまず見てもらいたい動画ってありますか?

僕のチャンネルのトップに固定しているんですけど、Adoさんの『阿修羅ちゃん』をドラムでカバーしているんです。あれは自信作で、一通りいろいろな技をやっています。フリースタイルドラムの技って、単純なスピンにもバリエーションがあって、大小含めると100〜200ほどあるんです。


▲『阿修羅ちゃん』の動画

――おお〜、あれは僕も見ましたよ。とにかく、かっこよかったです! 逆に、実写版「コナンのヤベードラマー」みたいなネタ系の動画は、どうしてやってみようと思ったんですか!?

自分が一番発信したいパフォーマンスを見ていただくための誘導という意味合いもありますが、僕、ふざけるのが好きなんですよ(笑)。チームで活動していた頃は自重していたんですが、個人になってからは自由にやっています。

――KohさんがYouTubeをやっていて良かった、と感じることって、どんな時ですか?

他のSNSと比べて自分を紹介しやすいところです。SNSもいろいろあって、「このSNSはやっているけど、あのSNSはやっていない」みたいなことってあるじゃないですか。でも、YouTubeは見るだけならログインする必要もありませんし、垣根が低い。だから、YouTubeが僕の知名度を上げてくれた、という実感はあります。

――逆に、やっていて嫌だなと感じる瞬間ってありますか?

やっぱり、アンチコメントです。知らない人に面と向かってそんなこと言えるのか、って位のことを言われてしまうので。だいぶ慣れてきたほうですけど、未だに凹む時があります。

――そういう部分も含めて、YouTuberになりたい子どもたちに伝えたいことって、ございますか?

YouTubeの広告にもありましたけど、「好きなことで生きていく」っていうフレーズがあるじゃないですか。YouTubeって、正にあれを体現するメディアだと思っていて。でも、先ほどのアンチコメントの時のように、好きなことが嫌いになる時がある。それとどう向き合うかですね。また好きになる時が絶対来るはずなので、諦めないで続けてほしいと思います。

――今後の展望については、いかがですか?

僕の夢というか目標があって。今、フリースタイルドラムって、自分だけが謳(うた)っているものになっていますけど、もっと、いろいろな人にやってほしいんです。それこそ競技化して、文化にしたいくらいの。ほかに「フリー」と名の付くラップやダンスはバトルがあるので、ドラムもストリートカルチャーに落とし込めると思っていて。お茶の間でフィギュアスケートの大会を応援するみたいに、フリースタイルドラムのテレビ中継がされるようになってほしいと思っています。

――ふとした疑問なんですが、どうしてKohさんはフリースタイルドラムにこだわっているのでしょうか。バンドのドラムとは、また違うわけですよね?

大学時代はバンドを組んで、いわゆる“普通”のドラムをやっている時期もありました。でも、バンドにおけるドラムって、あくまでリズムの役割なんですよね。そこを、フリースタイルドラムなら、自分が主役になれるんです。フロントマンになれる。そこがフリースタイルドラムのすごさだと思っています。

スティックで叩いている旋律が、同じリズムでも音数によって全然違うように聞こえますし、叩いているほうも楽しい。あとは、やっぱり、チヤホヤされたいじゃないですか、音楽やっている人って(笑)。僕もそれは同じで、だから、自分が主役になれるフリースタイルドラムを続けているんです。

――ライターもチヤホヤされたいので、わかるような気がします(笑)。4月にはテレビ出演も決まっているそうですね!

はい、BS番組なんですけれど、もし、見られる方は見てください! Twitterなどで告知しますので!

――では、Kohさんが気になった方はTwitterをぜひフォローしていただいて。本日はありがとうございました!

ありがとうございました!!

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