【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×Kotaji^_^が語るスプラマニューバーの極意~1~

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×Kotaji^_^ 第1
回】

Xパワー3000到達者のひとりで、スプラマニューバー系とN-ZAP85のトッププレイヤーとしても知られるKotaji選手が対談に初登場!

まずは3月に行われたオフラインイベントと現環境におけるスプラマニューバーについて聞いてみたぞ。

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
Twitter:https://twitter.com/Atobaru_ika
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UChczP5QLI27iCB-pEfz2eYA
OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ika
Kotaji^_^
最高Xパワー3000超えを達成した、数少ないプレイヤーのひとり。スプラマニューバー系とN-ZAP85をメインで使用し、ハイレベルなプレイヤーが集まる数々の大会でも優秀な成績を収めるなど、実力はもちろん世界最上位クラス。エイムやキャラコンはもちろん、状況判断の的確さと駆け引きの上手さが抜群で、「たとえキルをとらなくても相手を抑え込む」というクレバーなプレイを得意とする。その「負け筋を作らない」安定した立ち回りは非常に参考になる部分が多く、ぜひフォローしておきたいプレイヤーのひとりだ。
Twitter:https://twitter.com/Kotaji_spl

真に上手いプレイヤーは、”生き残っているだけ”で相手に圧力をかける!

――おふたりはこれまで同じチームでプレイしたことはあるんですか?

あとばる:ありますね。
Kotaji:去年の6月くらいですかね。月一リーグマッチでご一緒させていただきまして、そのときは3位でしたね。もともと僕が別の4人で月一リーグマッチに出る予定だったんですけど、ひとりが予定が入ってしまって欠席となってしまって、その代理としてあとばるさんが来てくださったという形ですね。

 

――あとばる選手から見て、Kotajiさんはどんなプレイヤーという印象ですか。

あとばる:凄く印象に残っているのが、前に大会で実況をやらせてもらったときにKotajiさんのプレイを俯瞰視点で見ていたんですけど、モンガラキャンプ場でマニューバーを持って敵陣の奥深くまで行って、そこでキルじゃなくて生存することで敵に圧力をかけるという動きをしていて。そういう動きができるプレイヤーってやっぱりうまいんですよね。
 みんな「上手いプレイヤーはばかばかキルを取るんでしょ?」みたいなイメージがあると思うんですけど、真に上手いプレイヤーというのは生き残っているだけで圧力をかけるみたいな動きをちゃんとしてくるので、そういうところでもクレバーですし、こういうプレイができる人はXパワー3000に行くんだなと思って。

 

――Kotaji選手はそういった無理にキルを狙わずm生き残って相手を抑え込むみたいなことは意識してやっているんですか?

Kotaji:意識してやっていますね。ガチマッチでもそうなんですけど、勝ち筋を作る立ち回りじゃなくて、負け筋を作らない立ち回りをするということを心がけています。

 

 

――マニューバーはやられてもいいから、とにかく前に詰めてビッグプレイを決めるのをひたすらチャレンジするみたいなイメージがあったんですけど、そうじゃないんですね。

Kotaji:そうですね。ガツガツ行くよりは、安定した立ち回りをした方がパワーは上がりやすいかなと思います。僕も最初の頃はマニューバーでガンガン前に詰めるプレイをしていたんですけど、Kuさんというマニューバー使いの方がいるんですけど、その方がそこまで前には出ず、確実に取れるキルを取るみたいなプレイをされていて、それを見て憧れて、自分も立ち回りを思い切り変更した感じですね。

 

――なるほど。Kuさんはめっちゃキルを取りまくる人というイメージがあったんですけど、ちゃんとそういう動きをした上でのキルだったんですね。

あとばる:Kuさんは『1』の頃からそういう立ち回りでしたからね。96ガロンとかでもそういう感じではありましたし。

 

 

――なるほど。Kotaji選手は大会にも多く出場されていて、最近だと秋葉原で行われたオフラインのエリア杯でも優勝されています。オフラインのエリア杯はこれで2連覇となったわけですけど、実際にプレイヤー同士が顔を合わせてプレイするオフラインの環境は個人的には好きな方ですか?

Kotaji:好きですね。そこまでオフで他のプレイヤーさんと顔を合わせるという回数を経験したことがないので、やっぱり知らない人もたくさんいて、すごく面白いですね。

 

――そのエリア杯はちょこぺろ選手、れいまる選手、もも選手と一緒に出場して、「仲良しこよし」というチーム名でしたけど、これは実際に皆さん仲がいいからこのチーム名になった?

Kotaji:このチーム名はれいまるが勝手に決めていて、僕らにはなにも伝えられていなくて(笑)。まあ、実際に仲はいいんですけどね。

 

――なるほど(笑)。チームメイトの方とは、こうした大会以外でも一緒に会って遊んだりすることもあるんですか?

Kotaji:いや、それがそこまでなくて。実際、『スプラトゥーン』で知り合った人と会ったのは、ひとつ前の上野でのオフラインイベントが初めてで。今回のチームメンバーともそこでちょっと交流があって、そこからチームに繋がったという感じです。

 

――今回の大会は事前練習なしのぶっつけ本番だったそうですが、これまにこの4人でチームを組んで一緒にプレイしたことってのは何回かはあったんですか?

Kotaji:いや、個々では同じチームでやったことは何度かあるんですけど、この4人が揃ってチームを組んだこのは今回が初めてですね。

 

――じゃあ、初めてチームを組んで、1回も練習せずにやって優勝した?

Kotaji:そうですね。

 

――めちゃすごいですね。それは、「この人たちはこのくらいのプレイはしてくれるだろう」というのをなんとなくわかって動くような感じ?

Kotaji:そうですね。メンバー3人とも強いので、他の人のことを考えずに自分のプレイに集中していれば勝てるみたいな感じではいましたね。

 

――決勝は勇往大行進との試合でしたが、予選では負けていた相手でしたよね。予選だと相手のパブロが大暴れしていましたけど、決勝前になにか対策のようなことは話したりしたんですか?

Kotaji:話したんですけど、対策と言ってもみんなで「マジで気をつけよう」みたいな感じで、具体的なことはあまり喋っていないです。

 

――予選と決戦ではコンブトラックでブキ編成をかなり変えてきましたけど、この辺りも特になにか話し合ったりとかそういうのもなく?

Kotaji:そうですね。話し合いというよりは、個人で「バケットソーダだときついから.52ガロンにした」とか「ジェットスイーパーだときついからバレルにした」とかいう感じで、チームとして編成のバランスを取ったというよりは、個人で対策した結果、けっこうブキ編成が変わった感じではありましたね。

 

――それがバッチリはまって、見事に優勝したわけですが、改めてこの大会を振り返っていかがでしたか?

Kotaji:味方が強いので、大会に挑む前は優勝できる可能性は十分にあると思ったんですけど、予選の2試合目で0-2で負けてしまって、「ちょっとやばいかもな」みたいな空気になっていたんですよ。でも、予選3戦目をいい形で勝てたことで自信がついて、それでうまくノッていけた部分はありました。

 

――ここからスプラマニューバーの立ち回りをかがいたいなと思っているんですけど、大会だとけっこうZAPをメインで使用されていますよね。やっぱり、スプラマニューバーは今の環境だとかなりきついという感覚なんですか?

Kotaji:そうですね。個人的に大会だと好きなブキを持つよりも、勝ちたいという気持ちの方が大きいのでZAPを選んでいるんですけど、ただスプラマニューバーがそこまでダメかというと、そうでもなくて、ギアもわりと自由度がありますし、スプラマニューバーは3種類ありますけど、どれもサブスペが弱いわけではないので、ステージとかルールによって使い分けられたりとかもできるので、ある程度はいけるかなとは思ってはいます。

 

 

――あとばる選手はスプラマニューバー系のブキはどう見ています?

あとばる:そんなに悪くはないと思っているんですけど、相変わらず疑似確ブキってのが出てくるので、そのあたりで大会とかだと少しきつい場面が出てくるのかなと。でも、ガチマッチとかだったら、サブスペも魅了的な構成ですし、スライド系の強みを活かして戦えるのかなとは思いますね。

 

――Kotaji選手は、今の環境でマニューバーがきつい一番の理由はどんなところだと感じています?

Kotaji:今って全体的にキル速が速いんですよね。.52ガロンだったり、ボトルガイザーとかシャープマーカネオとかもそうなんですけど、キル速が速いブキが多くて、スライドの硬直をごまかせないんですよ。スライドしていると絶対にやられるみたいな局面が多いので、そこが一番きついですね。

 

――そうなると、スライドはそんなに多用しない立ち回りが多い?

Kotaji:そうですね。使わなくても倒せる場面では絶対に使わないようにしています。

 

▲マニューバー系の特徴であるスライドだが、安易に使用するのは厳禁だ。

 

――下手に使うと、逆にこっちがピンチに陥るというか、硬直を狙われる。

Kotaji:対面していてスライドを使ったら、意識外のところからチャージャーで硬直を抜かれるなんてこともザラにあるんですよ。なので、スライドは極力控えています。

 

――なるほど。正面の相手はスライドで捌けたとしても、他から狙われるとどうにもならない。その他にスプラマニューバー系を使う上で、意識すべきことはありますか?

Kotaji:短射程ブキ全般の話になっちゃうんですけど、できるだけ顔を出さないというか、センプクを多用することは意識しています。射程はどうしてもカバーできないものなので、その分センプクとか、イカ移動とかを駆使して戦うことが重要になってくるんじゃないのかなと。
 さっき、死なない立ち回りと言ったんですけど、だからと言ってずっと塗っているだけでは射程もないですし、塗り力もそこまでないので、やっぱりキルは狙わないといけないです。

 

【今回のまとめ】
・勝ち筋を作る立ち回りより、負け筋を作らない立ち回りを心掛けよう!
・スライドは極力使わないようにすべし!
・塗っているだけではダメ! センプクを使ってうまくキルを狙うことも重要!

 

次回も引き続きふたりの対談をお届け。スプラマニューバーについて、さらに深く話を聞いていくぞ。お楽しみに!

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次回は4/20(火)更新!!