【パズドラ】『大塚角満のモンスター美術館』第159回 最強、伝説、王様…!?「オリハルコン」!!!!

第159回 「オリハルコン」

公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は“オリハルコン”を大紹介!!

▲虹石龍・オリハルコン

2022年はパズドラ10周年イヤーということで、あえて昔からいるベテランモンスターにスポットを当てて解説を行っている。その流れで、モンスターNo.700台にいるパズドラ黎明期の名優たちをピックアップしているわけだけど……!

前回に引き続いて今回も、知る人ぞ知る“魔石龍シリーズ”からご登場願おう!!

本日ご紹介いたしますのは、モンスターNo.740!!
魔石龍シリーズの光属性枠を担う“オリハルコン”であります!!

魔石龍シリーズが実装されたのは、いまから9年前の2013年7月22日のこと。
テクニカルダンジョンに“魔石龍の大洞窟”の名で登場し、各ダンジョンのボスに伝説の魔石龍たちが鎮座していたのだ。

さて、ここまでヒヒイロカネ、ミスリル、アダマントという、いずれ劣らぬ有名な鉱石……をモチーフにしたモンスターを紹介してきたけど、今回解説するモノが間違いなく“キングオブ創作物質”ということになるのではなかろうか!!

それはもちろん、“オリハルコン”!!

魔石龍シリーズの光属性枠として“虹石龍・オリハルコン”が登場したときは、たまらなく興奮した記憶がある。
個人的に、ヒヒイロカネやアダマントという名称を知ったのは物心ついてからだったが、このオリハルコンに関しては少年時代に読んだSFやファンタジーにもバンバン登場していたからなぁ。
そういう意味ではオリハルコンは、架空の物質だというのに非常に身近に感じていたという、不思議な立ち位置にいたのであるw

オリハルコンは古代ギリシアやローマ世界の文献や伝承に登場する金属だが、そこでは真鍮や青銅などの合金を指す言葉として使われていたようだ。これが“伝説の物質”として扱われるようになったのは、幻の大陸“アトランティス”と紐づけられてからだと思う。

古代ギリシアの哲学者であるプラトンが記述したアトランティスの伝説にオリハルコンは登場しており、そこでは“銅の合金”と捉えられていた各種文献とは完全に切り離して、ある種の神秘性をまとった“伝説の物質・オリハルコン”として扱われていた。
これが、近代に起こったアトランティス大陸ブームに乗って小説や映画などの創作物で利用され、さらに近年はゲーム内で“最強の物質”として扱われることが激増したことで、一気に“オリハルコン”という名詞は一般化していったのである。

子どものころから慣れ親しんできたマンガやゲームでたびたびオリハルコンを目にしてきたころから、いまでも筆者は、

「伝説の物質で、真っ先に思い浮かぶものは?」

と聞かれたら、間髪入れずに「オリハルコン!」と答えますw

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

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次回は4月25日(月)更新!!

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