ZweiLanceのDMゼミナール vol.4 ~鬼ヤバ逆襲S-MAX!!編~

By ZweiLance

 コロコロオンライン読者の皆様、DMゼミナール講師のZweiLance (ツヴァイランス) だ。

 さて今回の第4回DMゼミナールは、遂に新章開幕。

 王来MAX第1弾「鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」……こちらの新ギミックと、注目カードについて徹底解説していく。

 「進化」をテーマとした今シリーズは、王来篇のキーワード「スター進化」とも非常に相性が良く、去年「風林火山」で紹介した色んな奴らが再び活躍中だ!!

 それでは早速本題に移っていこう!!

 さて、今シリーズから新登場した「タマシード」

 場にある限り進化元として扱えるものの、それ以外ではクリーチャーとして扱われないため、一般的な除去や対策カードに強く、非常に通りが良い。

 どれも出た時に強力な能力を持つことから、仮にタマシードと進化クリーチャーだけでデッキを組んでも、安定した構築を実現することが可能だ。

 なかでもZweiLanceが特に推しているのが《ロマネス仙鬼の封》《ヴィオラの黒像》、そして《スロットンの心絵》だ。

▲王来MAX第1弾「鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」収録、《ロマネス仙鬼の封》
▲王来MAX第1弾「鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」収録、《ヴィオラの黒像》

 《ロマネス仙鬼の封》も《ヴィオラの黒像》も、これまで最も対処が難しかった《竜魔神王バルカディア・NEX》を使ったワンショットに対する明確な回答となっているのが最大の特徴だ。

 特に《ヴィオラの黒像》は《終末の時計 ザ・クロック》と合わせた絶対的なカウンター手段もあって、多くのデッキに採用されはじめている。

 《ロマネス仙鬼の封》は「多色カード」であれば何でも破壊できることから、進化元になっている《未来王龍 モモキングJO》や《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》など、通常ではなかなか対処ができなかった厄介なギミックも、わずか4コスト、そしてシールド・トリガーで簡単に対処することができる。

 さて《スロットンの心絵》についてだが、相棒に選ばれたのは《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》だ。

 単純に場のタマシードを《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》に進化させた後、効果で《スロットンの心絵》を場に出すだけで、追加で2体の大型進化クリーチャーを踏み倒すことができる。

 特に《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》とのコンボは強烈で、進化条件が緩くタマシードを進化元にできるのはもちろんのこと、これまで何度も紹介してきた《禁断英雄 モモキングダムX》と組み合わせることで、下にあるカードを一斉に巻き込み、一気にメガメテオバーン10を達成することが可能だ。

 こちらのコンボ、そのあまりの速さと簡単さに、たちまち大会環境で上位入賞を連発している。

 そんな既に危険な動きを見せるタマシードにも、早速強化の速報が入ってきた。

 なんと次弾で登場が約束された《スターマンの天海珠》は、場に出た時のみならず、場に出た後も強力な常在効果を発揮し続けることがわかったのだ。

▲《スターマンの天海珠》

 従来のタマシードは、いざ場に出てしまえばどれもあまり違いがなく、せいぜいデッキによっては文明を気にするくらいだったが、これでいよいよ「いつ、どこに乗せるか」という駆け引きが発生するようになる。

 タマシードの大躍進はまだまだこれからのようだ。

 さて今回登場したキングマスターレア2種も要注目だ。

▲王来MAX第1弾「鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」収録、《MAX・ザ・ジョニー》

 特に《MAX・ザ・ジョニー》は新ギミック「S-MAX進化」により、進化元を必要としない攻撃的な側面と、同名カードを次々に捨て去ることにより命を繋ぐ防御的な側面、その両方が高く評価されている。

 《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》と違って確実な特殊勝利ではないものの、条件であるシールド5枚ブレイク分のパワー24000達成は、タマシード特有の横並びのしやすさで問題なくクリアしている。

 仮に特殊勝利が達成できなかったとしても、その隣には大量のスター進化獣が並んでいるため、その圧倒的盤面はもはや「事実上の特殊勝利」と言えるだろう。

▲王来MAX第1弾「鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」収録、《邪王来混沌三眼鬼》

 そして《邪王来混沌三眼鬼》は、実はジョーカーズのタマシードと非常に相性が良い (背景ストーリー的にはこれ以上ない皮肉な話なのだが、カードゲームで敵味方がカオスに共闘するのは、よくあることだろう)。

 一見すると凶暴で手に負えない能力だが、《ヘルコプ太の心絵》や《カーネンの心絵》で山札下をしっかり固定すれば、十分戦略的に使うこともできる。

 その名の通り敵味方問わず盤面がカオスになるのだが、それ相応の爆発力があるので、火入りでタマシードを使うデッキでは検討されるカードになっている。

 さてここまで王来MAX第1弾の注目新ギミックを一通り紹介してきたが、最後に個人的な推しカードをチラッと。

▲王来MAX第1弾「鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」収録、《グーゴル

 まずは《グーゴル

 《天災デドダム》や《ソゲキ 丙-一式》など、出た時能力を使い終わってついつい盤面に余りがちなカードを、たちまちゲームエンド級のロックカードに進化させることができる。

 まさに「コントロール」を体現するような1枚で、一番のお気に入り。

 続いて《インフェル星樹》

 こちらは単体で使う分には対策カードとしての側面が強くなりがちなのだが、試しに《禁断 ~封印されしX~》と共存させてみて欲しい。

 たちまち2マナ加速、2枚ドローのトンデモカードに早変わりする上に、案外簡単に《伝説の禁断 ドキンダムX》解放のプランを見据えることが可能だ。

 仮にデッキ枚数が少なく感じても、《13番目の計画》でリカバリーできるのが、アドバンスの魅力だ。

▲「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズ」収録、《13番目の計画》

 さて、以上で第4回DMゼミナール、王来MAX第1弾「鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」の講義は終了となる。

 こちらをデュエチューブメンバーと、より面白おかしく、そして詳しく紹介している動画がデュエチューブにて同時公開されている!!

 問題児 (?) チアリ君の珍回答や、優等生デュエマ女子さくさんの驚きの理解度など、見どころたくさんとなっているので、気になる方は以下からぜひチェックだ!!

 それでは、また次回の講義でお会いしよう。良き王来MAXライフを!!


ZweiLance:
デュエル・マスターズの超強豪プレイヤーにして、YouTubeの「ZweiLance Channel」でデュエル・マスターズに関するコンテンツを主に配信するYouTuber。『モルトNEXT』『デ・スザーク』『アナカラーデッドダムド』『オカルトアンダケイン』などの名手として知られ、競技デュエマにかける情熱は誰よりも熱い。主な戦績はグランプリ-7th3位入賞、日本一決定戦2018トップ8入賞、日本一決定戦2019出場権をDMPランキング上位枠で獲得など。
 
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