【パズドラ】『大塚角満のモンスター美術館』第166回 テクダン誕生と共に生まれたモンスター「カノープス」!!

第166回 「カノープス」

公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は“カノープス”を大紹介!!

▲旋風機龍・カノープス

 

パズドラが晴れて10周年を迎えた2022年は、永遠に語られるであろう“記念イヤー”となる。

そこでこの連載でも、パズドラの黎明期を彩ってくれた懐かしの名優たちをあえてピックアップして紹介しており、前回までモンスターナンバー200台前半に君臨する“天空龍シリーズ”を解説してきた。

それがひと段落したので今回からは……新たなシリーズ!!

 
しかも、パズドラ史に燦然と輝く“テクニカルダンジョンの導入”とともに現れた“機械龍シリーズ”を赤裸々に紹介していきたいと思っております!!

そう、いまではすっかりメインの位置づけにあるテクニカルダンジョンだけど、じつはパズドラのサービスインと同時に実装されたものではないんだよね。
敵側のターンでさまざまなスキルやギミックが使用されるこのダンジョンは、このころに猛威を振るっていた“ゾンビパ”(オロチなどが持つ“根性”のスキルを利用し、自動回復と合わせることで絶対に死なないパーティーができたのだ)への対抗策として新たに開発されたものだったのである。

そこで、機械龍シリーズだ。

第1弾の“風の機械龍”は2012年8月20日に登場したんだけど、“ノーマル”と“テクニカル”の両種があり、テクニカルのほうが難度の高い設定となっていた。
このダンジョンで初めて敵モンスターがバインド攻撃などをしてきたのを見て、多くのプレイヤーが、「パズドラが、新しい時代に突入した……!」との思いを強くしたのである。

ちなみに機械龍シリーズはすべて、夜空に輝く1等星がモチーフとなっている。
木属性の“旋風機龍・カノープス”の元ネタは、りゅうこつ座でもっとも明るい“りゅうこつ座α星”のことで、これはあのシリウスについで全天で2番目に明るい恒星となっている。
ただ残念なことに、りゅうこつ座は基本的に南天の星座なので、緯度が高くなるほど見えづらくなる。日本でも九州や沖縄地方では確認できるが、関東地方で見るにはコツとテクニックが必要なようだ。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

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次回は6月27日(月)更新!!

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