【コロコロ学園YouTu部】「ながの社長のハッピーチャンネル」オフィス内で突然始まる、昼食の調理! 戸惑いつつも社長は「うまい」

取材・文=石川裕二

「おいおいおい、何してんの!?」「料理をしているだけです」――仙台市に事務所を構える総合建設業・リンクロノヴァの代表・ながの社長とその部下・けいたさんのやり取りが超人気だ! 代表の席の目の前で、炙りしめ鯖やサムギョプサルを淡々と調理するけいたさん。それを「おいおいおい、ここ会社だよ!?」と言いながら、毎回「うまい」と満足げに食べるながの社長。この微笑ましいやり取りが、どのように生まれたのかを2人に聞いてみた!!


▲まずはこの動画を見てくれ! 「絶対やるな」と言われた会社サムギョプサルの動画

TikTokでは軒並み数百万再生!

――まず、お2人がYouTubeやTikTokを始めたきっかけについて、教えてください!

ながの社長:2020年の10月頃に、YouTubeを始めました! うちの会社は総合建設業なので、仕事にまつわる専門知識について話す動画をつくっていました。なぜ動画発信をしようと思ったかと言うと、私がリンクロノヴァを立ち上げたのが新型コロナウイルスの流行と、ほぼ同時期だったのです。顧客さまに名刺も渡せないなか、名刺に代わる何かをつくりたいと動画制作を始めたのです。最初は外注で動画をつくっていたんですよ。

――へぇ〜! 1ファンとして興味深いお話です。今現在の、オフィスで昼食をつくるスタイルになったのはどうしてなのでしょうか!?

ながの社長:先ほど、外注で動画を制作してもらっていた、と話したじゃないですか。でも、外注費に見合う成果が出なかったので、自社で動画編集ができる人間を採用して情報発信を続けよう、ということになったんです。それが、今、横にいる、けいたです。

けいた:はじめまして〜。

――おわっ! 動画では、いつも声だけのご出演なので、お姿を見ることができて、ちょっと得した気分です(※本取材はzoomで行いました)!!

ながの社長:それで、けいたの提案もあって、TikTokを始めることにしたんです。とりあえずやってみようか、と始めたのが去年の4月でした。でも、ゴールデンウィークまでは鳴かず飛ばずだったよな?

けいた:再生回数が大幅に増えたのは、お弁当シリーズからじゃないですかね。社長のお昼のお弁当の具材を僕が用意して、社長がそれを調理するという。しゃぶしゃぶとか、ガーリックトーストとか、いろいろやりましたね。

ながの社長:ああ、そうだね、その頃からだ!

――現在、TikTokでは、軒並み数百万再生ですからね。すごいです。反響をどのように受け止めていますか?

ながの社長:とにかく驚いています。地元の仙台では、ユーザーの方に声を掛けていただくことも増えました。写真を撮ってくださいとか、握手をしてくださいとか。すべて快く対応させていただいています。ありがたい話ですから。

――建設会社の代表がアイドルのようになっているという、すごい現象ですね! でも、最初に目の前で昼食を調理され始めた時は、どう思いましたか?

ながの社長:それはもう、動画の通りで「おいおいおい、何やってんの!?」ですよ。もう、毎回、驚きです。「何やってんだ、こいつ」という素の私のリアクションを楽しんでいただければ(笑)。っていうか、けいた! 煙の出る料理だと、毎回、おれがファブリーズ吹いたりして大変なんだよ! 24時間、換気扇を回してるんだからな!! 炙りしめ鯖の時なんて……。

けいた:買ってきた、しめ鯖を炙っただけですよ。

ながの社長:それが臭いんだよ! まあ、めちゃくちゃおいしかったけど(笑)。

――炙りしめ鯖の動画は、TikTokでは470万再生を記録していますね!

ながの社長:炙りしめ鯖は個人的に忘れられない料理No.1だったんですが、最近、それを超える料理が出てきたので、ご期待ください(笑)。

https://youtube.com/shorts/HkgmwNFHbsk?feature=share
▲しめ鯖の動画はこちらから見よう!

地元に貢献できる動画をつくっていきたい

――オフィス内で調理をするという非日常感もあってか、どの料理もおいしそうに見えます!

ながの社長:どの料理も本当においしいんでね、けいたのつくった料理のおいしさを伝えたいというのはありますね。

――とのことですが!

けいた:いえいえ、自分は一人暮らしの男がつくる程度のものしかつくっていないので。

――謙虚じゃないですか! 自炊はいつもしているんですか?

けいた:毎日ではなく、牛丼チェーンの牛丼で済ませる時もあります。でも、料理自体は好きなので、レシピを見て、「これはこういう風につくるのか」なんて、レパートリーを増やしてはいます。

――なるほど、それが日々の調理動画につながっているのですね! ながの社長は戸惑いながらも毎回おいしそうにけいたさんのつくった昼食を食べていますが、これは本当に困った、という料理はありますか!?

ながの社長:煙系ですね〜! ホタテやサムギョプサルの回は匂いがついて大変でした。あとは、困ったというわけではないんですが、けいたがうなぎの蒲焼を焼いた回があるんですけど、うまくできなくて「あ、失敗することもあるんだ」と思いました(笑)。


▲失敗してしまった、うなぎの動画

――なるほどなぁ。それにしても、オフィスでいきなり調理を始めるっていうのは、お2人の信頼関係があってこそ、撮れる動画ですよね。

けいた:動画の撮影後に怒られたことって、1回もないんですよ。「あれはダメ」「これはダメ」がないから、自分も何をしたらユーザーの方に楽しんでいただけるかな、ながの社長をおもしろがらせられるかなと考えやすくて。怒る上司だったら、縮こまってしまって、何もできないですからね。最近、私たちがカップルチャンネルとしてユーザーの方たちに受け止められていると知った時は驚きましたが(笑)。でも、仲がいい証拠だと受け止めています。

――会社として、動画投稿を始めて良かったと感じる点はありますか!?

ながの社長:会社の名前が、自分たちの想像を絶するところまで知れ渡るようになったことだと思います。私はどうしても経営者目線で見てしまうので、SNSを通じて仕事の発注につながっているのが、やっていて良かった点だな、と。なんかね、自分で言うのも恥ずかしいんですけど、顧客の方や職人さんたちが私の動画を見てくれているんですよね。だから、私が現場に行くと「おー、ながの社長だ!」なんて盛り上がってくれて。そういうのもうれしい点です。

けいた:自分は動画クリエイターとして会社に採用してもらっているので、自由にやらせてもらっていて、それを多くの人に見てもらえているということに、よろこびを感じています。あとは、コメントを見ていると、社長が動画内で食べたものを食べるために旅行に来てくださるファンの方もいたりして、地元に貢献できている部分もあるのかな、と感じています。

ながの社長:そうだね。仙台に行きたいと思ってもらえるような動画も、もっとつくっていきたいよね。

https://youtube.com/shorts/LrZHZg2U1RQ?feature=share
▲仙台名物・ずんだシェイクの動画はこちらから見よう!

けいた:はい、僕らが背伸びせずに、地場のものを取り上げて、それを見て仙台に来てくださる方が増えればうれしいです。やっぱり、いろいろな方がハッピーになれる動画づくりを行っていきたいので。「嫌なことがあったけど、ながの社長の動画を見ると忘れられます」みたいなコメントがあることを誇りに感じています。

ながの:おいおいおい、社長を差し置いて勝手に話を締めちゃダメでしょ!

――(笑)。最後まで、いつものお2人らしい取材でした! ありがとうございました!!


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