【パズドラ】『大塚角満のモンスター美術館』第176回 元々の正体はドラゴンではない!? “ティアマット”とは何者!?

第176回 「ティアマット」

公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は“ティアマット”を大紹介!!

▲闇天双極星・ティアマット

 

まだまだ続く、パズドラ10周年イヤーを祝うための“いにしえのモンスター特集”。

前々回のファフニール、前回の神龍を紹介した記事の冒頭で、

“じつは今回紹介するモンスターについては、同カテゴリーのイフリート、リヴァイアサンを1年くらい前に紹介していたので(バックナンバーを見て驚いた)、「これも、とっくの昔に解説しているんだろうなぁ~……w」と、半ば確信しながら調べていたのである。すると……! バックナンバーのどこにもいない……w つまり、シリーズもので紹介するつもりがナゼか抜け落ちて、1年ものあいだ放置状態になっていたのです!”

このように書いたんだけど……またまた同じことを言わないといけないとは(苦笑)。

……そう、抜け落ちていたのです!!

パズドラの黎明期を彩った名物モンスターの1種だと言うのに、いまのいままでこの連載で紹介してこなかったとは……!! 

てなわけで、満を持しての紹介となるのは図鑑ナンバー、堂々の“121”!! 
パズドラが登場したときから存在する古株中の古株、“ティアマット”です!!

ティアマットと同シリーズとなるモンスターは、火属性のイフリート、水属性のリヴァイアサン、木属性のファフニール、光属性の神龍だ。これらはすべてドラゴンの形をしているんだけど、その理由はおそらく、開発陣が“パズル&ドラゴンズ”というゲームタイトルを強く意識していたから。……いや、山本Pに確認したわけじゃないので筆者の想像になるんだけど、当時はドラゴンに強いこだわりを持ってモンスターがデザインされていたので、当たらずとも遠からずだと思うわ。

さて、ティアマットはゲームなどのコンテンツでは巨大なドラゴンとして描かれることが多いけど、じつは大本となるのはメソポタミア神話に登場する原初の海の女神(!)で、数々のメソポタミアの神々を産み落とす存在なのである。
とはいえ、女神ながらもその姿は“異形のモノ”で、文献にはとてつもなく巨大なヘビ(もしくは竜)として描かれている。
このことから、“ティアマット=ドラゴン”が定説となり、現代のコンテンツの多くで“巨大なドラゴン”として描かれることが多くなったと考えられる。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

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次回は9月5日(月)更新!!

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