【パズドラ】『大塚角満のモンスター美術館』第228回 伝説の女戦士ムーラン…よりもスキル上げの思い出!?

第228回 「ムーラン」

公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は“ムーラン”を大紹介!!

▲月影の龍騎姫・ムーラン

 ここ4回にわたってお届けしてきた“龍騎姫”シリーズも、いよいよ今回で最後。こうやってキッチリとシリーズすべてのモンスターを紹介できると……思いのほか気持ちいいものだなあ!!

 さて、同じ龍騎姫シリーズのモンスターということで、卑弥呼、クレオパトラ、イシュタル、そしてジャンヌダルクは同じ枕詞を使ってきたんだけど……ここまで来たら、最後まで流用しましょう!

パズドラが10周年を迎えた2022年あたりから、当連載で取り上げるモンスターは「可能な限り古い順で……!」という思いでピックアップしてきた。

 ベテランプレイヤーは懐かしさに震えることができるし、最近パズドラを始めたルーキープレイヤーには、

 「このモンスターって、そんなに昔からいたの!?」

 という驚きの提供につながるので、この判断は“大英断”だったなと自負している。

 そんな、古い順での選定も定着してきて、いまや取り上げるモンスターの番号は1300番台になってきた。これだとだいたい、2014年~2015年あたりに初登場となったモンスターになるので、まさに前述の“懐かしさ+驚き”を醸し出すのにドンピシャの世代になってきたな……と、プレイ開始12年目の筆者などは思っているのである。

 さあ、そこでこのシリーズだ。

 じつはモンスター図鑑を古い順で精査していてこちらのモンスター群にぶつかったとき、筆者は一瞬、

 「……あれ? このシリーズって……なんだっけ??」

 と戸惑ってしまったのである。
 
 その年代はまさにパズドラが社会現象になっていた時期で、実装されたモンスターも綺羅星の如き精鋭ばかり……! あまりにも情報過多な時代にあってはどうしても、その波に埋もれてしまうモンスターも出てくる。あくまでも筆者個人の感想だが、当シリーズはまさにそういう立ち位置にあると思うのである。

 てなわけで、4週にわたって龍騎姫シリーズを紹介してきたわけだけど、それも今回で最後!! オーラスを飾るのは……そう! 龍騎姫シリーズの闇属性担当である“ムーラン”です!!

 ムーランが初めてパズドラに登場したのは、いまからちょうど9年前の2014年9月8日である。“影の龍騎姫【同キャラ禁止】”というスペシャルダンジョンで、他の龍騎姫のダンジョンと同じく“同キャラ禁止”の縛りがついていたのだ。

 じつはこのダンジョン、当時かな~り使われていた闇属性の強キャラたちの“スキル上げ用”としてめちゃくちゃ重宝したんだよな。道中に現れる雑魚モンスターたちの中で、ダークレディーはペルセポネの、闇の中忍は天ルシの、シャドロンは呂布の、そして低確率で出現した闇の精・カトレヤはパンドラと同じスキルを持っていたのである。とくに、パンドラや天ルシは当時の環境ではリーダーとしても優秀だったので、筆者もスキルレベルを上げるために足繁くこのダンジョンに通ったように記憶している。ムーランは二の次だったと思うけど^^;

 さてそんなムーランは、中国の伝承に登場する伝説の女戦士、木蘭(もくらん、ムーラン)がモチーフであると思われる。病に苦しむ父に代わって娘のムーランが男装して群に入り、各地を転戦しながら獅子奮迅の活躍をして故郷に帰る……というストーリーが展開される。この英雄譚は後年、さまざまなコンテンツ(歌や小説、戯曲など)の題材となって、現代でもたびたび新作が作られている。

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

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次回は9月18日(月)更新!!

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