デュエマ妄想構築録 vol.15-1 ~《ジョリー・ザ・ジョルネード》で遊ぼう!(前編)~

2. 逆向きに振り切れてみる

能動的にクリーチャーを展開するのではマナコストに限界があるし、《SSS級天災 デッドダムド》に対する相性が悪くなってしまう。
 
ならば、S・トリガーで踏み倒したクリーチャーのマナコストを全力で活用すればいいのではないか?というのは至極当然の発想だ。
 
vol.11-1で試したような全トリガーを、素打ちを意識せずに高コスト帯のジョーカーズで固めた構成にリファインしたならば、相手の攻撃に対してカウンター気味に《ジョリー・ザ・ジョルネード》の「マスターJトルネード」を決めることができる。
 
だが問題は、《SSS級天災 デッドダムド》は《禁断機関 VV-8》の力で過剰打点+追加ターンを得て攻撃してくるという点だ。

▲アルティメット・クロニクル・デッキ
2019
「SSS!! 侵略デッドディザスター」
収録、「SSS級天災 デッドダムド」
▲革命ファイナル 第2章
「世界は0だ!! ブラックアウト!!」
収録、
「禁断機関 VV-8」

いかに大量のS・トリガーをデッキに入れたとしても、追加ターンまで取られての猛攻はしのぎきれない。
 
……だが、本当にそうだろうか?
 
そう、相手が過剰打点+追加ターンで殴ってくるというのなら。
 
こちらも全部除去トリガーにしてしまえばいいのだ。
 
S・トリガーを踏むたびにクリーチャーが除去されていくのなら、相手はいくら過剰打点とはいっても容易には打点を残すことができなくなるはずだ。
 
そして打点のない追加ターンにはほとんど意味がない。
 
そう……今ここに過剰打点に対抗するための概念、すなわち過剰トリガー (?)が誕生したのだ!
 
というわけで、できあがったのがこちらの「36STジョルネード」だ!
 
『36STジョルネード』

枚数
カード名
4
《ジョリー・ザ・ジョルネード》
4
《ゼッキョーすらい太》
4 《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》
4
《キング・ザ・スロットン7/7777777》
4
《マン・オブ・すて~る》
4
《行燈どろん》
4 《SMAPON》
4 《ニルバーナー》
4 《松苔ラックス》
4 《バイナラドア》
超GRゾーン
2 《The ジョラゴン・ガンマスター》
2 《鋼特Q ダンガスティックB》
2 《ジェイ-SHOCKER》
2 《せんすいカンちゃん》
2 《くるピカディス君》
2 《バツトラの父》

 

過剰すぎて自分から何かをする気ゼロ。

▲デュエマ
超GRメガスタートデッキ
「ジョーの超ジョーカーズ旋風」
収録、
「ゼッキョーすらい太」
▲デュエマ
「ペリッ!!
スペシャルだらけのミステリーパック」
収録、
「SMAPON」

ジョーカーズも3年目に突入した結果、除去トリガーは非常に充実している。除去トリガー持ちのジョーカーズクリーチャーだけでデッキを組むことができるというのは、《ジョリー・ザ・ジョルネード》を使う上では注目に値する事実と言えるだろう。
 
ただ、やはり《ジョリー・ザ・ジョルネード》を引かないとシールドが堅いだけのただのマグロというのが大きな懸念点ではある。
 
さすがにもう少し能動性のあるコンセプトにしたいということで、私はまた新たなコンセプトに旅立つことにしたのだった。
 

3. 意外な組み合わせを試してみる

《マン・オブ・すて~る》や《行燈どろん》を採用してみてわかったことは、S・トリガー持ちのGR召喚呪文であるなら、そもそも呪文自体がジョーカーズである必要性がないということだ。

▲超天篇 第1弾
「新世界ガチ誕!
超GRとオレガ・オーラ!!」収録、
「♪仰ぎ見よ閃光の奇跡」
▲超天篇 第2弾
「青きC.A.P.と漆黒の大卍罪」
収録、
「♪奏でよグローリー」

ジョーカーズのGR召喚呪文は、強力とはいえ所詮1枚で1体のクリーチャーを除去できるだけだった。しかし《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》《♪奏でよグローリー》なら、一度に2体以上のクリーチャーを止めることが可能となる。
 
もちろんGR召喚呪文ではトリガー持ちクリーチャーと違ってどう頑張ってもコストが3~5マナのジョーカーズしか出せないが、そこは自分のターンにもGR召喚呪文を手打ちするという、より能動的な動きを増やすことで《ジョリー・ザ・ジョルネード》のためのコスト10を達成しにいけばいい。
 
とはいえ、S・トリガー持ちのGR召喚呪文となると当然コストも重くなってくる。そんな構成ではたして能動的に動くことが可能なのだろうか?

▲超天篇
第2弾
「青きC.A.P.と漆黒の大卍罪」収録、
「Wave All ウェイボール」
超天篇第3弾
「零誕!
魔神おこせジョルネード1059!!」収録、
「カエルBジャック」

そこを解決するのが《Wave All ウェイボール》《カエルBジャック》のコンビだ。
 
超天篇第3弾のスーパーレアである《カエルBジャック》は、自分のクリーチャーを呪文を唱えるためのマナへと疑似的に変換することができる。そこに毎ターン呪文を唱えてGR召喚できる《Wave All ウェイボール》がいれば、コストの重い呪文でも手打ちすることが可能になるという寸法だ。
 
というわけで、できあがったのこちらの「Wave Allジョルネード」だ!
 
『Wave Allジョルネード』

枚数
カード名
4
《Wave All ウェイボール》
4
《カエルBジャック》
4 《イェーガー a.k.a. 噴射》
4
《♪正義の意志にひれ伏せ》
4
《♪お眠りララバイ》
4
《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》
4 《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》
4 《♪奏でよグローリー》
4 《マン・オブ・すて~る》
4 《ジョリー・ザ・ジョルネード》
超GRゾーン
2 《鋼ド級 ダテンクウェールB》
2 《ジェイ-SHOCKER》
2 《せんすいカンちゃん》
2 《くるピカディス君》
2 《バツトラの父》
2 《ポクタマたま》

 

これジョルネードいる?
 
そもそも《ジョリー・ザ・ジョルネード》を入れなければ、GRクリーチャーをマナドライブの達成できないジョーカーズに絞る必要性が一切なくなる。そしてデッキの本質が《Wave All ウェイボール》と 《カエルBジャック》を軸にしたトリガービートであることから、GRクリーチャーの能力はマナドライブも含めて制限なしのフルに発揮できた方が明らかに都合が良い。
 
かくしてマスター同士の異色の組み合わせである《Wave All ウェイボール》《ジョリー・ザ・ジョルネード》のコンビはお蔵入りとなり、私はまた次のコンセプトへと思いを馳せるのであった……。
 
……というところで次回、後編に続く!

ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。

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次回は9/27(金)更新!!