【フォートナイト】「Green Leavesの本気で楽しまないと!」第2回 bykn選手にインタビュー〈後編〉!!

スクアッドモードでのアジア1位、ソロモードでのアジア2位、ワールドカップの実況解説など、フォートナイトにおいて幅広く活躍しているプロゲーミングチーム「Green Leaves」がコロコロオンラインに登場!
 
第2回は先週から引き続き、Green Leaves フォートナイト部門を代表する大黒柱bykn選手のインタビュー記事となります。
bykn選手が言う『苦しい時期』とは? そして、彼はどのように乗り越えてきたのか?
bykn選手の歩みに迫ります。



 
——今回もインタビュー宜しくお願いします。前回からの続きとなりますが、bykn選手が言う『苦しい時期』についてお話しいただけますか。
 
bykn:フォートナイトに限った話ではないですが、ゲームで勝つにはフィジカルだけではなくメンタルが大事なんですよね。ここでいうメンタルっていうのは強気の姿勢を指しています。
 
僕がフォートナイトを始めた頃はガンガン攻めても負けなかったので、弱気になることなんてありませんでした。でも一年たつと周りが徐々に強くなってきて、次第に安パイな(安定した)選択肢を取るようになってきました。
それが原因で空回りしはじめ、キルポイントが伸びず、あまりポイントの稼げない時期が続くようになりました。
 
——周りとのスキル差が埋まるにつれ、少しずつ消極的になってきたということですね。
 
bykn:あくまで僕自身の考えですけど、何故周りのプレイヤー……特に若い子が強いのかというのも、メンタルや積極性の部分なんじゃないかなと思うようになってきましたね。
 
例えば「何位以内に入らなければならない」「賞金がかかってる」という場面になってくると、気にしてないつもりでも「あ、ここ攻めちゃいけないな」と自分自身にブレーキをかけることが増えたかなと。弱腰ともいえますね。
 
でも若い子にはそういう雑念が少ないように思います。練習をしっかりと再現することで、実力を遺憾なく発揮してるのかなと。僕もそういうシンプルで積極的なメンタルが結局は大事だということに気が付いて、最近は自分のプレイスタイルを変えるようにしています。そこから少しずつ調子が上向くようになりました。

——若い子に倣って自分自身のプレイスタイルに調整をかけたと。そういったbykn選手自体の変化が、最近の好調に繋がっているということでしょうか。
 
bykn:最近、特にスクアッドになってから調子が安定しています。一人の時よりスクアッドの方が安定した動きが成功しやすいんです。何故なら、一人だとプレイミスだとか突然敵が詰めてきたりとか、予測不能なことが結構な頻度で起こりやすいのに対し、スクアッドはそうではないからです。4人でいると互いにミスをカバーしやすいですし、ほぼ全方位を常にチェックできます。予定調和のまま進む場面が多いため、自然と成績も安定しやすいです。
 
あとさっきも言った通りメンタル部分も少しずつ変わってきて、公式大会でもある「スクアッド フライデーナイト」の最後の試合で30キル以上できたのも、意識的な積極性にあったと思ってます。
 
最後の試合が始まる前、順位自体は良い位置に付けてたんですが、トップを取るにはどうしても冒険に出る必要がありました。なのでチーム内で相談して賭けに出たんです。「一位を狙って限界までキルムーヴをしよう」と。そう決断した最終試合はポイントに換算すると約50ポイント。とんでもない量のポイントを稼ぐことに成功し、一気に逆転して1位になれました。
 
大舞台に出てくるような選手は高度な技術や対人スキルを持ってる場合がほとんどです。だからこそメンタルの部分は大事だということを改めて認識できた試合になりました。
 
——bykn選手が自分自身を分析すると、どのようなプレイヤーだと思いますか。
 
bykn:慎重なプレイヤー。何かあったら必ず調べていくし、リスキーな動きはしないですね。そういうのは昔からプレイに出ていました。ただし今は意識的に変えています。リスクを取る時は取る。ちなみにメンタルは自体はそこまで強くはないです(笑)。
 
——それは落ち込みやすいという意味でしょうか?
 
bykn:落ち込みはしないですけど、例えば試合中とかで絶対勝てる相手なのに安パイに動いちゃうみたいな。圧倒的に自分の方が練習してるし、いつも通りやれば絶対に勝てるのに、一回でもやられたら終わりだから、攻めるのはちょっと辞めようみたいな。そういう弱腰な部分はあります。少し前の話ですけどね。今はそういうところを潰すようにプレイしているので、あまり目立ちはしませんが。

——これから始める方に『フォートナイトを上手くなるコツ』などがあれば、アドバイスをお願いします。
 
bykn:とりあえずプレイすること、フォートナイトをひたすらやることです。
やっていく中でここをこうした方がいいみたいなのは自然と見えてきます。人それぞれ長所や短所があるので、その部分を見つけていくのが大切です。
 
例えば同じチームの新人であるMetsuoは対人能力は高いけど、立ち回りにムラがあります。だから一緒にプレイして立ち回りを教えてみたら、メンタル自体は強い子なので、それでソロで結果を残せるようになりました。自分が「何が苦手」「何が足りてないのか」見つけることが大切ですね。
 
あと何かで見たんですけど、基本的に努力は夢中に勝てません。だから最初はもう楽しいまま、心のままにプレイしましょう。それが一番です。そしてそれがいつしか努力に変わってくるタイミングがあるので、そのタイミングで意識して本気でやることが大事かなって思います。何で負けたのかちゃんと反省して、上手い人のプレイを見て、それを全部できるようにする。
 
例えば「フォートナイト面白い」ってず~っとプレイしていたら、いつの間にか「勝ちたい」という熱が入り込んできます。その熱量が高まってきた時に、「本気でやる(=努力する)」っていう姿勢に切り替えるのがいいですね。「上手くなりたい」っていう気持ちになったら、細かい所の話にならざるを得ないですから、日々分析して努力することも大切かなと思います。
 
基本的には夢中の方が強いと思います。でもフォートナイトは建築という要素があるので、夢中でプレイするだけだと、ほぼ必ず壁にぶち当たります。そうなると練習という行為が必要になります。正確な練習は夢中になっているだけだと、見つけづらいし実行し辛いです。なにせ練習って普通は詰まらないので!(笑) その練習をやり通すためには、努力という意思が必要不可欠だと思います。

——bykn選手が尊敬しているプレイヤー、ライバルだと思っているプレイヤー、仲の良いプレイヤーがいれば教えてください。
 
bykn:何だか恥ずかしい気持ちもありますが、尊敬しているプレイヤーはMetsuoですね。同じチームの若い子です。

bykn:まずあいつは努力が上手い。言ったことはすぐに吸収するし、自分で海外のプレイヤーの真似をするし、日々日々本当に成長してて、1週間とか空くだけで別人のようにうまくなっていきます。
 
そしてそのお陰で自分に何が足りないのかにも気付きましたね。今までもず~っとフォートナイトやってましたし、プレイしていましたけど、どうしても「こなしてる感」が凄くて。でもMetsuoの伸びしろを見て、「あ、ちげーな」って思って。やっぱこういうやつが毎日続けて伸びるんだなと思って、それで練習に対する意欲っていうか考え方が変わりましたね。何をするにしても丁寧に考えるようになりましたし、丁寧に練習を達成していくのは自信になりました。Metsuoの成長スピードを見て、自分の練習の仕方を変えるようになって、案外自分も成長するの早いなって逆に再認識して(笑)
 
建築とかも苦手だったんですけど、彼のお陰でかなり変わりましたね。最初の方はセンスだけで良いところまでトントン行ってたので。あまり「考えて努力する」っていう部分が拓かれてなかったので、Metsuoとやったことで自分の可能性が大きく開拓されたように思いました。
 
努力の仕方が凄いなと思いましたね、Metsuoは。
 
——自分の可能性を開拓してくれるほど影響を与えてくれる仲間というのは、なかなか出会えるような存在ではないですよね。羨ましい限りです。他にライバル的な存在や仲の良いプレイヤーなどはいらっしゃいますか?
 
bykn:みんなライバルです(笑)。固執して「この人がライバル」って人はいないですね。バトロワなので。仲の良いプレイヤーは、GLメンバー全員ですかね。チーム内の皆とは仲良いです。大体夜遅くまで、フォートナイトのことからプライベートのことまで話してます。

——今後の目標についてお話しいただけますか。
 
bykn:細かくていいですか?(笑)
Fortnite World Cupが来年の五月くらいにあるんですが、そこに出ることがまずは目標ですね。じゃあそこに至るまでに何を成し遂げるのか、何を目標にするのかって話なんですけど、12月中にソロで5位以内を目指します。あと2020年のソロ大会では毎回一桁順位が安定するくらいにメンタル保っていきたいです。
 
技術的な部分で決定的に足りないものは無いと思っていて……つまりあとはメンタルだけだと考えています。練習は十分にしているので、あとはその実力を試合で出すだけですね。2020年は是非とも注目して下さい。結果を残してみせます。
 
——本日はインタビューお疲れさまでした! 来年のワールドカップに向けて、是非とも頑張ってください!


bykn
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ライター:gappo3
プロゲーミングチーム「Green Leaves」に所属し、ライターを兼任。選手に寄り添うインタビューをモットーに、丁寧に選手の一面を描いていきます。
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「Green Leavesの本気で楽しまないと!」バックナンバー

▲第1回
bykn選手にインタビュー〈前編〉!!