デュエマ妄想構築録 vol.20-2 ～レインボー祭り！友情デッキを作りまくろう!!～

By まつがん
 
先月発売した「謎のブラックボックスパック」で新たに収録されたカードの中で、最も「不可能を可能にするカード」にあたりそうなのはどれだろうか？
 
そう考えたとき、私は1枚のカードに行き当たった。

「あれ？もしかして先週の記事開いちゃった？」と不安になる方もいるかもしれないが、この記事は間違いなくvol.20-2である。
 
では、なぜまた《友情の誓い》の話をしているのか。
 
それは、《友情の誓い》にはまだまだ無限の可能性があるからだ。
 
というわけで今回は「レインボー祭り」と題して、《友情の誓い》の可能性をさらに探っていくことにしよう。
 

1. 友情ニトロダムド

《友情の誓い》によってできることになったこととして、多色のカードとマナ武装との共存がある。

《獅子王の遺跡》のようにマナゾーンに一定枚数以上の多色カードを要求するマナ武装の場合、マナ武装を達成するために多色カードを入れすぎるとデッキ内にタップインのマナが増えすぎて4ターン目に唱えられなくなってしまうジレンマがある。
 
また《古龍遺跡エウル=ブッカ》のようにマナゾーンに一定枚数以上の同じ文明のカードを要求するマナ武装の場合も、多色のカードを入れないとカードパワーが落ちてしまう一方で、せっかくの単色ベースのデッキなのでタップインが許容しがたいというジレンマがある。
 
だが《友情の誓い》さえあればそうしたジレンマとは無縁になる。すなわち《友情の誓い》の登場は、マナ武装という能力のポテンシャルを一段階引き上げたのだ。
 
では、マナ武装を持つカードの中で最も強力なカードとは何だろうか？

《裏切りの魔狼月下城》そう、《爆霊魔 タイガニトロ》だ。
 
《爆霊魔 タイガニトロ》というカードは、闇単色の《卍 デ・スザーク 卍 》デッキや、基本的に闇単色と火闇のカードしか入らない赤黒ドルマゲドンなどでしか使用されてこなかった。それは「マナゾーンに闇のカードを5枚以上用意する」というマナ武装の制約と、マナゾーンにタップインで置かれる多色のカードとの噛み合いがあまりにも悪かったためだ。
 
だが、《友情の誓い》がある今ならば。《爆霊魔 タイガニトロ》のマナ武装を安定して4ターン目に発動させつつ、多色のカードをデッキに入れまくることができるはずだ。
 
というわけでできあがったのがこちらの「友情ニトロダムド」だ！
 
『友情ニトロダムド』

闇文明を含まないカードは《禁断機関 VV-8》のみで、39枚が闇のカードで構成された新時代のアーキタイプ……それがこの闇単《SSS級天災 デッドダムド》である。
 
だが、このデッキには一つの大きな問題があった。

《虹速 ザ・ヴェルデ》が抜けてるじゃねーか！
 
そう、《爆霊魔 タイガニトロ》を入れる関係上、闇ではないカードはマナゾーンに置きたくないため、採用を断念せざるをえなかったのである。
 
さすがに《虹速 ザ・ヴェルデ》のない《SSS級天災 デッドダムド》は2枚ともスカった《メンデルスゾーン》、あるいはイチゴとクリームのないショートケーキ……すなわち無に等しい気がする (※諸説あり) が、《爆霊魔 タイガニトロ》がそれに見合った働きをしてくれると信じよう (丸投げ)。
 
ちなみに「《友情の誓い》を初手で置けなかったらどうなるの？」という純朴な疑問に対する答えは当然ながら死である。人はいつか必ず死ぬ。夏休みこどもデュエマ相談室だろうと容赦はしない。なので死ぬ気で《友情の誓い》を引き当てよう。
 

2. 友情ブルックスピエロ

《友情の誓い》の最大の強みとは何か。
 
それはマナゾーンに置かれた多色カードがアンタップするという点だ。
 
「テキスト読み上げただけじゃねーか！」と思われるかもしれない。しかしここでのポイントは、マナチャージ以外でマナゾーンに置かれた多色カードもアンタップするという点にある。
 
なぜなら、前回の《暴力類 アバレマックス》よろしく、「タップ状態で多色カードをマナに置き続けるコンボ」があるなら、そこに《友情の誓い》が加わるだけでアンタップマナを量産できるということになるからだ。
 
では、「タップ状態で多色カードをマナに置き続けるコンボ」は《暴力類 アバレマックス》の他に何があるだろうか？

《ブルックス・ザ・シルバー/ザババン・ライト》と《鎧亜戦隊ディス・ピエロ》との組み合わせは、水自然の多色カードをスペース・チャージで引き続ける限り、それらをマナゾーンに置き続けることが可能なコンボである。
 
そしてここにもし《友情の誓い》が加われば、伸びたマナを即座に活用することが可能となるのだ。

コンボの発動には4マナと5マナの2体のクリーチャーを無事に盤面に送り出す必要があるが、《生命と大地と轟破の決断》なら隙を見せずに揃えることができる。
 
また、2体がバトルゾーンに揃ってもコンボをスタートするためには《ブルックス・ザ・シルバー/ザババン・ライト》の能力か《鎧亜戦隊ディス・ピエロ》のスペース・チャージのどちらかを発動させる必要があるが、《カエルB ジャック》から《生命と大地と轟破の決断》を唱えた場合なら、その能力による1ドローですぐにコンボに入ることができる。

《友情の誓い》を引かないときにも《虹色妖精ポミリン/レイニー・アトラス》で代替できるし、呪文側でコンボパーツを探しにいけることはもちろん、水自然の多色カードなのでコンボ中もスペース・チャージの邪魔にならない点が噛み合っている。
 
というわけでできあがったのがこちらの「友情ブルックスピエロ」だ！
 
『友情ブルックスピエロ』

このデッキは「もうちょっとコンボパーツ探せた方が良いのでは？」という点を除けば別に普通というかツッコミどころがそれほど目立ってあるわけではないのだが、あえて言うならば「そもそもこれ《友情の誓い》いる？」というのが最大のツッコミどころなので、つまりはこの段落は無である。デドダ無。
 

3. 友情胸焼け盛り

《友情の誓い》の最大の強みとは何か。
 
それは自分のマナゾーンにある多色カードのマナの数字を1にできる点だ。
 
「それテキスト読み上げてるだけだしさっきと言ってること違くねーか？」と思われるかもしれない。だが、社会とはえてしてそういうものなのである。否、現代社会の厳しさを語っている場合ではなかった。
 
さて、自分のマナゾーンにある多色カードのマナの数字を1にできると何が起こるのか？

そう、5色のカードだけでデッキを組むことができるようになるのだ。
 
というわけで (？) できあがったのがこちらの「友情胸焼け盛り」だ！
 
『友情胸焼け盛り』

初手に《友情の誓い》がなかったら1マナも出ずに憤死するのが確定じゃねーか！
 
そう、「5色のカードだけでデッキを組むことができるようになる」というのは嘘であった。まさか無の後に無が来るとは予想していなかっただろう。大人は汚いのである。というわけで、今週の夏休みこどもデュエマ相談室でした (クレーム殺到により今週で終了)。
 
？？？「ちょっと！レインボー祭りとか言いつつ、単体で記事にならなそうなクソデッキのストックをまとめて消化してる場合じゃないですよ！」
 
そ、その声は！？
 

 
友情に厚い男、デッドマン！！(いわく「なんか華麗なステップ」らしい……？)
 
デッドマン「2月は商品展開がなくて研究材料に困っていた研究仙人のために、また新しいカードを持ってきましたよ！」
 
はたしてデッドマンが持ってきてくれたカードとは！？
 
次回に続く！
 

ライター：まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている（が、上記のような理由で大体失敗する）。

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