～『デュエル・マスターズ』イラストレーター96sukeさん直撃インタビュー！～
今週は2016年に『デュエル・マスターズ』公式HPで開催された『デュエマ クリーチャー イラスト コンテスト』で優秀賞を受賞した96sukeさんにお話をうかがいました。
お題は、カッコよさと可愛さの魅力を両方兼ね備えている最新作「オブラディ・ホーネット」の制作秘話！ どのような依頼が舞い込んできたのか？ 実際に描いている際に96sukeさん自身が“カッコいい”と思うあるモノを組み込んだというエピソードとは……!? これを読んだら「オブラディ・ホーネット」を使う戦いがより楽しくなる！
──デュエマのカードイラストを描かれるきっかけとなったのはどういう経緯がありましたか？
96suke：一昨年に開かれたデュエル・マスターズのイラストコンテストに参加したのがきっかけでした。
そこで賞をいただきタカラトミーさんからデュエマのアートディレクターをされている方へ紹介していただきました。当時は期待に応えねばと緊張してましたが、同じタイミングで参加されている作家さんがいたのはとても心強かったですね。
──初めてご自身が描かれて、カードになったのはどのカードですか？
96suke：初めて担当させていただいたのは、「“魔刃”戦車ゴーディオ」というカードです。
初のカード化ということもあり、発売日をドキドキしながら待っていたのを覚えています。コロコロコミックでも記事や漫画に登場させていただいたのを見たときはとても嬉しかったです。
▲“魔刃”戦車ゴーディオ
──今回のカードイラスト「オブラディ・ホーネット」は、どのような発注で描かれたカードですか？
▲オブラディ・ホーネット
96suke：ツインパクトカードで「カッコいいハチ兵士」と「小型ハチ使い魔」という発注内容でした。
個人的に「カッコよくしてください」と言われるとノリノリで描いてしまいますね。どうせなら対照的なキャラにしようと思い、呪文側の使い魔はかわいく描いてみました。
──こちらのイラストは、ご自身の中で設定や、コンセプトみたいなものってありましたか？
96suke：オブラディ・ホーネットは使い魔を従えるので、小部隊の部隊長をイメージしました。使い魔は飛行機にのせて突撃したらかわいいかなと思ったので特攻隊っぽくしてみました。
また、隊長らしいマントや槍を持たせ、肩のハチの巣に使い魔を忍ばせていることでツインパクトとしてクリーチャー部分と呪文部分の繋がりを持たせようと思いました。
▲特徴的なビジュアルの「オブラディ・ホーネット」原画。
ハチならではのハチミツコーティングも目を引き、
まるで地球を救うヒーローのよう。
──今回のイラストでの注目ポイント、また苦労された点はどこですか？
96suke：某特撮で体にクリアパーツがある怪人がいたんですが、それをみて「めちゃくちゃカッコいい」と思っていたのでハチミツコーティングという設定で頭と胸にクリアパーツをつけちゃいました。せっかくなので使い魔はヘルメットにしました。
苦労した点は、すでにゆーこーさんが描かれた「ゲイル・ヴェスパー」がいたことですね。
羽マフラー、腕にハチの巣と大きなブレードのとてもカッコいいハチのグランセクトがいたので、オブラディ・ホーネットは違った雰囲気になるようにデザインを心がけました。
▲オブラディ・ホーネット
──デュエマのカードを描いていての思い出や印象的だったことはありますか？
96suke：当時遊んでいた子供が今こうしてイラストレーターとして参加している方は多いと思います。自分もその一人です。だからこそ昔のクリーチャーのリメイクや新規イラストとして描かせていただく機会があると、とても感慨深いものがあります。
自分にとってそれが、当時イラストレーターになりたいと思ったほど憧れたタカヤマトシアキさんの「シデン・ギャラクシー」でした。まさか15周年の記念イラストとして担当させていただけるとは思ってもみませんでした。とても良いタイミングでデュエル・マスターズに参加させていただけたと今でも思っております。
▲超聖竜シデン・ギャラクシー
──今後、デュエマのカードで描いてみたいもの、やってみたいことはありますか？
96suke：世界観としてはドラゴンが滅んでしまっているので、いつか昔のようなドラゴンをたくさん描いてみたいですね。とはいえ再録などでドラゴンは描かせていただけてますし、グランセクトも大好きなので結構満足してます!
名前：96suke（クロスケ）
生年月日：1990年1月23日
出身地：大阪府（現在、千葉県在住）
PR：現在、「デュエル・マスターズ」に参加させていただいてます。TCG業界をウロウロしたいと思ってますので、お見かけの際はぜひよろしくお願いします！
