ガンガン作っていかないと！
さらなる強い虫と……元の世界に戻るための手段を探すために、トンネルの先にある山奥の村に行かなければならなくなった。
……ていうか、虫の交配と育成が始まったとたんそっちに夢中になっちゃって、ここが地球から飛ばされてやってきた異世界である……という根幹の設定をすっかり忘れてしまっていたよ＾＾； なので、画面の中にいる主人公のかどまん君にも、
「もう、こっちの世界に骨を埋めなよ＾＾ 元の世界のことなんて忘れてさ＾＾ 幸い、ヒロインの女子もいることだしね＾＾」
と、軽薄な声掛けをしてしまいたくなる。もしも自分が異世界に飛ばされでもしたら鼻水を小汚くまき散らしながら、
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ！！！ こここ、ここはどこですか！？ わだぢをもどの世界に帰してぐだざい゛ぃぃ！！＞＜ か、神ざまおねがいじまずぅぅううおおおお！！！＞＜」
とのたうち回るに決まっているのにね（苦笑）。
でも、この物語は他人事なので（ヒドい）、
トンネルをくぐるための戦いを想定して、せっせと交配＾＾ 戦力は、1匹でも多いほうが絶対にいいからなー！！
この交配によって、
コガシラクワガタのオスをゲット！！ “れいせい（青）”で強さ200の戦士をラインナップに加えることができたのでした！！
さらに、情報を集めるために町の広場に行ったところ……！
「幼虫のエサをあげるわ！」（さなぎ）
デタｗｗｗｗ さなぎの幼虫のエサ攻勢ｗｗｗ ナゼか彼女は俺の顔を見るたびに、「幼虫のエサをあげるわ」と言って腐葉土を押し付けてくるのである。
しかもだな……ｗ
ここから、いきなり知らない人が大挙して俺の前に現れて……！
「幼虫のエサをあげます♪」（リサ）
！？ キミ、誰！？！ｗｗ
「幼虫のエサを受け取ってくれ！」（タケル）
！！？ｗ オマエも誰だよ！！！ｗｗ
「幼虫のエサをあげるね」（さなぎ）
2周目！！？！ｗｗｗ
「幼虫のエサをあげます♪」（リサ）
一生終わらないの！！？ｗｗｗ
グルグルと周回しながら幼虫のエサを押し付けてくる、さなぎ、リサ、タケルのジェットストリームアタック、マジでちょっと怖かった……ｗｗ バグでエサあげループが始まったのかと……ｗ
でもこれで、思いのほか交配用のエサが潤沢になったぞ。となれば、やっぱり……！！
ゆっさゆっさｗｗｗ
交尾させるしかないよね～～～！！！ｗｗ このときに作ったのは、
そう、ヒメカブトだ。“つよき（赤）”の戦士である。これ、欲しかったんだよなー！
というのも、ちょうわ（緑）、れいせい（水）の戦士は何匹か揃えられたんだけど、つよき（赤）は若干手薄だったのだ。性格勝負はかなりバトルに影響するので、キチンと各色で強豪の戦士を所持したいと思っていたのである。ヒメカブトは、そんな要求にピッタリの虫だったというわけだ。
これで戦力が整ったので、目的のトンネルに出向いてみると……！
デタ！！！ 道を塞ぐおっさん！！！ いいトシこいて子どもの行く手で通せんぼをするとは、なかなかひねた大人じゃねえか。
しかも……！
やっぱり虫勝負だよねーーー！！！ｗｗ
「王道展開……！」
頭の中でつぶやきながら、危険な戦いに突入する。
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部！”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか！』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター：
https://twitter.com/kabukuwa_info
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