【カブトクワガタ日記】第114回 “大昆虫展”で、リアルなカブトクワガタに触れてみた!(3)

40年ぶりの触れ合い

 夏休み特別企画としてお届けしている“大昆虫展”(東京スカイツリータウンで開催中)のリポートも、いよいよ大詰めである。ここまでの様子は、ぜひ以下のバックナンバーからご確認を!

 さて前回の記事では、日本全国の昆虫ファンの憧れの的である“生きた”ヘルクレスオオカブトをじっくりと眺めてしまったわけですけどね。

 このヘルクレスオオカブトに代表される世界各国のカブト&クワガタの生きた標本を見ることが、今回の取材の“第1目的”であった。そういう意味では、しっかりお腹いっぱいにはなったんだけど……!!

 俺にはまだ……!!

 “食後のデザート”とも言うべき、別腹の“第2目的”があったのだ!!

 「わし、絶対にそこには入らないからな!!!(((( ;゚Д゚)))

 ソワソワと“その場所”に向かおうとする俺を見て、明らかに青ざめた顔で震えているたっちー先生。

 それもそのはず……!

 俺が嬉々として飛び込んだその空間とは……!

 ↓こんな場所だったから!!!ww

 そうここ! 写真を見れば一目瞭然だと思うけど、大昆虫展の展示スペース中央にもっとも大きな面積でレイアウトされていたのが、“生きた”ノーマルカブトムシ&メスカブトと触れ合うことができる、その名も“ふれあいの森”!! カブトムシたちが脱走しないよう、金網で作られたスペースの中にはクヌギの原木と思しき木が林立していてさあ!!

 ……いかんww またもやうれしさのあまり手ブレの写真しか撮れてない^^;;;

 まだ子カブトっぽい小さなカブトムシたちがわしわしと蠢きまくっているのであるよ!!

 ひゃーーー!! かわいい&かっこいいいいい!!!www

 ある者は角をバチバチとぶつけ合って縄張り争いをしたり……!

 またある者はメスの尻をロックオンして接近しようとしていたり……!

 金網の中には明らかに生態系が形作られていて、時間さえあれば1日中、ここで森林浴ならぬ“カブト浴”をしていたいと思ったわ。

 中には……w

 これ、何の写真かと言うと、『カブトクワガタ』名物でもある……!

 ゆっさゆっさwwww

 交尾しているところだな!! けっこう小さめなオスとメスだったけど、元気だなぁ……と。

 そして、このふれあいの森の中で俺が楽しみにしていたのが……!

 その名の通り、カブトムシたちに自由に触れていいという神設定!!

 「はぁはぁ!!」

 コーフンを抑えながら1匹のカブトムシを捕まえようとすると、意を決して中に入ってきたたっちー先生につぎのように言われた。

 「え!!! さ、触んの!?! ていうか、捕まえられるんけ!!?((゚Д゚;))

 何を言うか。俺は小学校時代、毎年夏には数百匹のカブトムシやクワガタを飼育していたのだ。こんな、生後間もないカブトムシなど角をつまんでヒョイっと……!

 「うわぁ……(うっとり)」

 おそらく、約40年ぶりとなる独特な感触……。棘のようになったカブトムシの脚が手のひらを引っ掻く痛痒さが、なんとも懐かしいわ……><

 見れば、まわりにいる少年少女たちはもちろん、付き添いのお父さん、お母さんも積極的にカブトムシを捕まえてはその感触を確かめていた。それを見て、再び震えるたっちー先生。

 「お、お母さんたちも、平気な顔でカブトムシを捕まえてるよ……((゚Д゚;)) こ、怖くないんかね……((゚Д゚;)) わしは無理や……((゚Д゚;))」

 ムシ好きの少年少女は、家でもカブトムシやクワガタを飼っているのかな。だとしたら、毎日見ている親御さんも慣れてしまうんだろうなw

 てなわけで、次回はこの取材で撮影した印象的な写真をドバっとご紹介します!

 続く!

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

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