【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! 第1回

1回でも負けたら終わり! 勝率10割を目指すための戦略とは?

──甲子園はレギュラーマッチ(ナワバリバトル)で行われますが、コロコロの大会(コロコロカップ争奪 スプラトゥーン2最強小学生軍団決定トーナメント)も同じレギュラーマッチで行われます。レギュラーマッチで勝つためのポイントについてはどのように考えていますか?
ゆっきー:すごく初歩のことをいうと、レギュラーマッチはガチマッチとは違って、最初から中盤までどれだけ圧倒していても、最後で塗り替えされたら負けというルールなんですね。
 ですから、終盤でどんな立ち回りをするかというのが大事なんですけど、もっと踏み込んだ話をすると、「3分間を通してなにをするか」というのを、チームとしてちゃんと統一しておかないといけないのかなと思います。
 たとえば、最初の1分は自陣を塗り固めて、最後は敵陣に抜けてこういう動きをしろよ、とか。ガチマッチはとにかく5分間がんばって戦えみたいな感じですけど、ナワバリバトルに関してはそうではないので、ガチマッチとは攻め方というか、試合の組み立て方が全然違いますね。

 

──実際に甲子園に出場する前に「ダイナめう」のメンバーで、それぞれがどういう動きをしていく、ということはしっかりと決めていた?
ゆっきー:そうですね、その辺むちゃくちゃいいましたね。
あとばる:基本的に「ダイナめう」で1番ナワバリバトルへの理解度が高いのがゆっきーだったので、ゆっきーに全部指示出してもらう感じでしたね。
ゆっきー:まあ、ぼくもやりながら「こういう反省点が見つかった」という感じではあったんですけどね。あとは、メンバーからも意見を聞いたりとか。たとえば、最初のころは前線のかかしの(「ダイナめう」のメンバー。スロッシャー使いの猛者)と、あとばるのふたりが、残り1分ぐらいで敵陣のほうまで前に出ちゃったんです。
 でも残り1分ぐらいで前に出ると、いずれやられちゃうんですよ。自分たちのチームはチャージャーを編成に入れてたんですけど、そこで前衛がやられてしまうと、後ろも倒されて一気に逆転される危険性があったんです。ですから、残り30秒までは前に出ないというふうにプランを変えていきました。
 前線をしっかり維持していれば、いずれ自分たちのチャージャーが相手を1~2人は倒してくれる。相手はこちらのチャージャーには近づけないし、自分たちは一方的に撃てるわけですから、残り30秒までは敵陣に抜けるのはいっさい考えなくていいと。
 チャージャーを含まない編成のチームは、けっこう残り1分くらいでどんどん敵陣に抜けていくぜ!みたいな感じだったんですけど、自分たちは抜けたいのをちょっと抑えて、意識的に前線を維持していくようにしましたね。


──なるほど。あとばるさんも「もっとこうしたほうがいいんじゃない」とか意見交換したり?
あとばる:んー、その頃のぼくは、とりあえず敵を倒せば勝てるっていう考えだったので(笑)。
ゆっきー:でも、実際そうなんですね。前線の人って、前でバチバチ戦っているので、そんなに考えてる暇がないんですよ。ぼくはポジション的に2列目、3列目の後方から戦況を見ている感じだったので、指示を出しやすいし、盤面も見やすいので。
あとばる:こっちから意見を出すというより、ゆっきーに出してもらった意見どおりに動いてみて「ああ、こっちのほうが勝ちやすいね」っていうのをずっと繰り返していった感じですかね。
ゆっきー:それで、逆にやりにくいというのがあれば、それを返してもらって修正していくという形でした。
──やはり勝つポイントとしては、実戦を重ねて、自分たちのチーム編成に合った戦略を探していくことが大事ということでしょうか?
ゆっきー:練習試合を通じて、自分たちのチームにどういう負け筋があるかを把握して、それを潰していくことが必要だと思います。逆に、自分たちのチームにはこういう勝ち筋があるというのなら、それをやっていく。
 あとはもう練習あるのみですね。とくにナワバリバトルは練習して全体の動き、何秒ぐらいに前に出るとか、そういう経験を積むのが大事かなと。

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