【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×槇尭史による「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」徹底解説~2~

今大会のMVP・テルミ選手が「天才」と呼ばれるワケは?

――なるほど。今大会ではテルミ選手が大きな注目を集めていました。槇さんも注目選手に上げていましたが、この選手のすごさといいますか、他のパブロを使う選手と比べてなにが突出していると見ていますか?
槇:もともとパブロヒューというブキの力自体がすごく高いというのもあるんですが、プレーヤーとしてですと、パブロヒューが持つポテンシャルをすべて発揮しているんですね。パブロヒューというのはメインの機動力が非常に高くて、敵の陣地でもあのスピードでグイグイ前に出ることができる。かく乱役として非常に重要な役割を持てる。トラップをばらまく役割もあるといえばあるんですけど、やっぱりメインの機動力が一番ですね。
 その上でスペシャルのイカスフィアが非常に有効で、パブロヒューはアップデートでいろいろと変わりましてメインの機動力が上がったのもあるんですが、スペシャルポイントもかなり下がったブキでもあるんです。ですから、抜けた先でイカスフィアを溜めやすい。つまり、生存力がさらに上がる。一番前に出て敵を撹乱しつつ生存しているだけで大きな役割なんですけど、それを完璧にこなしている。例えばテルミ選手の紹介VTRの中にもありましたけど、フジツボスポーツクラブの敵側のスタート地点周りで生存力を発揮しつつ、敵をしっかりと倒しているというのはテルミ選手の素晴らしいところなんですね。
 やっぱりパブロヒューのメインとサブ、そしてイカスフィアというスペシャルのセットを見ると、火力という部分に関してはちょっと弱いブキなんですよ。敵を倒すというところに関しては他のブキに劣るところがある。ですが、テルミ選手は長年パブロを使っているからなのか、敵を撹乱して逃げると思いきや、しっかりと切り返して敵に近づき倒してしまう。そういった技術が非常に高い。そこがテルミ選手の突出した部分ですね。
 


▲本大会で流れた各球団の選手紹介VTR。横浜DeNAベイスターズ代表からはテルミ選手がピックアップされており、その天才性を感じさせるコメントにも注目が集まった。
(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会2日目3:40:23より引用)

 
――あれはなかなか真似しようと思ってもできない?
槇:できないですね。連打力とかもあるとは思うんですが、それ以上に敵を倒すまでの立ち回りの無駄がないんですね。立ち回り的に敵を倒すことだけを考えているのかといえばそうではなくて、敵の弾をかわすというところが非常にシューティングでは重要で、そこも含めた動きができているのがテルミ選手なのかなと。
 
――キャラクターもすごく独特で、大会では「天才」とか言われたりもしていましたね。
槇:おそらく、「なんでみんなできないんだろう」と思うタイプの天才なのかなと。わからないですよ。勝手なイメージですけど(笑)。たぶん本当に天才なんだろうなと思いながら見ていましたね。
 

【今回のまとめ】
・ハイパービームはナワバトルにおいて非常にシステマチックなブキ編成を採用!
・体を張って前にいく選手がいないと、前線は上がっていかない!
・テルミ選手は敵を倒すための立ち回り力が突出して高い!

 
次回は、あとばる選手の所属するカラマリの試合を振り返り。
 
激闘の裏にどんな戦略があったのかを、いろいろと聞いていくぞ。次回もお楽しみに!
 

爆連載「イカすガチ対談マッチ!!」の過去記事はコチラ!

次回は6/18(火)更新!!

 
©1996 Nippon Professional Baseball Organization ©2017 Nintendo