【カブトクワガタ日記】第101回 101回目の男、再びご神木へ

101回目の更新!!

 前回は予想外にも、当連載が更新100回を記録したことにガラにもなく感傷的(?)になり、区切りと思い出になる記事を投下してしまった。

 とはいえ、そこにも書いたけどこの連載が終わる気配は1ミクロンもなく、これから夏のカブト&クワガタシーズンに突入することに合わせて、さらにパワーアップしたネタをガシガシと投入していきたいと考えている。

 改めてになりますが、今後ともよろしくお願いいたします!!

 さて。

 そんな連載101回目の偉大な男は、今日も今日とてご神木に向かうのである。

 第99回目の記事の続きになるんだけど、

 俺は、ずっと張り付いていた最初のご神木に見切りをつけ、その隣にシレッと屹立している↓こちらの……!

 ずずん!!!

 そう!! 謎のご神木に打って出ることにしたのだ!!ww

 もちろん、最初のご神木で獲れるはずのカブトムシ、ミヤマクワガタ、オオクワガタなどの“4色目の遺伝子”をあきらめたわけでは決してなく(そもそも存在するのかも知らないけどなw)、あまり1ヵ所にとどまって同じ名前のムシばっかり捕まえていると脳ミソがゲシュタルト崩壊を起こすと思ったので、気分転換も兼ねて、

 この謎のご神木で、別のムシを捜索しようと画策したってわけ。

 さて、メインストーリー上では遠い昔に通過してしまった謎のご神木なので、改めてここで出会うことができるムシたちをおさらいしたいと思う。

 最初のご神木同様、この大木に現れるムシは6種類のはずだ。ざっと列挙しますと……!

 ナントカ博士が大好きな、グラントシロカブト!!

 まるで大理石のような美しいホワイトの外殻に、ところどころ小さな黒いドットが描かれているオシャレさんだ。

 異形のパワーショベルを思わせるコガシラクワガタも、謎のご神木で獲れる。

 ……ぶっちゃけこいつが、

 木の上で巨大なアゴを怒らせてケンカしている姿をリアルで見かけたら、

 「うわあああああ!!! やべぇ生き物がいるうぅぉおおおお!!!((゚Д゚;))

 と肝をつぶして逃げ出す自信があるわ……w

 存在感抜群ながら、“ヒメ”なんて冠がつけられたヒメカブトはけっこうなお気に入り。序盤のつよき(赤)枠の戦士として、お世話になったなぁwww

 そうそう、エラフスホソアカクワガタも謎のご神木出身なんだよな。ちょっとこのスクショだとわかりにくいんだけど、原色メタリックなボディーが非常にメカメカしくて、男心をくすぐる虫の筆頭格である。

 後ろから見たら日本のノコギリクワガタそのもののくせに、正面に回ると、

 「!?! ちょ!! どうしちゃったのその顔!! どこにぶつけたの!!?」

 と驚かれること請け合いのラコダールツヤクワガタ。なんでこんなご面相に進化したんだろう。

 そして最後は見るたびに、

 「カブトなのかクワガタなのか、はっきりせいや!!!」

 とハッパをかけたくなるハイブリッド戦士、ノコギリタテヅノカブトであります。身体はカブトムシそのものなのに、角はギザギザの入ったノコギリクワガタ仕様という、1匹で二度おいしい稀有な存在である。

 ……とまあ、じつに個性的なクセモノが集う謎のご神木である。

 はたしてここで、すべての遺伝子をそろえることはできるのだろうか……?

 そして、いまだ懐疑的な4色目の遺伝子は現れるのか……!?

 次回に続く。

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

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